まだ世にないサービスを生み出し、社会に新たな風を。IT業界のなんでも屋が目指すビジョンとは

まだ世にないサービスを生み出し、社会に新たな風を。IT業界のなんでも屋が目指すビジョンとは

オープラン株式会社 代表取締役社長 大原 文華

カテゴリ: アプリ開発・システム開発、従業員数: 50〜99

2021.12.16

大原 文華(おおはら・ぶんか)

オープラン株式会社 代表取締役社長

1987年生まれ。東京工科大学へ進学し、ITやプログラミングを学ぶ。卒業後、台湾へ語学留学する。台湾企業の大手ゲームメーカーにヘッドハンティングされ、同時に台湾で起業。2013年に帰国。IT企業を経て、ホームページやECサイトの制作、アプリやシステム開発を事業とするオープラン株式会社を2015年に設立。

ジャンル問わず様々な企業から依頼を受け、会社設立時から堅実に成長してきたオープラン株式会社。第二創業期にはzソフトウェアのトータルカンパニーを目指すことをビジョンに掲げています。新たなステージへ舵取りを行っている代表取締役社長の大原文華様にお話を伺いました。

 


日本企業の働きにくさを体感し、フェアな会社づくりを目指す

 


--本日はよろしくお願いします。早速ですが、大原さんが起業されたきっかけをお聞かせください。


東京工科大学でプログラミングなどのIT分野を専門的に学び、2010年に卒業しました。卒業後は台湾へ語学留学をしました。勉強の合間にはアルバイトをし、海外で働く経験をすることができましたね。

当初留学は1年間の予定だったのですが、台湾のオンラインゲーム最大手の会社とご縁があり、ヘッドハンティングされて働くことになりました。オンラインゲームを日本向けに販売するプロジェクトがあり、中国語と日本語の両方話せる人材が必要だったのです。このプロジェクトには約1年半ほど携わり、その間に語学学校を卒業しました。


また、私自身が留学したことで不便に感じたことをビジネスにするべく、台湾で起業も経験しました。主な事業は日本の留学生向けの交流会サービスや、不動産や携帯電話の契約仲介サービスです。しばらくゲーム会社勤務と会社経営を両立していましたが、自分の会社の方は経験不足により集客がうまくいかず、企業として立ち行かなくなってしまいました。そこで営業の経験を積むために、2013年に日本へ帰国することを決意しました。


帰国後はIT企業の株式会社グローバルビジョンテクノロジーに入社し、営業職に従事。1年ほどIT業界の勉強をした後、ヘッドハンティングによる転職を経て、2015年にオープラン株式会社を設立しました。


創業したきっかけは、IT業界でエンジニアが理不尽な扱いを受けることが多いと感じたことでした。エンジニア職の給料査定基準が不明瞭であることや、日本の古い体質を持つ企業が多く、そのために問題が生じていると思ったのです。また、海外の企業を経験していたからこそ、日本企業の働きにくさを感じていました。この問題をクリアにすることで、エンジニア不足も解消したいと決意したことが会社を設立したきっかけです。


オープランという社名は、「オープン(Open)」「プラン(Plan)」「ラン(Run)」を合わせた造語です。会社のロゴにもドアをイメージし「計画をつくったらドアを開け走り出そう」というメッセージを持った社名にしました。

 

 

ソフトウェアのトータルカンパニーを目指し、さらなる発展を

 


--現在の事業内容について改めてご説明をお願いいたします。


創業当初よりホームページやECサイトの制作、システム開発などを受託してきました。業界に特化せず、様々な分野のお手伝いをしています。たとえば、アパレル系、建築業界や不動産業界などです。また、TBSから依頼を受けてドラマの小物制作を手掛けたこともあります。ドラマの中で登場人物がインターネットを閲覧するシーンがあり、そのページやアプリの制作を担当しました。


資金を十分に用意してから会社を設立したわけではなかったこともあり、ジャンル問わず様々な依頼を受けることで会社の体力をつけ、今日まで成長してきました。しかし、これからは第二創業期として、弊社はソフトウェアのトータルカンパニーを目指していきます。様々なアイディアを具現化し商品化していくことで、事業を多角化していきたいと考えています。


これまではBtoBのみでしたが、BtoCのサービスも展開を開始していきます。その第一弾として「meple(ミープル)」という恋活・婚活マッチングアプリを2021年9月7日にリリースしました。従来のマッチングアプリは自身で相手を探し、「いいね」を互いに押し、マッチングしてからチャットで会話をスタートするものが多いと思います。しかし、「meple」には「いいね」とチャットの機能がありません。条件を入力した後、AIで条件が合う異性を弾き出し自動でマッチングしてくれます。AIの精度が高いため、ミスマッチも防げます。

また、チャット機能がない代わりにビデオ通話がありますので、マッチングした相手とすぐに顔を見て会話をすることが可能です。マッチングしてから実際に会うまで時間をかけたくない方や、せっかく時間をかけても相性が合わず、時間を無駄にしてしまってばかりと思っている方に使っていただきたいマッチングアプリです。

リリース後、登録者は1週間で1,000名を突破し、現在も利用者は増えています。ありがたいことに最近ではWebメディアなどに取り上げてもらうことが増え、これから更に認知度を上げるため、マーケティングを具体的に検討している段階です。


マッチングアプリをはじめ、世の中にはすでに様々なサービスが溢れていますが、同じ分野でも今までになかった機能やサービスをつくることで、弊社独自の商品を生み出していく方針です。また、新しいサービスを盛り上げていくために、サービスごとに事業部をつくっていきたいと考えています。



--貴社の独自性や強みについてお伺いできますでしょうか。
 

弊社の強みは、目的意識とスピード感を持ち、高い柔軟性を持って依頼に対応できるところです。これまで様々な業界のIT化やWeb制作をオールラウンドに行ってきましたので、社内に知見が貯まってきました。ある特定の分野しか受けないことよりも、弊社はITのなんでも屋でありたいと考えています。


 

ITで多彩な商品をつくり発信し、日本を応援する


 

--今後の中長期的な事業展望についてお伺いできますか。

ソフトウェア開発の分野でITのトータルカンパニーを目指すという軸は変えずに、時代のニーズに合わせて製品開発を行っていきたいですね。弊社が商品を提案する側となり、お客さまが欲しいと思うサービスを提供したいですし、優れた商品が多数あるおもしろい会社と言えばオープランだと思ってもらえるよう、製品開発に力を入れたいと考えています。


具体的には、今後はディベートアプリのリリースを予定しています。ユーザー同士が討論し、アプリが勝敗をつけるものです。教育の場などのリアルだけでなく、YouTubeやSNSで使っていただけるものを考案中です。

他には、診察券のアプリ開発も始めています。カードの診察券はなくしてしまったり、医療機関側でも作成する手間があったりしますが、アプリを使って患者の情報、予約を一元管理できるようになれば双方にとってメリットが生まれます。このように、ITを便利で身近に感じでもらえるようなサービスを生み出していきたいですね。
 

また、弊社の事業を通して日本全体を良くしていきたいという想いがあります。日本は未だ変革を嫌う考えがありますが、改善の余地は大いにあります。先進国に比べ日本が遅れている分野を弊社のサービスで改革していきたいですね。国の公共事業にITの分野で携わることも視野に入れ、10年、20年先にも必要とされる企業であり続けたいです。



--最後にProfessional Onlineを見ていただいている経営者、決裁者の方に向けてメッセージをいただけますか?


弊社では新サービス以外にも業務請負や開発など幅広いサービスを展開しています。検討しているものがあれば、お気軽にお声掛けください。


 

--本日はどうもありがとうございました。


 

オープラン株式会社

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