野中 剛(のなか・つよし)
株式会社ルーコ 東京支社長
東京都練馬区出身、新潟大学理学部卒業。大学在学中に過疎地での厳しい現実を目の当たりにし、地方創生に興味を持つ。観光業を志しホテルに就職するも、病などを機に退職し、東京へ戻る。ビジネス系大学院(法政大)やIT企業などを経て、株式会社ルーコ東京支社に入社。
地方都市の人口減少は留まることを知りません。それに伴い、地方の中小企業の減少も目立つようになってきました。そのような状況の中、ウェブと紙媒体のカスタマイズでのマーケティングを行い、地方創生のサポートを図る株式会社ルーコの野中様にお話をお伺いしました。
地方創生が人生の軸。ブランドづくりで経営者をサポート
--本日はよろしくお願いします。早速ですが、野中さんの入社に至る経緯をお伺いさせてください。
東京出身で新潟大学理学部を卒業した私は、都会と地方のギャップを感じていました。実際に住んでみると過疎をはじめとした地方ならではの問題が深刻であることに気付きました。そこで地方創生に興味を持ち、地域のために汗を流すことが大切であると考え、理工学部出身としては珍しい「現場での職業」に就くことに決めます。
中でもホテルは人を呼び込むだけでなく、タクシー会社やバス会社、クリーニング会社などの業種にも貢献します。だから、ホテルが盛り上がれば、地域を盛り上げることができると考え、「企画ができる」ホテルに就職しました。
しかし、大病を患ったことや社会に無知な自分に失望したことがあり、退職し東京に戻ることにします。その後、ITのベンチャー企業、人材派遣会社で営業やテレアポの業務の経験を積んだのですが、仕事と並行して大学院にも通っていました。
そこでの学びからモノづくり、コトづくりの次は「ブランドづくり」の時代が来ると確信。多業種と深く関わり、東京でも地方でも幅広く経営者のサポートしている株式会社ルーコに興味を持ったのが、入社のきっかけです。
ルーコとのご縁は、実は無理やり面接をセッティングされたことでした。当時はITのシステム系の会社に興味があったんです。でも、「インフラ(裏)をやるなら、広告(表)も見なきゃダメだよ」と。当時、企業とのご縁をつないでくださっていた方に強く押され、とりあえず面接を受けることになりました(笑)
ホテルの仕事も裏方なので、ITのシステムに興味があったんです。でも、面接の前にルーコのHPを見て衝撃を受けました。「うわっ、自分の志にピッタリだ」と。というのも、PRの仕事も裏方なんですよね。そこが、自分の志にもマッチしていた。さらに、会う前から人を夢中にさせるのはすごいことで、まさにPRの力を体感しました。しかも、東京も地方もサポートすると、ノウハウの相乗効果が生まれると思ったのです。社長との面接でも価値観が合うことが分かったので入社を決めました。
入社後はBtoC(呉服店やホテル等)からBtoB(人材やIT等)まで広く集客・ブランディング、採用コンサルティングを行い、Web広告の改善に成功しました。コンバージョン(成約率)を10倍に向上させたり、営業資料や反応が取れるチラシなどの制作も手掛けました。
私にとっては、地方創生が人生の軸でしたので、思いがマッチングした代表の思いを継いで業務を行っています。
ウェブと紙を活用したゲリラ部隊のマーケティングで企業をサポート
-貴社のコンサルティング事業について、改めてご説明をお願い致します。
私たちのコンサルティング事業は一言でいうと、「集客・ブランディングのゲリラ部隊」とお伝えしています。
どういうことかというと、空中部隊と地上部隊がいるゲリラ部隊のように、私たちはウェブマーケティング(空中部隊)とマーケティングを行う印刷所など(地上部隊)を組み合わせて成果を出すからです。
ウェブに特化した広告会社は紙ベースでの広告で成果を出すノウハウを得にくく、その逆も然りなので、それぞれがお互いの特性を活かして効果を出していくことは難しいです。そこで我々が精鋭部隊として、紙とネットそれぞれの良さを引き出し、クライアントに合わせてカスタマイズして集客・ブランディングをしております。どんな媒体を使うべきなのか、戦術の前に戦略を練り、業種業態を問わずサポートします。
--カスタマイズはどのように行っているのですか?
「御社のお客さまは誰なのか?」を基準に紙を使うのかネットを使うのか、またそれらをどのように組み合わせるのか決めています。弊社は制作部隊(作る人)とコンサルティング部隊(回す人)の連合隊です。社内で一気通貫して行っているため、意思疎通も容易で的確なサービスを提供できます。
特に業種によって得意不得意はございませんが、無形商材が特に効果を感じていただきやすいかと思います。例えばリフォーム会社様のような「物」ではなく、「人」が商品となっているケースには自信を持っています。もし、「物」が商品だとしてもEC販売限定のように人が介在しない方法ではなく、店舗があるケースですね。その場合は「人」も商品の一部なので無形商材に近いです。そうすると、地上部隊も使えるのでお役に立てます。
リードの獲得には2種類あり、一つがご紹介で、一つはオウンドメディアです。比較的ご紹介を多くいただいており、東京はほぼ100%がご紹介です。仕事を評価していただいて、お知り合いやお取引先を紹介していただいております。また私が食事会やオンラインでの晩酌会を主催し、そこからもご縁をおつなぎいただけることが多いです。
オウンドメディアの方は、どちらかというとお客様のコンサル担当のブログです。集客やブランディング戦略のヒントを掲載し、そこからもお問い合わせが来ています。料金形態としては単発でのサービスでは約3ヶ月で約45万円、継続でのサービスは月額約20万円でご案内しております。
--事業を進めていく上で課題に感じていることはございますか?
標準化が難しいことが課題です。ネットと紙を組み合わせてブランディングするということは、お客様に合わせてオーダーメイドにするため、誰でも簡単にできるわけではありません。そこで、弊社のサービスと集客手法の標準化も進めています。サービスでは、月額3万円で情報発信の代行や、Web広告の代行を提供し始めました。集客手法であればフォームマーケティング(お問い合わせフォーム)への営業などで、標準化を図っています。
もともと提供していたコンサルティングから切り出して商品にしているため、まだ開始して2ヶ月ほどの施策ですが、手応えを感じています。フォームマーケティングは売り込みが強い企業がほとんどで、弊社のセールスライティングを使えば反応が取れることに強みを感じています。
ブランディングや集客に本気の社長を本気でサポート
--今後の中長期的な事業展望についてお伺いできますか。
2029年までに総数100名の企業を目指しています。正社員にこだわらず、パートなど多様な働き方を推進し、コンサルティングや制作においてお客様の繁栄にこれまで以上に携わることが今後のビジョンです。
--最後にProfessional Onlineを見ていただいている経営者、決裁者の方に向けてメッセージをいただけますか?
私たちの業務はブランディングや集客に深く携わります。当然、当事者であるクライアント様も真剣に向き合っていると思いますが、私たちも真剣にサポートしています。本気な社長と本気のお付き合いをさせていただき、伴走できたらと思っておりますので、真剣な者同士で繁栄を目指していきましょう。ご興味を持たれた方は一度ご自身の思いを私に語っていただければ幸いです。
--本日はありがとうございました。
株式会社ルーコ
Professional Onlineでは無料で経営者インタビューに掲載いただける方を募集しています。
お問い合わせフォームよりご連絡ください。
プロフィール
野中 剛
会社情報

決裁者アポ獲得支援サービス「アポレル」に登録すると、日替わりでレコメンドされる著名な経営者と出会うことができます