eセールスマネージャーとは?
企業の業務をデジタル化することで効率化を図るDX(デジタルトランスフォーメーション)化が多くの企業で急務となっています。業務を効率化するためのツールはいろいろなものがありますが、海外製のものが多くて使いにくい、日本語がおかしいといったストレスを感じている利用者も少なくありません。
そこで、今回は純国産ツールで日本語で利用しやすいと話題のeセールスマネージャーというツールをご紹介します。eセールスマネージャーの特徴はどのような点にあるのか、詳しく解説します。
課題解決をサポートする営業支援システム
eセールスマネージャーはソフトブレーン株式会社という東京に本社がある企業が開発したSFA/CRMツールです。
顧客管理(SFA)と営業支援(CRM)を1つのツールに一体化したことにより、単なる顧客管理ツールの枠を超えた業務の効率化が可能になります。eセールスマネージャーの導入により企業の営業に関する課題解決をサポートすることができます。
SFAを活用するメリット
eセールスマネージャーのようなツールを導入するメリットとは、顧客情報と営業の進捗状況を一元管理できるようになる点があります。営業担当者個人や部署ごとに分散していた顧客情報をeセールスマネージャーのクラウドに登録することで、社内全体で顧客情報を管理できます。
顧客ごとの営業活動の進捗状況をeセールスマネージャーでチーム全員が確認できることによって、進捗の遅れがないか細かくチェックしたり、適切なタイミングでマネージャーからのアドバイスを送れるようになります。
情報と営業活動をチーム全体で共有して、一元管理できるようになることが、SFA/CRMツールを導入することの大きなメリットになります。
eセールスマネージャーの特徴
eセールスマネージャーの特徴とはどのような点にあるのでしょうか。こちらでは主な4つの特徴について解説します。
モバイル端末からも使える
eセールスマネージャーの1つ目の特徴は、モバイル端末からも利用できるという点です。eセールスマネージャーにはiPhone用、iPad用、Android用とスマホやタブレットで利用できるアプリが用意されています。
モバイル端末から顧客情報を検索して閲覧することができるだけでなく、営業活動の報告や日報も入力できます。外回りでの営業活動中には地図上に、近辺にいる重要顧客を表示することもできるので、スキマ時間を使っての営業活動も可能になります。
モバイルアプリが用意されていることで、外回りの営業やテレワークでも利用可能です。
メンバーの状況を簡単に把握できる
eセールスマネージャーの特徴は、eセールスマネージャーを活用することで営業スタッフの状況をマネージャーが簡単に把握できるようになるという点です。営業スタッフは、eセールスマネージャーで表示した顧客情報に基づいて営業活動を行います。
その結果や進捗状況は逐一eセールスマネージャーに入力します。すると、入力した情報が事務所で待機しているマネージャーの元へリアルタイムで届きます。また、入力されたデータは数値化できるものは数値化されて蓄積していきます。
マネージャーはリアルタイムでメンバーの状況を報告から把握できるだけではなく、蓄積したデータをグラフ化することで、メンバーの活動量や成約の数なども把握しやすくなります。
マネージャーがメンバーの状況を把握しやすくなることで、改善点やメンバーへ指導するポイントが簡単にわかるようになります。
導入しやすい価格で利用できる
eセールスマネージャーの特徴は料金設定にも見られます。eセールスマネージャーは、利用する権限に応じたユーザーアカウントごとに料金が設定されています。
営業スタッフには必要な項目を入力できる権限が、アシスタントには閲覧だけできる権限が、内勤の事務スタッフには営業担当者の日報は閲覧できずに、スケジュールと顧客情報だけが閲覧できる権限が、アカウントの種類によって選択できます。
利用できる権限が多くなればなるほど、月額利用料金も高くなります。必要ないスタッフには不要な権限を省いた料金プランで利用できるので、コストを抑えることも可能になります。
状況に合ったサポートが受けられる
eセールスマネージャーはサポート体制が充実している点も大きな特徴です。クラウド版を導入した場合には、専門的な知識のあるシステム部門がない場合があります。システム部門のサポートが受けられないと、なかなか使い方などが難しく利用が進まない場合もあります。
しかし、eセールスマネージャーではシステムの導入後も説明会をスタッフ向けに開催してもらえるなど手厚いサポートが期待できます。定着支援サポートや、初級者から上級者に向けた活用セミナー等、利用状況に合ったサポートが期待できます。
eセールスマネージャーの機能
eセールスマネージャーではどのような機能を利用できるのでしょうか。eセールスマネージャーの4分野に渡る主な機能について解説します。
営業支援系
営業支援系の機能では、案件や商談を管理して進捗状況や売上金額、見積もりなどをすべて紐付けて管理することができます。また、受注までどのように営業活動をすすめるべきか案件ごとのシナリオ設定もできます。
営業スタッフのスケジュール管理や日報管理、予実管理などの機能も搭載されていて、外回りの営業活動でもリアルタイムでの報告が可能なシステムになっています。また、地図機能も利用でき、地図上からのワンタップでの業務報告も可能です。
顧客・人脈管理系
顧客や見込み客との人脈を管理するための機能としては、顧客情報の管理機能が利用できます。顧客ごとに営業活動の進捗情報を入力できるので、担当者の急な休みや交替があってもスムーズな引き継ぎが可能です。
また、交換した名刺を撮影するだけで名前や住所がテキスト化されて登録できます。名刺登録の手間を大幅に削減することが可能です。
社内での人間関係構築、情報交換のための機能も充実しています。社内SNSやチャットツールがeセールスマネージャーで利用できるので、情報共有や指示出しがこのツール一つで簡単にできます。
マーケティング系
マーケティング機能も利用できます。マーケティング機能では、各担当者の顧客への接点を数量化してグラフ化することで、戦略通りに営業活動が進んでいるか、現状把握がしやすくなります。営業効果が発揮できていない場合には、改善のための指導がデータに基づいてしやすくなります。
また、営業活動の成果を可視化できるようになることで、見込み客に対してどのようなアクションを取るべきなのかも見えてきます。見込み客の育成段階に応じた情報発信が可能になることで、営業効果のさらなる向上を見込めます。
システム系
すでに基幹となるシステムを導入していた場合には、eセールスマネージャーの連携機能を使って連携することができます。また、その他のツールをすでに導入済みの場合も、簡単にシステム連携することができます。
今までExcelで顧客情報や進捗状況を管理していた場合には、Excelのデータをeセールスマネージャーに取り込んで集計することも可能です。
セキュリティ面での対策もしっかりと行われており、安心して利用できます。導入環境についても、すでにサーバーを導入している場合には、サーバーにインストールするオンプレミスを利用できます。サーバーがなくシステム担当者もいない場合には、サーバーではなくクラウドで利用できるクラウドタイプも利用可能です。
eセールスマネージャーの利用料金
eセールスマネージャーを導入するための料金はどのくらい必要なのでしょうか。導入を検討している企業が気になる、eセールスマネージャーの3つの利用料金について解説します。
なお、eセールスマネージャーでは料金が発生する前に、料金無料で利用できる30日間の無料トライアルも利用できます。ぜひ、料金無料の無料トライアルで試してみることも検討してみましょう。
スタンダードプラン
eセールスマネージャーの1つ目の料金プランはスタンダードプランです。eセールスマネージャーのすべての機能を利用できる最上位の料金プランです。スタンダードプランの料金は1ユーザー当たり月額11,000円です。この料金プランで利用できる機能は次のとおりです。
- 顧客管理
- タイムライン
- Excel連携
- スケジュールTODO管理
- 日報週報
- 月間行動予実
- 案件管理
- 商談登録
スタンダードプランでは、案件管理と商談登録は登録と履歴の参照のすべての機能が利用できます。
ナレッジシェアプラン
スタンダードプランよりも安い料金プランです。月額料金は1ユーザー当たり6,000円です。こちらの料金プランで利用できる機能は次のとおりです。
- 顧客管理
- タイムライン
- Excel連携
- スケジュールTODO管理
- 日報週報
- 月間行動予実
- 案件管理
- 商談登録
案件管理と商談登録は、こちらの料金プランでは登録はできません。履歴の参照だけできます。案件や商談の設定を行わないスタッフとの情報共有に便利な料金プランです。
スケジュールシェアプラン
スタンダードプランよりも安い料金プランです。月額料金は1ユーザー当たり3,000円です。こちらの料金プランで利用できる機能は次のとおりです。
- 顧客管理
- タイムライン
- Excel連携
- スケジュールTODO管理
- 日報週報
- 月間行動予実
- 案件管理
- 商談登録
案件管理と商談登録は、こちらの料金プランでは登録はできません。履歴の参照だけできます。案件や商談の設定を行わないスタッフとの情報共有に便利な料金プランです。
この他にも、別料金のオプションを利用できます。オプションは次のとおりです。
- マップライセンス 1ユーザー当たり月額1,000円~
- 名刺デジタル化 1ユーザー当たり月額35円/枚
- アナリティクス 1ユーザー当たり月額3,500円~
- アナリティクスデスクトップ 1台月額9,500円~
- ワークフロー 1ユーザー当たり月額500円~
eセールスマネージャーの種類
eセールスマネージャーには料金プランの他に、企業の事業規模などによって選べる3種類の製品の違いがあります。eセールスマネージャーの3種類の製品の詳細についても解説します。
eセールスマネージャーRemix Cloud
eセールスマネージャーRemix Cloudは最も標準的なeセールスマネージャーです。他の2つの製品と比較した場合の違いは、運用形態をクラウドとオンプレミスから選択できるという点です。
クラウドは月額レンタルの「クラウド」もしくはライセンス購入の「マネージド」のそれぞれのプランで利用できます。すでに社内にサーバーが構築されていて、システム部門がある場合には、カスタマイズがしやすいオンプレミスがおすすめですが、システム部門がない場合でもクラウドを利用する運用形態を選択することで利用可能です。
eセールスマネージャーRemix Cloudなら企業規模や利用状況に応じたカスタマイズも可能です。
eセールスマネージャーRemix MS
eセールスマネージャーRemix MSは中小企業専用のeセールスマネージャーです。Remix Cloudよりも月額費用の負担は少なく、月額料金は1ユーザー当たり3,500円のスタンダードプランと1,000円のグループから選択できます。
利用できる機能はRemix Cloudとほぼ同じですが、システムやITに詳しい人材がいなくても簡単に導入しやすいように、15分で設定が完了するシステムの自動構築やカンタン設定などの配慮がされているeセールスマネージャーです。
eセールスマネージャーnano
eセールスマネージャーnanoはeセールスマネージャーRemix MSよりもさらに導入のハードルが低い、小規模事業所や個人事業者向けのeセールスマネージャーです。スケジュール管理や顧客情報、商談情報の管理がその他のeセールスマネージャーと同等の機能が利用できるのに、月額利用料金は1ユーザー当たり1,000円です。
ユーザー数は必要に応じて柔軟に設定できます。利用できるデバイスもPCだけでなく、スマホやタブレットといったモバイル端末での利用も可能なので、外回りやテレワークでの利用にも便利です。
eセールスマネージャーnanoを導入したことで、売上が2倍になった企業もあり、企業規模の小さな事業所や個人事業主は導入を検討するべきでしょう。
eセールスマネージャーの評判や口コミ
導入を検討している企業にとっては、すでに導入済みの企業で利用している人からの口コミや評判が気になるところです。eセールスマネージャーをすでに導入している企業からはどのような口コミや評判が寄せられているのでしょうか。評価の高い口コミや評判と評価の低い口コミや評判をそれぞれ紹介します。
良い口コミ
まずは評価の高い口コミや評判から見ていきましょう。評価の高い口コミや評判では、料金プランの設定方法に関する口コミや評判があります。
「料金設定が役職に合わせて機能が選べるようになっている点が助かる。必要ない人に不要な機能がついていない料金プランを利用することでコストを押さえられる」
モバイルアプリの利用が便利だという口コミや評判もあります。
「外回り先からでも営業が終わってすぐにスマホから報告できるので、リアルタイムで上司と情報共有できる。フィードバックもすぐに返ってくるのでとても助かる。」
純国産だという点を評価する口コミや評判もあります。
「日本の商習慣を理解した上で開発されているので、海外製のツールを使うよりもストレスがたまらない」
悪い口コミ
eセールスマネージャーには評価の低い口コミや評判もあります。まずは設定の変更が不便だという口コミや評判があります。
「入力項目の変更などは自社で設定できない点が不便に感じる」
「最初の設定をしっかりとしておかないと利便性が下がる」
この他には、評価の低い口コミや評判にはリアルタイムでの情報共有を第一に考えると入力項目が多くなりすぎて返って不便になるといった口コミや評判もあります。
eセールスマネージャーの導入がおすすめな企業とは?
eセールスマネージャーの導入はおすすめの企業とおすすめできない企業があります。eセールスマネージャーの導入がおすすめの企業の特徴と、おすすめできない企業の特徴をそれぞれ解説します。
導入がおすすめな企業
eセールスマネージャーの導入がおすすめの企業の特徴は次のとおりです。
複数のツールを利用しているeセールスマネージャーの導入がおすすめの企業の1つ目の特徴は、すでに複数のツールを導入している企業です。すでに他のツールで顧客管理を行っていたり、名刺管理ツールやスケジュール管理ツールをすべてバラバラのツールで行っている場合には、必要な情報のすべてをeセールスマネージャーにまとめることができます。
現在使用しているツールからCSV形式でデータをエクスポートすれば、簡単にeセールマネージャーにデータを移行できます。今まで複数のツールで管理していた名刺やスケジュール、日報などをeセールスマネージャーひとつで管理できるようになるので、現場スタッフの入力や情報検索などの手間や負担も軽減できます。
デジタル化していないまだ業務をデジタル化しておらず、紙ベースで業務を行っている企業もeセールスマネージャーの導入がおすすめの企業です。ITシステムやプログラミングなどの人材がいない企業の場合には、このようなデジタルツールの導入に大きな不安を感じるのも無理はありません。しかし、eセールスマネージャーであればシステムの専門家がいなくても、問題なく導入可能です。
現在、多くの人が日常生活でスマホを活用できているので、外回りの営業スタッフのスマホからの業務報告などの入力作業には特に大きな問題は起きないでしょう。出先の業務が終わったら、その場ですぐに報告を入力すれば、リアルタイムで事務所に待機している上司が確認できます。
eセールスマネージャー導入でこのようなことが現実的になれば、わざわざ帰社して日報を書く必要もなくなり、営業にかけられる時間を増やすことができます。直行直帰も可能になり、多くのコストを削減する事が可能になります。
導入がおすすめできない企業
反対に、eセールスマネージャーの導入がおすすめできない企業もあります。eセールスマネージャーの導入は再検討したほうがいいおすすめできない企業の特徴は次のとおりです。
SFAツール以上の機能も使用予定がある企業の業務をデジタル化するツールの中には、SFA、CRM、MAツールのすべてがそろって1つのツールで利用できるツールもあります。しかし、eセールスマネージャーで利用できるのはSFAとCRMだけです。見込み客をターゲティグできる機能はありますが、メールを送信したり、シナリオ設定したりする機能としてのMAツールは利用できません。
ただし、外部ツールと連携させることはできるので、すでに導入済みのMAツールと連携させることは可能です。また、万が一のことを考えて、すべての機能を1つのツールでまかないたくないという場合には、MAツールだけ外部ツールを連携させて利用するのもいいでしょう。
導入への協力体制が整っていないeセールスマネージャーの効果を最大限に発揮するためには、導入時の設定段階で、営業スタッフが入力する項目を詳細に設定しなければいけません。運用しながら入力項目を必要に応じて変更できればいいのですが、eセールスマネージャーはオンプレミスでの導入以外は社内での設定変更が不可能です。
柔軟な変更が難しいので、導入時に現場の意見を細かく聞きながら、入力する項目や選択肢を導入効果を最大限にできるように設定しなければいけません。もしも現場が、デジタルツールの導入に理解がなく協力的でない場合には、この設定が難しくなります。デジタルツール導入への理解を得るところからまずは始めることが大切です。
また、変化の激しい企業でもあまりおすすめできません。eセールスマネージャーは設定項目の変更に時間がかかるので、企業が求める変化に設定変更が追いつかない可能性があります。変化の激しい企業の場合には、簡単操作で設定を変更できるツールの導入をおすすめします。
eセールスマネージャーを活用して営業環境を整えよう
eセールスマネージャーの特徴は、特に外回りでの営業活動が多い企業におすすめの機能ばかりです。ルート営業が必須の業界は数多くあり、そのような企業には欠かせないツールと言えるでしょう。
eセールスマネージャーを導入したことで、大幅な売上アップに繋がっている企業も実際にあります。また、導入した企業の多くが大きな導入効果を得ています。無料トライアルも利用できるので、利用を検討中の企業の担当者はぜひ無料トライアルでその効果を試してみるといいでしょう。
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