尾嵜 豪 (おざき・たけし)
株式会社ウィンドゲート 代表取締役社長
明治大学政治経済学部卒業。ゼネコンでの営業・総務を経て、レコード会社・芸能プロダクションにて不動産売買・賃貸・管理・コンサルティングの責任者として従事。不動産の売買、ビルの設計・建築・運営から、関連する不動産管理業務をこなす。独立後、2011年に株式会社ウィンドゲートを設立し、代表取締役に就任した。
渋谷で不動産に関わり続けて20年以上。持ち前の経験値と豊富な知識でお客さまが抱える不動産に関する悩みを迅速に解決するプロフェッショナル集団。常にお客さま目線に立ち、気軽に相談できる、まるで「かかりつけ医」のような不動産会社を目指している、株式会社ウィンドゲート代表取締役の尾嵜様にお話をお伺いしました。
“楽しい”という思いで働ける環境
--本日はよろしくお願いします。早速ですが、尾嵜さんが起業されたきっかけをお聞かせください。
私は大学卒業をしてから約7年間、土木関係の会社で働いていました。そのため、建築や土木の知識はかなり身につけることができたのですが、どうしても建設業界は閉鎖的なところがあるので、今後の成長を見据えて他の業界にも興味を持ちはじめたのです。
どの業界に進むかを考えた結果、もともとバンドを組んだり、ライブをしたりしていたためレコーディングエンジニアの面接を受けることに決めました。そこで偶然ですが、面接を受けた会社の社長があるレコード会社の社長と兼任されていて、面接を受けるよう勧めてくださり、ご縁があってレコード会社に、その後関連の音楽プロダクションで働くことになったのです。
レコード会社ではレコーディングのお手伝いはもちろんのこと、不動産や資産管理の部門にも携わり、非常にありがたいことに多くの仕事を振っていただけていましたね。そこでは様々な経営者の方とお話しできる機会が多く、私自身も起業することを決意しました。
2011年に独立して、株式会社ウィンドゲートを設立し、それ以来10年以上、経営に携わっています。
--音楽プロダクションでのご経験が現在の事業に大いに活きているかと存じますが、在職中はどのようなことを学べたと感じますか?
音楽プロダクションでの経験と不動産業界で働くことは、一見全くジャンルの違うもののように感じられますが、私はそこで不動産会社で働く以上に不動産業界のスキルをつけることができたのではと思っています。
また、その音楽プロダクションには世界的に有名なカリスマ創業者がいて、その方が仕事をとにかく楽しむ人でしたので、その影響は大きいですね。仕事という枠組みにとらわれず、アーティストを我が子のようにすごく大事にしているのです。本当に子育てをしているような感じでしたね。
そのような環境で働くことができたからこそ、独立してからも私自身が楽しみながら仕事ができています。
“音楽”と“不動産”2つのビジネス
--現在、貴社で展開されている不動産事業について、改めてご説明をお願いいたします。
弊社の事業としては3つの柱があります。
1つ目は、渋谷を中心とした都心の不動産売買仲介、賃貸仲介、管理、コンサルティング、インテリア内装で、弊社のメインの事業です。オフィス仲介で弊社が強みとしているのは、オフィスの居抜きです。次の入居者に喜んで入っていただけるようなデザインにこだわっています。
2つ目は、ベルリンを中心としたドイツの不動産売買仲介、企業進出サポートです。主に投資用の物件を紹介しています。歴史的な価値の高い文化財を販売することはできませんが、お城のような作りの家を買うこともできます。
3つ目は、音楽イベントの運営です。“EMERGENZA”というイベント運営を主に行っています。“EMERGENZAとは、36カ国で行われているインディーズ・アーティストの世界一を決めるコンテストです。2011年の秋から弊社がこのイベントの運営を手掛けています。日本でこのイベント運営を事業として手掛けているのは弊社のみですね。
スポンサーへの営業から、運営、管理、ライブセットや、チケッティングに至るまで全てを弊社が担っています。ここから派生して、他にも“EMERGENZA”出身のアーティストのサポートしたりしています。
--貴社の独自性や強みについてお伺いできますでしょうか。
自分自身が音楽プロダクションで実際に売買、管理、設計提案、建築提案、賃貸まで全てのジャンルに渡って働いていた経験から、情報量と不動産の知識では他社には負けない自信があります。また、創業から10年以上にわたって渋谷にて賃貸・売買の仲介をしていたため、渋谷エリアのスペシャリストを自負しています。長い経験があるからこその情報を、常にお客様目線で丁寧にご紹介します。他にも、弊社では全てのサービスで英語対応が可能であることも特徴です。
そもそも私自身が、音楽プロダクションで不動産と音楽の仕事をしていたので、音楽と不動産の両方のビジネスを展開するのが自然でしたね。無理に全く関係ない仕事をするのではなく、自分の経験を通して広げていきたい、という思いがこの会社を設立した理由です。どちらも本当にやり出したら深い世界だと感じています。
弊社は、相続や仲介、不動産のいわばコンサルティングをしています。紹介で終わりにするのではなく、何がベストなのかをアドバイスすることが可能です。
また、音楽事業に関しては世界に通用するミュージシャンを世界に出すのが目標です。日本のミュージシャンで世界規模までに達することのできる人は多くありません。しかし、世界の市場が広いので評価されるアーティストを創出できるという期待を込めてこの事業をしています。
不動産業界の“かかりつけ医”を目指す
--今後の中長期的な事業展望についてお伺いできますか。
弊社は相続に力を入れていますが、いわばかかりつけ医のような、お客さまがお持ちの様々な不動産の悩みを気軽に相談し解決できる不動産会社を目指したいと考えています。
相続といえばウィンドゲートと、誰からも認知していただけているように努力していきたいです。
具体的にはコラムや有料記事を加速させることや、セミナーの開催、書籍の出版をしたいですね。ドイツ不動産の書籍は1冊出したことがあるので、不動産相続の本をこれから出したいと考えています。
--最後にProfessional Onlineを見ていただいている経営者、決裁者の方に向けてメッセージをいただけますか?
業界を問わず、不動産に関してお困りの方はぜひ弊社へお声掛けください。
不動産運用でお悩みの方、利益を不動産で運用してみたいとお考えの方は弊社にご相談いただければ、ベストな解決策を提供します。
--本日はどうもありがとうございました。
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