看舎 桂太(かんしゃ・けいた)
株式会社老人ホーム紹介センター 代表取締役
株式会社1983 代表取締役
大阪体育大学卒業。2010年老人ホーム紹介会社の設立に協力し、その後独立をして2014年に株式会社老人ホーム紹介センター(老人ホーム仲介事業)を起業。さらには、約10年間で培ったノウハウを活かし、2016年には株式会社1983(老人ホーム運営)も起業。
大阪体育大学を卒業後、3社ほどサラリーマンを経験する。そんな中、「自分だったらもっとこんなことをしたい」と考えるようになり、代表との考え方に相違が生まれる。その相違を形として表したい!という思いから、独立を決意する。今回は、株式会社老人ホーム紹介センターと株式会社1983という2つの会社の代表取締役を務める看舎様にお話を伺いました。
自分の想いを形にするために起業する
-本日はよろしくお願いします。早速ですが、看舎さんのご経歴の部分からご紹介をお願いします。
大阪体育大学を卒業してから、ベンチャー企業の電力会社に入社しました。その後、開発関係の仕事をしている中、前職の代表に声をかけていただき、会社創業に立ち会うことになりました。
ところが、方向性の違いなどから独立を考えるようになり、今の株式会社老人ホーム紹介センターを起業するに至りました。
-元々起業に対する意欲はお持ちだったのでしょうか。
そうですね。実は小学生の頃の夢が「フェラーリに乗りたい」でした。夢を成し遂げるには、自分で会社を持つしかないと漠然と思っていました。
また社会人になりたての時に、自分の中でメンターといえる存在の方がいました。その方にはいつも仕事の相談をしていたのですが、今抱えている悩みは解消されることはない。考え方は間違えていないので、自分で起業をして挑戦した方が良いよ、と背中を押していただいたことが起業のきっかけとなりました。
-前職と同じ仕事を選ばれていますが、理由などお聞かせいただけますか。
同じ仕事を選んだ理由は、自分の中で代表との考え方に対する違いがはっきりしていたからです。「自分だったらこうやってみたい」といった考えを、まずは形にしながら試してみたかったのです。
-現在お取組みをされている事業について、改めてご紹介をお願いします。
弊社は老人ホーム入居仲介事業と老人ホームコンサルティング事業を展開しております。
老人ホームの探し方が分からないというお客様がいらっしゃれば、老人ホームの知識をお伝えしてご案内させていただくという仕事です。
-別法人で運営されている老人ホーム事業についてもご紹介頂けますでしょうか。
株式会社老人ホーム紹介センターとは別に、株式会社1983では「一家団蘭あさひ」という老人ホームを運営しています。
しかし、積極的に「一家団蘭 あさひ」をご案内することはしておりません。
これには理由がありまして、施設のある地域やサービス内容・金額に対して、お客様のニーズに当てはまるとは限らないからです。
ですので「一家団蘭 あさひ」に入居されている方全員が、私たちの紹介という訳ではございません。そうでないと、私たちの押し付けになってしまいます。あくまでも公平中立な立場で、ご提案をするように心がけております。
自分がイヤだと思うことは、絶対に部下にもしない
-貴社の独自性や強みについてお伺いできますでしょうか。
自分が今まで経験してきたイヤなことは、仲間にはしないように心がけています。
自分が社会人として仕事をする中で、辛かったことや遠回りしたようなことがたくさんありました。そうした経験があったからこそ、仲間に対して「こういうことは止めておこう」と決めています。これまで遠回りしたことが、振り返ってみると逆に近道だったのかなと思います。
また成果に対する対価は、インセンティブとしてしっかりと支払うようにしています。たとえばトッププレイヤーになると、インセンティブだけで2,000万円程度稼いでいた営業担当も存在します。
やはり私自身も稼ぎたいという思いでこの仕事をしているので、成果を出した人にはそれなりの対価をきちんと支払っています。
また、私用で休みたい時には自由に休めるようにしています。弊社は老人ホームのお客様に対して、見学の案内をする会社です。ですので、土曜とか日曜・祝日など関係なく、対応するのが当たり前のようになっています。だからこそ制度として休みやすい環境を作ることが重要だと感じています。そうしたこともあって、会社を立ち上げて8期目になるのですが、離職者は1名しか出ていません。
それから「結果をどれくらい出したのか」という点を私は見るようにしています。
結果を出すために、どういう営業の戦略や戦術が必要なのかを学んでほしいと思っています。もちろんそうした取り組みというのは、最初は大変かもしれません。
でも、それがやりがいと感じて頑張ってくれているのが今のメンバーです。そんな仲間とだからこそ、ここまで会社を成長させられたと実感しております。
平均的な均一した売上を上げる営業マンをいかに作るか。その再現性が当面の目標
-今後の中長期的な事業展望についてお伺いできますか。
弊社の仕事は、1人の営業マンがどれだけ売上を上げたかによって成り立っています。
ただし、各営業マンによって取り組み方が異なります。そんな中、いかに平均的に売上を上げれる仕組みを作れるかが大切だと考えています。
そこで、安定して売上を確保できるように、半年前から様々な取り組みをしています。たとえば今まで感覚でやっていたことを、きちんとデータ化して戦略・戦術を練るといった取り組みを実行しています。
このような様々な取り組みを元に、約10年間でこの老人ホーム紹介センターを業界ナンバーワンにしよう!と思っています。またそうした目標を掲げる中で、まだまだこの業界の中でできそうな新規事業への着手も検討しています。
-ありがとうございます。最後にProfessional Onlineを見ていただいている経営者、決裁者の方に向けてメッセージをいただけますか?
満室になる老人ホームには理由があります。入居者獲得に悩んでいる老人ホームであれば“なぜお客様に選ばれないのか”などのコンサルティングも可能なのでお気軽にご相談ください。
たくさん老人ホームを見てきた経験を活かして「一家団蘭 あさひ」という老人ホーム運営も行っております。開設して三年ですが、様々な取り組みに挑戦し、おかげさまで各メディアなどにも取り上げて頂けています。老人ホーム運営に関しても、自分が描いていた取り組みが間違えていなかったことが知れて、良い機会となりました。
介護業界は暗い話題ばかりメディアに取り上げられますが、明るい話題もたくさんあり、いずれ我々も必ず通る道です。
日本の介護に明るい未来(みち)を切り拓くというビジョンのもと、日々精進していきます。
この度はありがとうございました。
-本日はどうもありがとうございました。
株式会社老人ホーム紹介センター
株式会社1983
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プロフィール
看舎 桂太
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