中島 寛之(なかしま ひろゆき)
SDGs products株式会社 代表取締役社長
沖縄県出身。高校卒業後、音楽専門学校に進学。アーティストとしてメジャーデビューを果たし、指導者も経験。その後、企画を行う立場として独立し、SDGs products株式会社を設立。
急速なデジタル化が進み、デジタルに強い人材の育成が求められています。まちづくり×デジタルを通じて学生のスキル向上を支援している、SDGs products株式会社代表取締役の中島様にお話を伺いました。
デジタル×まちづくりを通して学生のスキルアップを狙う
--本日はよろしくお願いします。早速ですが、中島さんが起業されたきっかけをお聞かせください。
高校卒業と同時に地元である沖縄を離れ、音楽の専門学校に進学します。卒業後は長く音楽関連の仕事に携わり、バンドグループを組んでアーティストとしてメジャーデビューも果たしました。また、指導者として学校で音楽を教えた経験もあります。
独立のきっかけはバンド活動でのつまずきです。音楽活動を辞め、制作会社や広告代理店と協力してイベントの企画やプロデュース事業をするために、SDGs products株式会社を設立しました。また、デジタルに強くなるためにプログラミングやWebサイト制作を独学で学びましたね。
現在は、鹿児島県鹿児島市に事業所を構えています。なぜ鹿児島かというと、以前訪れた際にとても魅力的な地域だと感じたためです。鹿児島が好きになり、この地域に根付いて事業を行おうと考えました。
鹿児島県は全国的にみてもデジタルが立ち遅れている地域だと感じています。そのため、Webのノウハウやデジタルツールを使ってまちづくりができる事業を展開したいと考えています。
--具体的にはどのような取り組みを行っているのでしょうか?
学生のプラットホームを構築し、一緒にまちづくりを行っています。学生たちには、まちづくりに関わることで社会人になってからでも役立つスキルを身に着けてほしいと考えています。
鹿児島の東側に位置する大隅半島は、少子高齢化の進行スピードが日本の中でもトップクラスに速く、過疎化が進んでいるエリアです。交通の便が悪く電車もない地域なのですが、大阪に船が出ているという特徴があります。
この利点を活かして取り組んでいることが、大阪と九州の交流地点として学生を送客することです。大阪の学生が鹿児島に来ることもありますし、その逆もありますね。鹿児島にとどまらず、福岡や熊本、宮崎など、九州全体を巻き込んだ事業展開を行っています。学生の交流地点となって若者を送客することによって、まちづくりに関わってくれる若者が増えてほしいです。
--なぜ学生と一緒にまちづくりに取り組まれているのでしょうか?
これからデジタルの時代で活躍する若者たちの下支えをしたいためです。学生たちに、アイデアを実現するためのスキルを身に着けてもらいたいと考えています。
このような背景から生まれたのが、「舞空キャンパス」というプロジェクトです。学生たちは、まちづくりに関わりながらアイデアを実現するためにマーケティングやプロモーションなどのスキルを身につけることができます。学生団体と提携しており、現在は500人程度のメンバーが参加しています。2021年12月末までにはより多くの学生団体提携して1,500人程度の規模に拡大する見込みです。また、「舞空キャンパス」をきっかけに、2021年9月から学生向け月額スマホアプリ開発サービス「3APP(スリーアップ)」の提供を開始しています。
学生向けアプリ開発サービスや海外へのプロモーションなど多様な事業を展開
--「舞空キャンパス」をきっかけに生まれた、学生向け月額制スマホアプリ開発サービス「3APP」について、詳しくお話を伺えますか?
「3APP」は、月額3万円という価格でスマホアプリの開発が簡単にできるサービスです。サービス提供の背景には、まちづくりに関わる学生にヒアリングしていくなかでアプリ開発がニーズとしてあがったことがあります。
通常、アプリ開発は最低でも100~200万円ほどの費用がかかりますよね。しかし、そのような金額を学生が一括で払うのは難しいため、弊社が持っているノウハウを活かしてアプリ開発を安価で簡単にできるようにしました。ちなみに、学生だけでなく一般向けにもサービスを提供しています。一般向けの場合、料金は月額5万円です。
学生たちからはまちづくりに関するおもしろいアイデアが次々と湧いてきます。そのアイデアを何とか実現させてあげたいですね。
--「3APP」以外の事業についても教えていただけますか?
弊社の主な事業は、以下のとおりです。
・デジタルプロモーション
・Webマーケティング
・クリエイティブデザイン
デジタルプロモーション事業では、ARスタンプラリーやキャッシュレス×地方創生、CRMクラウドソリューション、越境ECソリューションなどを展開しています。
実は、世界遺産である屋久島の入山料の支払いをキャッシュレス化したのが弊社です。日本だけでなく、国外のペイメントで決済することもできます。鹿児島は日本の中でもデジタルが立ち遅れているという話をしましたが、弊社はいち早くキャッシュレス化を提言しました。2,3年前にキャッシュレス化について話した当時は懐疑的な目を持たれましたが、実際にそれを体現したことで信頼を得られ、話を聞いてもらえるようになりました。
--貴社の強みについてお伺いできますでしょうか。
まず、インフルエンサーマーケティングができることが強みです。Youtube、TikTok、Instagramなどインフルエンサーと提携しており、商品やサービスのプロモーションを支援できます。
また、ECサイトを運営して商品を販売している企業様に対しては、中国の富裕層向けの販路拡大を支援することができます。なぜ中国向けに販路拡大ができるかというと、外資系企業と提携しているためです。中国とのパイプがあり、情報をいち早く入手できる点も弊社の強みですね。
インターネットで中国の情報を得ようとしても、ブラウザの違いによって中国の情報を日本で得るということは難しいことなのです。弊社は提携している外資系企業からリアルな情報を得られるので、そこを強みとしてコンサルティングなどに活かしていきたいです。
グローバルな人材を育てるため、海外との交流も視野に
--今後の中長期的な事業展望についてお伺いできますか。
リクルートやマイナビなどが構築している学生のプラットフォームのように、弊社も独自の学生のプラットフォームを拡大させたいと考えています。現在、海外のSNSを活用して日本の情報を発信するコンテンツを開発しています。学生たちを集めるグローバルなプラットフォームを構築することで、競合との差別を図っていきたいです。
現在は中国と日本の学生の交流に取り組んでおり、学生にとても好評です。学生同士の交流を通して、グローバルな人材を育成していきたいですね。
--最後にProfessional Onlineを見ていただいている経営者、決裁者の方に向けてメッセージをいただけますか?
弊社は外資系の企業と提携しているため、中国にパイプがあります。キャッシュレス決済では海外のペイメントも取り扱えますし、ECサイトで海外へ販路を広げることもできます。外資系企業と提携している弊社なら、中国の10億人に対してよりリアルにプロモーションの展開が可能です。
「海外に展開したい」「海外進出のためにコンサルティングを受けたい」という企業様のお力になれると考えています。また、弊社のプラットホームに興味がある企業様もお声がけください。
--本日は、どうもありがとうございました。
株式会社SDGs products
https://www.sdgs-products.com/
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中島 寛之
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