経営者目線での広報PR支援が強み。多方面で発揮するバイタリティの根幹にあるのは「支えになりたい」という想い

経営者目線での広報PR支援が強み。多方面で発揮するバイタリティの根幹にあるのは「支えになりたい」という想い

SOSEITech株式会社 代表取締役 秋谷 貞男

カテゴリ: 、従業員数: 10〜49

2023.10.17

秋谷 貞男(あきや・さだお)

SOSEI Tech株式会社 代表取締役社長

 

 

大学卒業後、現ゼンショーホールディングス(牛丼のすき家)、現マクニカホールディングス(半導体商社)を経て2008年にSOSEI Tech株式会社を創立。主にハイテク中小企業に対する支援事業や、広報PR支援事業に取り組む傍ら、2013年から訪問鍼灸マッサージ治療院の運営も行っている。
 

 

素晴らしい商品があり、誇れる強みがある。けれど、どのように広報活動をすればよいのかわからない、そんな中小企業は多いのではないでしょうか。マスメディアだけでなくSNSもPRにおいて大きな役割を果たすようになるなど、目まぐるしく世の中が変化していく中で、同じ経営者の立場で考え、PR活動に伴走してくれる存在があったら心強いことでしょう。頑張る中小企業を支えたいという想いでSOSEI Tech株式会社を設立された、秋谷社長にお話を伺いました。

 

 

異業種に飛び込みチャレンジを続ける

--本日はよろしくお願いいたします。ご経歴を拝見しますと、異業種への転換が何度かありますね。

 

そうですね。大卒でゼンショー、すき屋の会社に入り、最終的にはスーパーバイザーとして2年ほど働いた後、転職しようと思って人材紹介会社に登録したのですが、「これでは実績とは言えないね」というような反応が多かったんです。そんな中、とても面倒見の良い紹介会社の社長さんが親身になって相談に乗ってくれて、半導体の商社を紹介してくれました。この人が言うなら、ということで転職を決めたのですが、もう全然わからない世界で、初めは苦労しました。

 

--起業に至った経緯をお聞かせください。

 

アメリカから半導体を輸入し、国内電機メーカーに卸す仕事に携わる中で、大手メーカーの発展の背景に中小企業の頑張りがあることを知りました。最先端の技術をもって頑張っている姿を目の当たりにして、そんな中小企業の力になりたいと、2008年6月に起業しました。 創業当初は、半導体などのエレクトロニクス関係の設計開発をしている中小企業の支援を想定していましたが、すぐにリーマンショックが起きてしまいまして。顧客となるはずだった中小企業の倒産が相次ぐなど、なかなか厳しい状況に見舞われました。

 

--そこからどのように現在の事業の形をつくられたのでしょうか。

 

ハードウェア系、医療系機器やヘルスケア関連等、対象企業の幅を広げて、支援に取り組むことにしました。その中で医療や介護の領域で何かできないかと考えたのですが、病院や施設に新しく関わっていくことは、やはり難しかったので、高齢者向けの在宅サービスに着目し、訪問看護ステーション・訪問介護の事業を始めたんです。音声認識や虹彩認証といったハイテク技術を導入していこうと思ったのですが、そこにもまた様々なハードルがあり、現在は、訪問マッサージ事業のみを行っています。

中小企業向けの支援事業は、初期の頃は資金調達支援がメインでしたが、近年は、広報PRの支援に力を入れており、現在は中小企業向け広報PR支援と訪問マッサージの二本柱で事業展開しています。

 

 

伴走者として広報PR支援に取り組む

--中小企業向け支援における、貴社ならではの強みは何ですか。

 

広報PR支援というと、大抵は、フリーランスや企業の広報担当者が担っていると思いますが、私は社長という立ち位置で、PRに伴走することができます。同じ経営者という立場で話ができるのは大きな強みであると考えています。

 

--課題はどういったものがございますか。

 

新規顧客獲得が難しいということでしょうか。コロナ渦で交流会等の機会が減ってしまったので、営業代行の活用やスタートアップ起業へのアプローチ等、試行錯誤しているところです。

 

--今後のビジョンについてお聞かせください。

 

中小企業の広報支援事業は、ここ3年ほど取り組みを続ける中で、実績を積み上げてきましたので、事業としてしっかりと確立したいと思います。良い事業を行っているけれど、どうPRしていいかわからないという中小企業は多いので、力になりたいです。また、コロナ渦を経て、ここ数年で世の中は大きく変化してきましたし、今後も変わっていくでしょう。従来型の広告宣伝以上にSNSが重視される時代です。時にはそういった新しいツールの専門家とタッグを組んだりしながら、価値観の変化に柔軟に対応していけたらと思います。

 

 

今の日本を作った功労者世代に貢献したい

--訪問マッサージ事業については、いかがでしょうか。

 

国家資格を持ったプロの施術者が訪問するのですが、健康保険を使うことができるので、手ごろな価格でのサービス提供が可能になっています。数百円という価格が強みになりますね。地域柄、生活保護を受ける貧困層も多いのですが、そうした方たちにも必要な治療を受けてもらえるというのが事業の意義でもあります。

 

--課題は何でしょうか。

 

自宅にいながら手軽にマッサージを受けることができるにも関わらず、残念ながら、ほとんどの高齢者がこうしたサービスの存在自体を知りません。サービスの認知度向上が大きな課題と言えます。医療・介護の世界はPRしようにも何かと制限が多く、難しい側面もあります。また、お金がなく、PRにお金をかけることができないという業界事情もありますし、PRに力を入れているというところはなかなか無いのが現状です。

 

--今後はPRがカギとなるのですね。

 

新聞やポッドキャストなど、様々なメディアで事業をアピールして頑張っているところです。訪問マッサージ事業の対象となる80代・90代の高齢者は、今の日本をつくった世代です。功労者ともいえるその世代が社会から大事にされていない現状に憤りを感じますし、だからこそ、この事業を一人でも多くの方に知っていただき、お役に立てたらと思います。

 

--インタビューは以上になります。本日はありがとうございました。

 

SOSEI Tech株式会社

https://sosei-tech.com/pr

 

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