次世代型、縦型短尺の採用動画プラットフォームを運営し、採用におけるミスマッチを実現している株式会社moovyとは

次世代型、縦型短尺の採用動画プラットフォームを運営し、採用におけるミスマッチを実現している株式会社moovyとは

株式会社moovy 代表取締役 三嶋 弘哉

カテゴリ: IT・情報通信、従業員数:

2021.12.21

三嶋弘哉(みしま・ひろや)

株式会社moovy 代表取締役社長

大学卒業後、株式会社キャリアデザインセンターへ入社。転職エージェントのコンサルタントとして、2年連続年間MVPを達成し最年少マネージャーを務める。経営企画マネージャーや転職エージェント事業の営業統括部長 、新規事業責任者を歴任後、退社。人材採用におけるミスマッチと機会損失のない社会を実現すべく、2020年4月に採用動画プラットフォーム「moovy」を運営する株式会社moovyを創業。

人材採用において、人材と企業のミスマッチと機会損失を完全に防ぐのは簡単ではありません。コロナ禍のオンライン採用によって、むしろ難易度が上がっています。そういった現代の採用課題を解決すべく、カジュアルな採用動画の配信を通して企業のリアルな魅力を発信し、採用活動の可能性を広げている株式会社moovy代表取締役の三嶋様にお話をお伺いしました。

 

 

前職で感じた採用課題を解決するため起業へ


 

--本日はよろしくお願いします。早速ですが、三嶋さんが起業されたきっかけをお聞かせください。


前職はHR系の会社で12年ほど勤めていました。人材紹介に携わっていた期間が10年ほどあり、他には全社横断で中長期経営計画の取りまとめや子会社の設立などをしていました。


その後、自ら希望して新規事業開発部門の立ち上げ及び部門責任者を務めたのち退職。そこでみてきた雇用ミスマッチや採用の機会損失を解消すべく、株式会社moovyを2020年に設立しました。


人材紹介の業務を経験する中で企業と人材がミスマッチを起こしている例や、事業は良いけれどまだ採用ブランドが確立されていない将来性のある企業を何社も見ました。


そうした企業の採用を担当することは楽しかったですね。一方で求職者側に企業の良さが届かないもどかしさも感じ、そういった「出会ってもよかった出会い」を創出するようなサービスを作りたいと思ったのが起業のきっかけです。

 

--起業したいという思いはいつからあったのかを教えてください。


新卒で就活をしている時点で起業したいという気持ちは強くありました。ただ、会社員として経験を積んでいくうちに、起業が目的というよりも自分が携わるサービスにおいて社会課題を解決していきたいという考え方にシフトしました。


しかし、前職では新規の枠組みやルールの中でスタートアップのようにサービスをピボットさせながら実際に展開していくのがなかなか難しかったため、自分自身でプログラミングスクールに6ヶ月通い、そこで出会った仲間とともに起業しました。


 

--会社の運営の中で一番大切にされていることは何ですか?


弊社はプロダクト開発に時間を割いていますが、それを作るのは「人」です。

一人ひとりのメンバーとの関係性をいかに築くかが会社を運営する上でのキーだと考えていますので、チームワークと透明なコミュニケーションを最も大事にしています。


 

縦型短尺の採用動画プラットフォーム「moovy」とは



--「moovy」の開発・運営事業について、改めてご説明をお願いたします。

「moovy」とは縦型短尺の採用動画プラットフォームです。また、企業と人材のミスマッチをなくすため、企業の魅力を伝えられるよう動画の企画制作も代行しています。なぜ縦型の動画に着目したのかというと、世の中の動画視聴傾向が横型のワイド動画から縦型にシフトしつつあるからです。例えば、TikTokやInstagramのリールなどより短く、よりスマートフォンファーストの動画が増えています。


様々なSNSが流行していますがユーザーの時間は限られており、5分、10分の長さがあるワイド型動画を最後まで視聴してもらうのは簡単ではありません。また、まず先に動画を見て、興味があればテキストを読むという傾向が強まっていると感じます。そのため、動画の中でも差別化が必要なのです。



--具体的な動画のコンテンツ内容はどういったものになるのでしょうか?


企業の内面を表すような動画コンテンツが多いです。

内容を「会社にまつわること」「仕事にまつわること」「職場仲間にまつわること」の大きく3つのカテゴリに分類し、いくつかハッシュタグを作って分けています。


例えば、

・入社理由

・仕事のやりがい

・事業内容や企業のビジョン

・尊敬する同僚、先輩紹介

・社長の意外な一面

・オフィスツアー


など、動画はテーマごとのハッシュタグや出演者ごとに閲覧しやすい設計にしています。


また、moovyプラットフォームだけの動画配信だけではなく、導入企業の採用チャネルにも動画を簡単に埋め込めるAPIを提供しています。そのため、動画をホームページ掲載することや、noteやwantedlyにも簡単に転載することが可能です。

 

--利用企業からはどのような反響がございますか?


弊社のサービスをご利用いただいたある企業様からは、「応募者の8割程度が動画を見ていて、よく面接時に盛り上がる」との声をいただきました。ほとんどの求職者が受けている企業のホームページで情報収集をするため、moovyが作成した動画に関心を持っていただけているようです。


動画を通じて企業に親近感を持ち、企業文化や個人のキャラクターの理解が深まった状態で選考に進んでいるようであれば、我々としてもやりがいを感じますね。



--貴社の独自性や強み、また課題として感じていることについてお伺いできますでしょうか。


弊社の独自性はやはり、縦型短尺動画の制作に長けているという点ですね。今年だけでも、動画を400本作りました。日本の企業で縦型短尺動画に特化し、これだけ大量の動画を作っている会社はほとんどありません。また、採用のノウハウを活かした動画制作ができているということも強みだと感じています。


裏側の動画配信システムでは、マルチビットレートでストリーミング配信を行なっており、シームレスに動画を再生することが可能です。


また、採用ならではの検索の仕方であったり、インタラクティブに企業とユーザーが繋がりやすいようなプラットフォーム設計にしています。

課題だと感じているのは、営業活動へのリソースが足りていないことです。弊社もまだまだスタートアップなので、moovyの営業と動画制作を他の業務と同時進行で進めています。そのため、営業活動に満足に時間を割けていないもどかしさを感じることがあります。

求人広告代理店や採用コンサルティングしている会社があれば、弊社の商品と相性が非常に良いと思いますので、ぜひアライアンスを組みたいですね。


 

「採用」のその先の動画制作へ


 

--今後の中長期的な事業展望についてお伺いできますか。


将来的には「moovy」を次世代の採用プラットフォームにしたいです。テキストにはテキストの良さがありますが、これからは映像や音声というよりリアルな情報発信が求められると考えています。その日のために機能開発に注力し続けていきたいですね。


現在、弊社で制作しているのは採用動画が中心ではあるのですが、商品・サービスのPRをしたいというニーズも多くあります。動画をどこのページにも転載できるという特性を生かせば、リード獲得用のLPや商品ページを動画に埋め込むことは可能です。そうすれば、採用領域だけでなく企業の商品・サービスの理解を深めていただくための切り口にもなるでしょう。



--最後にProfessional Onlineを見ていただいている経営者、決裁者の方に向けてメッセージをいただけますか?


積極な採用を行うために、これまでのテキストを中心としたコンテンツに加えて、映像と音声を使用した、より上質な採用コンテンツを使った情報発信を行いたいとお考えの企業様からのご連絡をお待ちしております。



--本日はどうもありがとうございました。



株式会社moovy

https://moovy.jp/

 

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三嶋 弘哉

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