オリジナルパズル製作を通して笑顔と絆を届ける

オリジナルパズル製作を通して笑顔と絆を届ける

シャフト株式会社 代表取締役 清水 健太郎

カテゴリ: 製造、従業員数:

2022.01.11

清水健太郎(しみず・けんたろう)

シャフト株式会社 代表取締役
 

 

大学在学中から独学でWebについて学び、個人でWebサイト制作を請け負う。卒業後は情報分野を教える教員として高校、大学で勤務。2011年、「写真を印刷したジグソーパズル」の着想をきっかけにシャフト株式会社を起業。世界に一つだけのオリジナルグッズを製作・販売する会社として、決して妥協しないモノづくりを追求している。

 

 

近年、企業のみならず個人に向けた記念品、およびオリジナルグッズサービスが増えてきています。しかし、そうした分野は他社との事業差別化がしづらく、競合相手との優位性を保ちにくいものです。日々変わる利用者のニーズに対応し、工夫を重ねなければ大きな結果は生み出せません。そんな中、オリジナルのジグソーパズル製作というジャンルでヒットを生み出し、笑顔を繋ぐ取り組みを行っているシャフト株式会社の清水さんにお話をお聞きしました。

 

 

きっかけは娘のジグソーパズル製作。1ユーザーとして笑顔をもらった事が起業に繋がる

 

 


--本日はよろしくお願いします。早速ですが、清水さんのこれまでの経歴についてお聞かせください。

 

大学院を出てから、高校と大学で情報系の教員をしていました。また、当時は並行する形で個人事業主としてWebサイト製作を請け負っていました。それから段々、本格的な事業を行いたいという思いが強くなり、2011年に現在の会社を立ち上げています。
 

一応、教員としての活動自体はまだ継続しており、現在は週に1回群馬県の大学で指導しています。教育というジャンルは非常に大切だと思うので、完全に会社だけに偏らないようにしたいです。


 

--起業されたきっかけは何だったのでしょうか。

 

かなり個人的な話になるのですが、2009年に生まれた娘にオリジナルのジグソーパズルをプレゼントした事が関係しています。当時、娘は2歳でした。「娘の写真でパズルを作って、遊ばせてみたらどうだろう?」と思ったんです。その時は既存のサービスを利用して、1ユーザーとしてパズルを作りました。

 

娘は小さかったので、もちろん届いたパズルは組み立てられません。ただ、パズルの箱を開いた瞬間、自分も妻もまず笑顔になったんですよね。遊ぶ楽しさよりも「これ良いね!」「面白いね!」といった喜びや感動が先に来たんです。そこで、自身が体験したような喜びを多くの方に感じてもらいたいと思い、現在の事業を始めました。
 

オリジナルグッズという立場上、ご依頼はギフトが多い傾向です。贈られた人が笑顔になり、それを見た贈った人も笑顔になるという連鎖を生むような笑顔を届ける事業だと思っています。


 

オリジナルグッズを通して多くの人に笑顔を届ける。コロナ渦を経た事でよりニーズに沿ったパズルの製作へ


 

--現在はオリジナルグッズ製作中心に事業展開されていると思いますが、改めてご説明をお願いいたします。
 

弊社ではオリジナルのイラストや写真を使ったパズル製作をメインしているほか、オリジナルのマグカップや時計、小物入れなどの製作もしています。

 

ちなみに弊社サイトの方にはサービスの欄にアプリ開発と記載してあるのですが、開発したアプリに関しては現在ストアに並んでいない状態です。これはアプリ製作会社で勤務していた頃、iPhoneアプリやAndroidアプリを開発していた事が関係しています。
 

パズル製作サービスの広告も兼ねた知育アプリなどを開発してApp_Storeで教育カテゴリーの1〜2位を獲得できたのですが、iOSのアップデートに技術が追いつかなくてアプリは全てストアから消えてしまいました。


 

--パズルのようにその他のオリジナルグッズ製作も手掛けるきっかけがあったのでしょうか?
 

マグカップや時計などに関しては、パズルの時のような事業のきっかけとなるストーリーはありません。お客さんが喜んで頂けそうなオリジナルグッズという面からラインナップを広げてきました。後は競合がそんなに多くなく、なおかつ自分が参入しやすい分野という点から決めた形になります。


 

--コロナ渦を経て、事業では何か変化がありましたでしょうか?

 

コロナが流行り出した2020年の1月あたりから、これまでと生活が変わっていく危機感を覚えていました。そして、コロナが流行った社会でどういった物が求められるのかという事を考えた結果がガイド付きパズルになります。これは台紙の部分に完成後の写真が薄く印刷されているもので、難度が低くお子様からお年寄りまで楽しめるパズルです。

 

ちなみに2021年4月くらいには、緊急事態宣言が出て遊びにいけなくなった東京都調布市の子供達に向けて、市内地図をガイド付きパズルにしたものを50ヶ所の学童クラブに配っています。パズルを作りながら自身が住んでいる場所にどういった施設・地域があるのか、外出できない中で感じてもらえたら嬉しいと思ったんです。この取り組みは後日調布市長の耳に入ったみたいで、感謝状を頂くことになりました。

 

--貴社の独自性や強みについてお伺いできますでしょうか?
 

社是である「迅速・丁寧・高品質」を実現しているところが強みです。一見ありがちな特徴に思えるかもしれませんが、しっかりとしたこだわりを持っています。

 

例えば「迅速」の部分としてはまず、製作物の最短即日発送を行える所が挙げられます。同業他社では配達までに1ヶ月掛かるようなところもあるようですが、それだと「誕生日が近くて、どうしてもプレゼントしたい」…というような急ぎのケースに対応できません。贈り物としてのニーズにマッチする意味でも、スピード感は大切だと思っています。
 

また、弊社は東京に工房を持って全国各地へ発送しているため、地方にある同業他社さんが同じような取り組みをしても配送期間という点でスピードに差をつける事が可能です。
 

「丁寧」の部分はカスタマーセンターによる対応の事です。弊社ではお客様とのやり取り・グッズ用画像の調整を同センターが行ってから、初めて工房での製作がスタートします。ここでお客様のご希望に寄り添った対応をしないと良い製作物は作れません。
 

「高品質」の部分は、工房のメンバーによるお客様が満足して頂くための取り組みです。水準の高い物を作るのはもちろんですが、そこから更に満足度を高めるにはどうしたらいいかを常にメンバーは考えています。


 

「迅速・丁寧・高品質」の3本柱で更なる業務規模の拡大を目指す。「幸せパズル」としてそれぞれのピースのように人と人を繋げていく
 

 

 

--今後の中長期的な事業展望についてお伺いできますでしょうか。

 

前述した「迅速・丁寧・高品質」の3本柱をベースにして、これまで以上にお客様に笑顔をお届けする事が事業としての目標ですね。お客様の満足度を高められるように努力していきたいです。
 

また、現在はSSサイズとSサイズという一般的なサイズより小さいパズルを2つまとめて飾れるツインパズルを開発したので売り上げを伸ばしていきたいですね。通常新商品は売れるまでに1年掛かりますが、このパズルは早い段階で想定以上にヒットしています。


 

--これからの課題について教えてください。

 

パズルをもっと販売していくための取り組み、そしてパズル以外の新規商品の開発が課題になりそうです。後は現在とある目標のため、日々技術を磨いています。活動資金を貯め10年後をめどに思い描いた夢の実現をさせられるよう、勉強の毎日です。


 

--最後にProfessional Onlineを見ていただいている経営者、決裁者の方に向けてメッセージをいただけますか?
 

弊社はBtoC向けのビジネスがメインですが、BtoBの依頼もこのところ増えてきているのが現状です。会社の配布物や記念品として社長の写真と経営理念を載せたジグソーパズルを作ったり、社員同士の交流における思い出をパズルにしたりなど、さまざまな状況に合わせた製作が行えます。ご興味がおありの企業様は、ぜひ気軽にご依頼くださいませ。
 

パズルの裏に白いコーティングをする事も可能なため、退職する方に向けたプレゼントとして贈る場合、その部分に寄せ書きすることもできます。

 

弊社のジグソーパズルは「幸せパズル」です。ピース同士が嚙み合って離れなくなるように、人と人の繋がりや絆を結び付けるイメージを大切にしています。企業様にとっても社内の結束を高めるアイテムになるかと思います。


 

--本日はどうもありがとうございました。



 

シャフト株式会社

https://www.schaft-japan.com/

 

 

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清水 健太郎

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