投資もPRも、いい企業・商品と組んでこそ効果が出る -「モノを広める」エキスパートがベンチャー企業の背中を押す理由

投資もPRも、いい企業・商品と組んでこそ効果が出る -「モノを広める」エキスパートがベンチャー企業の背中を押す理由

株式会社ベクトル 取締役会長 西江 肇司

カテゴリ: 広告・PR、従業員数: 1,001人〜3,000人

2021.05.18

西江 肇司(にしえ・けいじ)
株式会社ベクトル 創業者・取締役会長

1968年生まれ、岡山県出身。関西学院大学卒。大学在学中に起業し、卒業後、1993年にセールスプロモーションを事業とするベクトルを設立。
2000年よりPR事業を中心とした体制に移行。さまざまな企業のPR戦略のコンサルティング、PRの手法開発を手掛けながら売上を拡大。2012年、東証マザーズに上場。2014年、東証一部へ市場変更、持ち株会社へ移行。2011年からは海外へ積極的に進出し、アジアナンバーワンを目指す。連結グループ会社は45社(2018年11月)。

 

 

 

PR業界のナンバーワンから、PRを超えた新業態へ

 ––本日はよろしくお願いします。現在は「モノを広めるFAST COMPANY」を掲げていらっしゃいますが、従来のPR事業とはどのようなところが違うのですか?

 

 FAST COMPANYというのは、実はファストフードやファストファッションと同じようなスピード感を持ってモノを広めることから名づけられています。

以前はモノを広めるにはテレビや雑誌へ露出することが一番で、そのために大勢の人が動いていました。
それが今はSNS投稿や動画、Webニュースといった、もともと自分たちが持っているインフラでモノが広められていくようになりました。

リソースをかけず、それでいてよりスピーディに広めることができる。まさにファストフードやファストファッションのようですよね。 

 

 

 

モノの広め方の変化に対応するには、一気通貫が必要だった

 ––「モノを広めるFast Company」を目指したきっかけについて教えていただけますか?

 

モノの広め方が変わってきているのに気づいたことですね。僕は海外へよく行くのですが、そうすると日本が、いかに「分業」で事を進めているかが見える。

「モノを広めるのはPR会社が担当する、でもそれに使う映像は映像制作会社が担当する」といった風に。
例えば中国だとそれが分かれていない。モノを広めるための映像は、モノを広める会社が作るんです。

業界は違いますが、ファストファッションなども同じですよね。作るところから売るところまで一つの会社でやる。

それに、昔の「テレビCMや雑誌へ露出してモノを広める」方法は、テレビ局や出版社への出資が必要だけれど、時代が変わって、SNS投稿やシンプルな動画コンテンツ、Webニュースの提供なら自社だけでもできるようになった。

実は今、モノを広めるのにはそれほどリソースはかからないんですよ。
 

 

 

ずっと起業家をやってきた自分だから、ベンチャー企業を支援できる

––現在は投資にも力を入れていらっしゃるとのことですが、投資に取り組むきっかけはどのようなことだったのですか?

 

自社の上場がきっかけでした。
PRを始めた時もそうですが、この時もIRサービスを依頼したものの思うようにいかず……我々の求めているシンプルさを考えると、どれも複雑に感じられました。

時間をかけて打ち合わせをしたり、膨大なIR資料を作ったりということではなく、シンプルに投資家を納得させたい。だから、自分たちで始めようと。モノを広めるノウハウがあれば、投資家にも届けられるはずですから。

 

––納得できるものにするために、自分たちで」がきっかけだったのですね。そこから投資へつながったのには、どのような経緯があったのですか?

 

ベンチャー企業でずっと起業家をやってきた自分だからこそできる社会貢献が「ベンチャー企業の社長を手伝う」ことだろうと考えました。

投資家として……というより、商売抜きで「どう手伝うか」という中で、社長の相談を受けたり、会社や商品・サービスを広めたりするのに加えて、投資もするという。 

 

 

 

いいビジネスモデルは広めればちゃんと伸びる

––日々多くのベンチャー企業から連絡が届くかと思いますが、投資先を選定するにあたって重視していることはどんなことですか?

 

「ビジネスモデル」が一番重要。ビジネスモデルはもちろん「ビジネスとして成功するか」に関わるわけですが、我々が手伝ってうまくいくかどうかにも関わってきますから。

いいPRは、いいモノと組むことで相乗効果が出るんです。広めたモノが良ければ、当然売上が上がる。逆に、イマイチなモノはいくら広めても伸びません。

だから組み合わせるビジネスモデルが重要なんです。このビジネスモデルが今後伸びる領域か、伸びない領域か……というのは、さまざまなモノを広めてきた経験から、見ればわかりますね。 

 

 

 

優秀な起業家とコラボレーションしたい

––最後に、今後の展望とメッセージをいただけますか?

 

事業家としては「100社以上の上場企業を作ろう」「100の事業を作ろう」という展望を持って取り組んでいます。投資では、優秀な企業と自社のコラボレーション、もっと言えば優秀な起業家と僕でコラボレーションできれば面白いと考えていますね。ぜひ、チャンスをつかみに来てください。

 

––本日はありがとうございました。


 

株式会社ベクトル

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