消費者が心で理解できる漫画を中心に、マーケティングのトータルプロデュースを手掛ける株式会社トレンド・プロとは。

消費者が心で理解できる漫画を中心に、マーケティングのトータルプロデュースを手掛ける株式会社トレンド・プロとは。

株式会社トレンド・プロ 代表取締役 岡崎 寛之

カテゴリ: 広告・PR、従業員数: 10〜49

2022.01.17

岡崎 寛之(おかざき・ひろゆき)

株式会社トレンド・プロ 代表取締役

幼少期から、父親の影響で経営者になりたいという思いを強く抱く。大学卒業後は年間約100件以上のリサーチ事業を通じ、お客さまのマーケティング支援を行う会社にてコンサルティング業務を行う。2018年8月、父親が代表を務めていた株式会社トレンド・プロに入社し、2020年11月に社長に就任。

時代とともに変容する世の中で、情緒あるストーリーを読み手に伝えることができる漫画の需要は今後ますます高まっていくでしょう。30年以上の社歴で多くのノウハウを持ち、7,000件以上もの課題を漫画にて解決してきた業界のトップとして、新たな挑戦を続けている、株式会社トレンド・プロ代表取締役の岡崎様にお話をお伺いしました。

 

 

父親の後を継ぎ、幼少期からの目標であった経営者へ


 

--本日はよろしくお願いします。早速ですが、岡崎さんが起業されたきっかけをお聞かせください。


小学生の時は、プロ野球選手か、企業の経営者かという2つの夢を抱いていました。自分の父親が経営者ということもあり、中学生の頃には経営者になりたいという思いが強くなりましたね。その思いもあり、大学時代では1年間ベンチャー企業でインターンもしました。


大学卒業後に入社したのは、消費者向けの市場調査を行う会社です。当時は、マーケティングリサーチ営業部に配属され、ユーザーの分析をし、商品企画やマーケティングに生かしていました。


株式会社トレンド・プロは、父親が代表を務めていた会社です。他分野で起業するか、会社を継ぐかを考えていましたが、父親に声をかけられたこともあり入社を決めました。

前職での経験を活かし、入社後はまず人財開発部部長として業務に従事し、その後副社長に就任。2020年2月から実務上の会社の経営責任者を務め、11月に正式に代表取締役に就任しました。


 

「伝える」手法


 

--貴社の漫画事業の展開について、改めてご説明をお願いいたします。


弊社の主な事業内容は、企業の広告・ブランディング・インナーツールとしてのマンガ制作を行うことです。漫画の強みは、情緒に繋がるストーリーを読み手に伝えられることだと考えています。漫画というコンテンツは、個人の生活の豊かさへと繋げられる可能性を秘めているのです。


今後は、漫画を通じて組織構造を変えていく支援に力を入れたいと考えています。たとえば、中期事業計画や評価制度、商品のエンゲージメント向上などに漫画や漫画広告を活用できます。


そう考えるようになった理由は、私自身が前職を通じて得た2つの価値観です。

1つ目は、「伝える方法」に関してどこの会社も正解を持っていないということです。この点において、「漫画」という手法は非常に伝え方として優れていると改めて気づかされました。

2つ目は、「組織構造」についてですが、大企業でさえ組織構造には大きな問題があると感じることが多々ありました。そのため、弊社の事業を通じて組織構造を改善するお手伝いがしたいと考えるようになったのです。



--漫画制作で得意とする業界はありますか。


昔からIT業界からの発注が多いですね。近年では、コロナ禍でテレワークが進み、ますます意識が高まっているIT関係のセキュリティに関する依頼が増えています。ITに詳しくない一般の消費者のみならず、システムエンジニア向けにも、営業ツールの一つとして仕組みの説明やサービス訴求を説明する漫画を作成しました。


漫画は、知識がない人でも一瞬で認知・興味喚起をし、理解・促進に持っていくことが可能です。そのため、IT業界に限らず、感覚的に理解しづらい無形商材を取り扱うことが多いです。

 

 

--「漫画」に行き着いた経緯を教えて下さい。


もともと父が以前働いていた場所で漫画を使ったプレゼンテーションが好評だったのがきっかけです。

ものごとを伝える手段として、使用できるコンテンツは多くはありませんが、そのなかでも無形のものを理解しやすくできる漫画はコンテンツとして優れていると考えています。しかし、企業が漫画を使うという手法はまだあまり認知されていません。今後、漫画は日本の会社の武器として、グローバルに通用するものになるでしょう。



--貴社の独自性や強みについてお伺いできますでしょうか。


漫画会社という面では、編集が主な強みです。登録漫画家は約2,000人います。


エンターテインメントである漫画は自由な発想で作られ、正解がありません。お客さまからこういう漫画を作ってほしい、という要望をいただくことがありますが、漫画家の個性とお客さまにとってのゴールを紐付けるのは難しい面があります。

しかし、30年以上の社歴がある弊社では、ノウハウも多く持ち合わせています。それにより、お客さまの要望に沿った漫画を制作することが可能です。


また、漫画制作だけではなく、漫画を起点とした課題解決のための様々な施策のプロデュース・提案も強みです。漫画を通すことで、人事戦略や広告の戦略など他の施策を加速することにつなげられます。

特に人事戦略についてお話ししますと、営業やマーケターと比較し、人事の影響力が弱い会社は多く見受けられます。人事は社内の構造を変える力があるにもかかわらず、もったいないことです。

人事も新しいことにチャレンジしている、社内を変えようとしている、という核心をつく漫画を制作をすることで人事の影響力が増し、会社の改革も進むでしょう。まさに、弊社の漫画が構造改革のお役に立てる瞬間です。


 

漫画を通して与えたい影響



--課題として感じていることがあれば教えてください。


課題として感じていることはいくつかありますが、その一つがそもそも、企業にとって漫画広告のハードルが高いことがあります。というのも、市場規模が小さいため、お客さまに「なぜ漫画にするのか」を理解していただくことが難しいのです。実際、動画と比較すると漫画はかなりシェアが小さいですね。


この課題を解決するには、弊社が制作したものをどのように届けるのかに注力し、漫画を使うことで成功する事例を増やし、新しい道を切り開いていくしかないです。

 

今までは、新規の問い合わせとリピートが中心でしたので営業はいませんでした。というのも、一度ご依頼いただいたお客さまのリピート率は70%以上あるのです。


しかし、最近、営業やプランニングの部署を作って漫画をお客さまの成功につなげるためのデータをためています。件数や価値を確実に言語化し、今後はお客さまとさらに深く付き合っていきたいと思います。

 


--今後の中長期的な事業展望についてお伺いできますか。


人事戦略にしろ、広告にしろ、今後は精神的な充実がキーになると考えています。


特に広告に関して言えば、何が理由でその商品を買ったのかを理解できていることが重要であると思います。ただなんとなくその商品を買ったのではなく、「自分はこのようなイメージを持って購入し、使っている」と理解していれば日々の満足度は高くなるでしょう。 


弊社が制作した漫画を見たすべての人に、何かしらの影響を与えることが、今後も意識的に取り組みたいことです。


 

--最後にProfessional Onlineを見ていただいている経営者、決裁者の方に向けてメッセージをいただけますか?


自分が頭で考えていることは他人には理解できません。私は、漫画の情緒を通して相手の心と行動に影響を与えていきたいと考えています。
 

 

--本日はどうもありがとうございました。



株式会社トレンド・プロ

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