領家 航(りょうけ・わたる)
RFA digital brains株式会社 代表取締役社長
2001年、GMOインターネット株式会社に新卒第1期生として入社し、最年少幹部としてマーケティング、新規事業開発、M&Aなどに携わる。その後、2009年にRFA digital brainsを設立。大手食品メーカーや自動車、化粧品など多くのクライアントの企業課題に従事する。
マーケティング企業では特に成果が求められます。例えばWebサイトを制作する場面でも、ただ作るだけでなく、クライアントが求める成果を出さなければなりません。デジタルマーケティングの知見を活かし、クライアントの課題解決のためのクリエイティブ製作にこだわるRFA digital brains株式会社代表取締役の領家様にお話を伺いました。
プロダクトに関わり、人の感情に関わるマーケティングを行いたい
--本日はよろしくお願いします。早速ですが、領家さんのこれまでのキャリアや起業のきっかけをお聞かせください。
2001年にGMOインターネットに新卒第1期生として入社し、マーケティング、新規事業開発、M&Aなどに携わりました。内定をいただき入社前の夏からアルバイトとして働いていたので、同社には合計8年ほど勤務しました。
GMOではITインフラのマーケティングを行っていましたが、仕事を続けるうちに形がなく目に見えないものよりも、生活に身近なプロダクトに関するマーケティングを行いたいと考えるようになりました。そのためGMOの退職を決意し、起業して自分自身でプロダクトのマーケティングを行っていこうと考えたのです。
--プロダクトのマーケティングに関わりたいと感じた理由は何ですか。
人々の感情に触れられるようなマーケティングを行いたいと考えたためです。ガスや水道のように、インフラは絶やさず提供されることが当たり前という認識が強いし、対面する機会も少ないので、顧客の反応を感じることがあまりありませんでした。
しかし、スーパーやデパートで販売される食品や製品などは、「おいしい」「かわいい」などといった顧客の感情をダイレクトに感じることができます。そのような生活に身近なプロダクトのマーケティングに関わることによって、人々の感情に寄り添った仕事をしたいと考えて行くようになりました。
顧客の感情に触れられるマーケティングをすることは、私自身のモチベーションにもつながっています。スーパーやコンビニ、街中で弊社が関わった商品を目にすると、嬉しくなります。
デジタルマーケティング支援と、それを活かしたクリエイティブ製作が強み
--貴社の事業についてお聞かせ下さい。
弊社では、デジタルマーケティング支援とクリエイティブ製作を行っております。マーケティングからクリエイティブ製作を一気通貫して行うことにより、企業の課題解決の支援をしています。
具体的には、デジタルマーケティング支援では戦略の立案から企画・実行支援、広告運用などを行い、クリエイティブ製作ではWebサイトやアプリの構築、ソーシャルメディアの企画や運用、映像制作などを行っています。
マーケティングの側面で企業の課題を分析したうえでクリエイティブ製作を行うので、企業の課題解決を実現することが可能だと考えています。
--デジタルマーケティング支援とクリエイティブ製作、両方を行えることが貴社の強みということですか?
そうですね。マーケティングの知見を生かしたクリエイティブ制作が弊社の強みです。求められている成果に応じたものを製作することが弊社の役割だと考えています。
例えば、Webサイトのリニューアルをご依頼いただく場合、企業には「アクセス数を増やしたい」「申込数を増やしたい」といったような課題がありますよね。その課題を解決するために現状のWebサイトを分析し、改修のテーマやコンセプトを決定します。すべてのデザインや機能は、マーケティングにより分析されたデータをもとに構築されていきます。
そのため、クライアントから「こういったWebサイトを作ってほしい」というご要望があったとしてもそれをそのまま実行することはあまりありません。クライアントの課題解決のために、マーケティングとクリエイティブ製作はセットで行うものだと考えているからです。場合によっては製作費を全部広告費にしようなどと提案する事さえあります。また、公開後も半年から1年かけて分析と改修を繰り返していきます。これだけ使命感を持って丁寧に課題解決に関わる企業は他にはないのではないかと考えています。
--貴社のサービスではどのようなクライアントが多いですか?
企業規模は売上30億円~1,000億円ほどの大手企業が多く、業界業種は多岐にわたります。ご依頼いただく理由としては、新商品のリリースに合わせたセールスプロモーションや、「Webサイトのリニューアルをきっかけに売上が下がってしまった」とか、「SNSをやっているけど成果が感じられない」というようなものが多いです。いずれにしても、なんらかの問題や課題を抱えている企業からご依頼をいただくという形です。
弊社は戦略立案が重要だと考えており、クライアントと深く関わって解決策をご提案させていただきます。ときには、「パッケージを変えたほうがよい」「ロゴを変えたほうがよい」といった提案をする場合もあります。時に戦略部分まで踏み込むにはクライアントとの関係性が大事です。そのため、クライアントは直接顔を合わせてやり取りができる企業に限らせていただいています。
--クライアントとは深い関係を築けているのですね。
そうですね。課題解決に向けて伴走するような形なので、信頼していただいているのだという自負はあります。長い期間お付き合いいただいているクライアントが多く、とてもありがたいです。
弊社の支援によってクライアントの業績が上がれば広告費や制作費も増やしていただけて、結果的に弊社の売上も上がることになります。クライアントと共に弊社も成長してきたのだと感じてます。
そういった信頼関係を築けているからこそ、ご紹介によって仕事のご依頼をいただく場合も多いです。実際、営業担当者を配置しなくても多くのご依頼をいただけています。
--コロナ禍で多くの企業が業績不振に陥りましたが、企業の広告予算が減ったことで貴社にダメージはなかったのでしょうか?
おかげさまで2020年は過去最高益を達成できました。新型コロナウイルスの影響がまったくなかったわけではなく、中には準備を進めていたのに突然頓挫してしまった案件もありました。一方で、巣ごもり需要で業績が上がっている企業やデジタルシフトを進めるクライアントもあり、ご依頼が激減することはありませんでしたね。
また、2020年の業績は社員たちの頑張りによるものも大きかったと考えています。社員数はグループ会社を含めて30人ほどですが、人を喜ばせることが好きな人材が集まっています。クライアントの期待を上回る成果を出そうと奮闘する社員が多いからこそ、結果が出せているのだと思います。常に良い成果を出そうという気持ちが高く、本当に皆頼れる存在です。
顧客満足度にコミットして企業を支援していきたい
--今後の展望についてお伺いできますか。
ようやく経営基盤も安定してきて、顧客満足度をどれだけ上げられるかにコミットして事業を行えるフェーズになってきていると感じています。今後の展望としては、まず現状取引をしているクライアントとの取り組みを継続していくことが大事だと思っています。それにともなって徐々に新規開拓していけたら良いと考えています。
--最後にProfessional Onlineを見ていただいている経営者、決裁者の方に向けてメッセージをいただけますか?
クライアントの課題を確実に解決に導くためのデジタルマーケティング支援とクリエイティブ制作をしていきたいと考えています。ともに成長していけるような企業様と巡り会うことができれば幸いです。デジタルマーケティングに困っている企業様がいれば気軽にご相談ください。
--本日はどうもありがとうございました。
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