企画から印刷までを一手に担い、「アナログ」と思われがちな紙の表現力を最大化する

企画から印刷までを一手に担い、「アナログ」と思われがちな紙の表現力を最大化する

株式会社中本本店 部長 梶谷 剛彦

カテゴリ: 製造、従業員数: 50〜99

2021.11.19

梶谷 剛彦(かじたに・たかひこ)

株式会社中本本店 部長

 


 

大学卒業後、先物取引の会社に入社。退職後、広島県を拠点とする株式会社中本本店に入社し、約15年間営業経験を積む。現在、株式会社中本本店「LIGHTS LAB (ライツ・ラボ)」責任者として、企画・クリエイティブの統括管理及び運営を担いながら、自身も数多くの企業・団体・教育機関等の広報・マーケティングのプランニングを実践。一方で、「ひろしま食べる通信」の編集長を兼任。

 

 

印刷会社でありながら、企画やデザインなどのクリエイティブ部門を強みとする株式会社中本本店。会社の中核を担うクリエイティブ部門を支える、株式会社中本本店「LIGHTS LAB」責任者の梶谷様にお話を伺いました。


 

クリエイティブ部門に強い印刷会社として、ブランディングを実現

 

 


 

--本日はよろしくお願いします。早速ですが、梶谷さんのこれまでのキャリアやご経歴をお聞かせください。

​​大学卒業後、先物取引の会社で営業をしていました。2年で会社を退職したのち、転職を考えていた際に株式会社中本本店と出会い、2000年に入社を決意。正直なところ、事業内容である印刷業や広告事業にあまり興味はありませんでしたが、営業職を募集していたという点に惹かれ、入社を決めました。
 

入社してから15年ほど営業を経験したのち、企画・クリエイティブ部門の責任者に抜擢されました。現在も、それらの部門を扱う株式会社中本本店「LIGHTS LAB (ライツ・ラボ)」責任者として、企画・クリエイティブの統括管理及び運営を担いながら、自分自身も数多くの企業・団体・教育機関等の広報・マーケティングのプランニングを実践しています。
 

また、その他の取り組みとして「ひろしま食べる通信」という雑誌の編集長を務めています。「ひろしま食べる通信」は、食べ物の生産者と消費者を繋ぐことをコンセプトとした雑誌で、生産者への取材を行い、その内容をまとめた雑誌と生産された食材をセットにして、お客様に届けています。
 

編集長を務めている理由は、私個人の環境が、「ひろしま食べる通信」と親和性が高いと考えたためです。私は愛媛県出身であり、実家はみかん農家を営んでおります。そのため、、広告・印刷の活用による情報伝達を目的とする「ひろしま食べる通信」の発展に協力すべきだと感じました。

 

食べ物の生産者の姿とその方々の拘りのつまった食材を全国に届けることで、地域活性化に貢献し、弊社と地域の繋がりを強化したいと考えます。



--貴社は2019年に創業100周年を迎えられたとのことですが、今まで行ってきた事業の変遷についてお伺いできますか?

創業当初は印刷業を中心的に行っていました。昔は、広島に拠点を構えていた軍事機関に対して印刷物を扱ったり、国鉄の時刻表を作成していました。

その後は、広島の地場企業の印刷や広報に携わっていきました。長年、オフセット枚葉機をメインに使い、カタログやDM、チラシなどの商業印刷物を中心に請け負ってきました。

近年では、デザインやブランディング、デジタルコンテンツの制作など、印刷以外の仕事を行うことも多く、2018年に「LIGHTS LAB(ライツ・ラボ)」という新しいクリエイティブ部門を社内に創設し、事業を幅が広がってきています。


 

--長い歴史を持つ貴社が、新しい取り組みとして「LIGHTS LAB (ライツ・ラボ)」を創設された理由をお聞かせ下さい。

 

クリエイティブに強みであることをアピールしたいと考えたからです。
印刷会社と聞くと、紙を刷る会社だとイメージされる方が多く、弊社が行っているようなデザイン、コンテンツ制作などの業務は認知度が低いのが現状です。そのようなイメージを脱したいという想いから、クリエイティブ部門を専門的に扱う「LIGHTS LAB (ライツ・ラボ)」を創設しました。


 

最新サービス「インサツビト」

 


 

--貴社が提供されている最新のサービス、「インサツビト」についてお聞かせください。
 

「インサツビト」というサービスは、お客様が印刷のプロである私たちと相談しながら高品質なデジタル印刷を行うことを可能としたサービスです。

 

一般のクリエイターの方々をターゲットとしており、デジタルイメージが紙になるまでの一連の流れを支援しています。弊社の強みである、今までの印刷経験から蓄積されてきた莫大な情報量と最新の機器を生かし、お客様の理想に近い印刷物を提供しています。


 

--「インサツビト」の強みをお聞かせください。

 

強みは、2つあります。

 

1つは、紙の風合いを活かせることです。
液体トナーを利用することにより、デジタルイメージを崩さずに紙に印刷できます。また、印刷した紙の風合いを活かすことにより、出来上がった印刷物のイメージをお客様の理想と近いものにすることができます。
 

2つ目は、クリエイターであるお客様と工場を直接繋げることができることです。
お客様がイメージする印刷物を気軽に、そして小ロットで製作できるのは、工場を持っている弊社ならではの強みであると考えています。

 

お客様には、弊社の工場を自分自身の工場のように利用して頂きたいです。それにより、印刷の楽しさや「アナログ」と思われがちな紙の表現力の高さを体験してほしいと考えています。

 

 

紙の魅力を活かし、より良いコンテンツ作りを目指す

 

--既存の事業や「インサツビト」などの最新のサービスを通じて、貴社が実現したいことをお聞かせください。

 

実現したいことは大きく2つあります。

 

1つ目は、紙が持つ表現力の高さを実感してもらうことです。
近年はどのような分野であっても、デジタルで完結してしまうことが多いですが、紙が持つ表現力の高さを侮ることはできないと考えています。

 

本や漫画、教科書などデジタル化が進められているものであっても、紙を好む人々は一定数いらっしゃいます。弊社の事業を通して、より多くの人々に紙が持つ表現力の高さを実感してもらいたいです。

 

2つ目は、クリエイターであるお客様と協力し、事業を通してより良いコンテンツを作っていきたいです。

 

お客様の中には、デジタルイメージが紙に印刷される際に起こりうる、絵が崩れてしまう問題や紙の風合いがデザインの合わない問題を認識していない方が多いと思っています。そのような問題を起こさないために、弊社がクリエイターであるお客様を支援し、よりクオリティの高いコンテンツを作成したいです。


 

--貴社としては、今後どのような事業展開をしていく予定でしょうか?


今後は、現在持っている強みをさらに強化していきたいです。地域の繋がりをより強化すること、クリエイティブ人材が活躍できる環境をつくること、弊社の工場をさらに活発に使用していくことが今後の事業展開となります。


 

--最後にProfessional Onlineを見ていただいている経営者、決裁者の方に向けてメッセージをいただけますか?
 

今後は「インサツビト」でターゲットにしているクリエイターの方々との繋がりを増やしていきたいと考えています。クリエイターの方々の中でも、独自の拘りを持つ方々を歓迎し、協力して良いコンテンツ作りを行っていきたいです。
クリエイターの皆さま、ぜひ弊社の利用をご検討ください。


 

--本日はどうもありがとうございました。


 

株式会社中本本店
https://www.nakamotohonten.co.jp/

https://lights-lab.jp/

 https://insatsubito.jp/

 

 

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