世界一変わった会社で、世界一変わった社員と、世界一変わった仕事を創る

世界一変わった会社で、世界一変わった社員と、世界一変わった仕事を創る

トゥモローゲート株式会社 代表取締役 西崎 康平

カテゴリ: コンサルティング・BPO、従業員数: 10〜49

2022.02.04

西崎 康平(にしざき・こうへい)

トゥモローゲート株式会社 代表取締役 最高経営責任者

福岡市出身。新卒で人材コンサルティング会社に入社。2007年同社大阪支社長に就任後、2010年トゥモローゲート株式会社を設立し代表取締役に。経営理念(ミッションやビジョン)を言語化し、Webやグラフィック、映像によるデザイン面と人事評価、社内制度、事業戦略改革などコンサルティング面で企業の総合的なブランドクリエイティブ事業を展開。

大阪の心斎橋に自ら「ブラックな企業」と謳っている企業が存在します。独自の哲学で個性的な企業づくりに取り組む会社トゥモローゲートです。コーポレートカラーのブラックには個性的な色の仲間が集まり、ぐちゃぐちゃに混ざり合った真っ黒な会社という意味が込められています。「世界一変わった会社で、世界一変わった社員と、世界一変わった仕事を創る」をビジョンにユニークなブランディングを提案し続けている、トゥモローゲート株式会社代表取締役の西崎様にお話を伺いました。



「仕事はつまらない」なら「ワクワクする会社」を自分で創る

 

--本日はよろしくお願いします。早速ですが、西崎さんの会社の事業内容についてお聞かせください。


福岡生まれの福岡育ちで、地元福岡の大学を卒業後、2005年に人材コンサルティング会社に入社し、大阪の拠点を立ち上げるということで24歳で大阪支社長に就任しました。大阪のチームはスタッフが15〜16人ほどおり、チームをまとめる仕事をしておりました。 


2010年に退職し、同年にトゥモローゲート株式会社を設立。 会社の理念やビジョンを可視化して、Webやグラフィック、映像を駆使して企業の魅力を最大化するブランディング事業を展開しています。



--採用を目的にブランディングに力を入れる会社は多いですが現在の求人市場についてお聞かせください。


今も昔も企業の大きな悩みの一つに、優秀な人材が集まらない点が挙げられます。一般的な求人方法は求人広告が主流ですが、特に中小企業なんかは求人広告に載せても知名度がないという理由だけで応募者数が集まりません。数少ない応募があったとしても、優秀な人材が集まらないことが悩みです。


また、応募してくれたとしても、選考途中で大手に内定が決まるなどすると辞退してしまうことが悩みとしてあります。情報発信の手段も多様化するこの令和の時代においては、採用したい時にだけ広告を出す、という短期的な採用活動ではなく、SNSやオウンドメディアなどを使いながら中長期的に求職者とコミュニケーションを取りながら育てる採用活動が求められていると感じます。


 

--起業のきっかけはどのようなことだったのでしょうか。


大学卒業時の就職活動がきっかけです。大学3年生の時に周りが就活準備を始めていたので、なんとなく自分もしなければならないと思って就活を始めたのですが、働くことがつまらなそうだと感じました。人生において一番長い時間を費やす仕事の時間がつまらないのは致命的だなと感じ、就職活動を一旦辞めることにしました。


自分には社会人が向いていないのだと感じてたので、大学院に行って大学の先生になろうと考えていました。しかし様々な事情で断念し、大学4年生のときにいっそのこと自分で会社を作ってしまおうと決めたのが最初のきっかけです。


とはいえ、いきなり起業できるわけもないので、まずは起業ができる会社に入ろうと思い、人材コンサルディング会社に入社しました。リクルート系出身の社長が多いので、起業がしやすい、力が身につきやすいというのも考えて、人材コンサル会社を選びました。


 

魅せかけでブランドは生まれない、経営理念から創る企業ブランディング



--現在企業ブランディング事業を中心に事業展開されていると思いますが、改めてご説明をお願い致します。


どんな会社作り・組織作りをすればもっとわくわくする会社作りができるのか、経営理念の再構築からスタートし、その理念を体現するための企業づくりとして、事業戦略や採用戦略などをデザイン軸とコンサルティング軸の両軸で企業づくりをサポートします。


スタッフの半分がクリエイターやデザイナーなどエンジニアで、残りの4割ほどが営業や企画・人事・総務・広報といった人員構成です。外注制作をせずにすべて自分たちでつくる、というのも特徴のひとつで、質の高いサービスをスピーディーにコストパフォーマンス高く提供しています。


 

--具体的にどのようなことをしていただけるのでしょうか。


ブランディングというとデザインにフォーカスしがちです。かっこいいものを作るとかオシャレにするというイメージがあると思うのですが、一言で伝えると自分たちのポリシーをどれだけ貫く体験を提供し続けらえるかが重要になります。


デザインはあくまで手段でしかなく、大切なのは「なぜそれをするのか?」を明確に定義し、その想いを実現するための具体的な行動を実践していくことにあります。お客様、求職者、働く社員に対して守るべき価値とはなんなのか一貫した企業経営が必要です。


ブランドとは「約束」だと考えます。会社のポリシーに沿う行動が実践されていて、それを体験することで約束が守られ、積み重ねが信頼になりブランドになっていくと考えています。


私たちの仕事において最初に取り組むことは、会社の理念を明確にすることです。理念を定義づけし、ルールをしっかり守った経営を実践していきます。あくまでデザインはその姿勢を伝えるための手段にすぎません。思想を伝えるためのオフィス内装やWebデザイン・ロゴ・名刺・パンフレットなど、ターゲットと接点を持つあらゆるツールを理念に即した形で作りあげていきます。


それと同時に対外的なブランディングだけでなく、会社が作った理念を社員で共有するためのプログラムや研修、人事評価制度設計や事業戦略まで踏み込んで提案しています。


 

--貴社の独自性や強みについてお伺いできますでしょうか。

ブランディングを提供している会社はたくさんあると思いますが、多くは制作会社さんがデザインの側面から会社を作っていこうと提案する場合が多いです。


トゥモローゲートでは、経営理念の設計という上流工程からデザイン面だけではなく、企業づくりに対するコンサルティング面までを一気通貫してバックアップ出来る点が特徴です。

外注制作を使わずに、すべて社内のスタッフで対応している点も珍しいやり方だと思います。


 

オモシロイ会社はと聞かれたらトゥモローゲートが真っ先に挙がるようにしたい 


 

--今後の中長期的な事業展望についてお伺いできますか。


最終的な目標は、ビジョンに掲げている「世界一変わった会社で、世界一変わった社員と、世界一変わった仕事を創る」です。売上が大きい・従業員が多いなどではなく、とにかく変な会社作りをしていきたいという想いがあります。

そのために達成する2025年までの中期ビジョンが「大阪で一番オモシロイ会社になる」ことです。


そのための期限とゴールはビジョンマップというシートを作り明確に定めています。まだまだ出来ていない点も多くあるので、具体的なゴールに向かって社員が同じ判断軸で突き進める前のめりな組織をこれからも目指したいです。

そんな変な会社づくりを通じて、子供たちが仕事や働くことにポジティブになってくれれば最高です。


 

--課題感は何かありますでしょうか。


ここではお伝えしきれないくらいに沢山あります。その中でも最も大きな経営課題が人材の問題です。自社ブランディングによって多くの応募が集まるようになりました。ただ、求められる仕事の量と質が高いので、そこにフィットする人材を採用するのは容易ではありません。


もう一つの課題は新規事業開発です。現在の労働集約型のビジネスモデルだけで、目指すビジョンを達成するのは不可能だと考えています。そのためにも、社員数に比例せずに収益を高めていける新規事業を軌道に乗せなければいけません。2021年にはシステム会社の株式を一部取得しグループ化することで開発部門の強化に踏み切りました。


今後はこれらの課題感をクリアするために、SNS運用や自社のブログ発信強化、メディアへのPRなどによる企業認知の拡大と、エンジニア部門を拡充することで新規事業を促進していきたいと考えています。


 

--最後にProfessional Onlineを見ていただいている経営者、決裁者の方に向けてメッセージをいただけますか?

 

いい会社にいいひとが集まる。これが僕の持論です。そのために給料や休日休暇を充実させることも一つではあるんですが、それ以上に「なぜやるのか?」という目的を明確にし、そのなぜを実現するための企業経営に真摯に取り組んでいくことで共感するファンができるんだということを改めて感じています。この記事を読んでいただき、少しでも企業のブランドづくりに興味を持っていただけたら嬉しいです。



--本日はどうもありがとうございました。



トゥモローゲート株式会社

https://tomorrowgate.co.jp

 


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