梁川 宰源(やながわ・さいげん)
株式会社ラヴィゴット 代表取締役
1985年、兵庫県神戸市生まれ。独立系リクルーティングファームにて広告業界を中心にHRM領域の業務を幅広く経験。続いて入社した総合Webコンサルティング会社ではリスティング広告の営業やWebコンサルティングなどに携わり、新規事業立ち上げ責任者などを歴任。2014年に独立し、株式会社ラヴィゴットを設立して代表取締役に就任した。
オフラインでの営業・販売活動が難しくなり、オンラインへ軸足を移したいと考えている企業は多いのではないでしょうか。そこでキーになるのが、検索結果やWeb広告などを経由してユーザーが最初に訪れるランディングページ（LP）です。デジタルマーケティングの経験を活かしたLP制作を中心に事業を展開している株式会社ラヴィゴット代表取締役の梁川様にお話を伺いました。
柔軟な対応でクライアントの成長を後押しする会社
--本日はよろしくお願いします。早速ですが、梁川さんが起業されたきっかけをお聞かせください。
大学卒業後、独立系リクルーティングファームにて採用メディアの営業兼ディレクター、キャリアコンサルタントなどを務めました。特に広告業界に特化したキャリアコンサルタントとして転職支援やヘッドハンティングにも携わり、HRM領域の業務を幅広く経験できたことは現在の仕事にも活きています。
リクルーティングファームを退職し、以前から興味があった総合Webコンサルティング会社に移ってからは、当時主流だったリスティング広告の営業やWebコンサルティング、ランディングページ（LP）のコンサルティング、ディレクションなどに携わりました。Yahoo!JAPAN、Googleなどとの共同セミナー開催や、事業責任者としてスマートフォン向けサービスの新規立ち上げなどの経験もあります。
2014年に独立し、株式会社ラヴィゴットを創業しました。前職で約800社以上のクライアントに対してWeb分析・改善提案を行った実績を活かし、よりクライアントの売上に貢献できる組織を作るべく立ち上げた会社です。
弊社の経営理念は「永続的成長とベストソリューションで、元気に満ち溢れた社会を創造する」ことです。前職でマネジメントの立場にいた経験から、人の成長にかかわることは私のモチベーションの1つです。そのため「永続的成長」には、信頼できるメンバーと一緒に成長していける環境を作りたい、成長の連鎖を生みたいという思いが込められています。
また、「ベストソリューション」は、自分たちの都合ではなく、常にクライアントとってベストであることにこだわってソリューションを提供することを意味しています。
なお、社名の「ラヴィゴット」は、フランス料理で使われるソースの1つであるラヴィゴットソースから採りました。語源には「元気付ける」という意味があり、クライアント企業の成長を後押しする弊社の姿勢を表しています。
さらに、ラヴィゴットソースは合わせる料理に応じて材料やベースを柔軟に変えられるのが特徴です。弊社もまた、既製品を売るのではなく、クライアントに対応したサービスを提供し続ける会社でありたいですね。
高クオリティを維持する秘訣はノウハウを詰め込んだ「秘伝のタレ」
--貴社のWebインテグレーション事業について、改めてご説明をお願い致します。
弊社のWebインテグレーション事業は、LP（ランディングページ）制作およびLPO（ランディングページ最適化）コンサルティングを主力サービスとしています。
スタートアップ期には珍しくないことかと思いますが、弊社も創業当初はクライアントの困りごとに応じて、WebコンサルティングやWeb担当者育成など、まさに何でも屋としてサービスを提供していた時期がありました。そうするうちに、最も依頼数が多く、ノウハウがたまっていたLP制作が弊社の専門領域となったのです。
LP制作では競合にWebデザイン会社が多いなか、弊社の特徴はリスティング広告やSEOなどLPにたどり着く前の段階である広告ページに関する知見が豊富であることです。しかし、デザインが得意でないわけではありません。過去に海外のデザインアワードの入賞実績が2回あり、デジタルマーケティングの知見とデザイン力をバランス良く兼ね備えていると自負しています。
また、弊社のもう一つの特徴は、誰が作業をしても一定のクオリティを維持できる体制を構築していることです。他社であれば、成果物のクオリティは人に依存するケースが多いのではないでしょうか。弊社ではガイドラインを設け、クオリティ担保に注力しています。このガイドラインは社内で「秘伝のタレ」と呼び、日々ブラッシュアップに努めています。
もう一つの主力サービスであるLPOコンサルティングは、弊社で制作したLPをフォローすることを目的として生まれました。月額契約でコンサルティングフィーをいただき、LPが仮説通りに動いているかをチェックし、ボトルネックになっている部分があれば修正を行います。
LPを作って終わりにしないためのサービスですが、現在LPOコンサルティングに特化した会社は少ないので、引き合いは多いですね。
Web制作の業界は、外部からみるとブラックボックスな部分が多く、胡散臭い印象を持たれることも少なくありません。しかし、クライアントからは弊社のサービスを通じてWeb制作会社のイメージが変わったなどのお言葉をいただいています。業界の印象を変えることに貢献できているなら嬉しいですね。
なお、LPOコンサルティングを通じて得られた知識は随時「秘伝のタレ」にフィードバックすることで、さらにサービスのクオリティを高めることにつなげています。
--貴社の独自性や強みについてお伺いできますでしょうか。
デジタルマーケティングの全体感をわかったうえでデザイン性にも富んだLP制作ができるのが弊社のユニークな点です。「秘伝のタレ」を常にブラッシュアップし、提供できるサービスレベルが常に上がっていること、LPを作って終わりではなく、運用開始後も責任を持って対応できることも他社にはない点でしょう。
また、弊社の強みはクライアント自身も把握していないような課題に対して、ベストなサービスを紹介できることです。弊社にご相談いただく段階で、ピンポイントでLPを作りたいというニーズを自覚しているクライアントは多くありません。何をしたらいいかわからない、DXをしたいがどうしていいかわからないというクライアントに、かつてWebの何でも屋だった経験を活かして適したサービスを紹介できるのが弊社の強みです。
特にここ最近は、人材系やSaaS系企業からの問い合わせや依頼が増えていると感じますね。
クライアントにも社員にも真摯に向き合う
--今後の中長期的な事業展望についてお伺いできますか。
まずは、「LPといえばラヴィゴット」と思われるポジションを確立したいですね。かつては事業拡大のために人員を増やすことにこだわっていた時期がありましたが、今は事業拡大に組織拡大が必ずしも必要だとは考えていません。無理に組織拡大をしなくてもサービス提供できるクライアントの数を増やしていきたいですね。具体的には、ノウハウの販売や「秘伝のタレ」をベースにしたクラウドサービスなどを検討中です。
会社経営にあたっては、クライアントに対して真摯に向き合うことを大切にしています。クライアントとお付き合いする以上は、ほめていただけるような仕事をしたいですね。また、弊社で働いているメンバーも人として成長していけるような会社にしたいとも考えています。
社員とは雇用している・されているという関係性を超えた信頼を築き、もし退職して次の会社に移ったとしても「ラヴィゴットはいい会社だったな」と思ってもらえたら嬉しいです。
--最後にProfessional Onlineを見ていただいている経営者、決裁者の方に向けてメッセージをいただけますか？
今のご時世、オフラインでの販売や営業が難しいと感じている企業様は多いでしょう。デジタルマーケティングを活用し、オフラインへの依存を脱却してオンラインから問い合わせ・資料請求を獲得し、売上につなげたいと考えている企業様はぜひお声がけください。LP制作や広告制作にとどまらず、お困りごとに対してワンストップで支援いたします。
また、他社で制作したLPで思うような成果が上げられていない企業様も、一度弊社へご相談いただければ丁寧にテストや分析をいたします。診断だけでもかまいませんので、ご連絡お待ちしております。
--本日はどうもありがとうございました。
株式会社ラヴィゴット
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プロフィール
梁川 宰源
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