オーガニックワインのパイオニアとして価値ある本物のワインを提供

オーガニックワインのパイオニアとして価値ある本物のワインを提供

マヴィ株式会社 代表取締役 田村

カテゴリ: 、従業員数:

2022.02.22

田村安(たむら・やすし)

マヴィ株式会社 代表取締役
 

大手食品メーカーのマーケティングマネージャーとして、ドイツ・フランスに通算10年駐在。帰国後1998年にオーガニックワイン専門商社マヴィ株式会社を設立。著書の「オーガニックワインの本」(春秋社刊)でグルマン・クックブック・アワード日本書部門2004年ベストワインブック賞を受賞。フランス政府よりフランス農事功労章シュヴァリエ勲章受勲。経営の傍ら、ライフスタイルとしてのヨーロッパ型の「オーガニック」を紹介する講演活動を全国で行っている。
 


 

近年、健康志向の高まりと共にオーガニック製品への注目も高まり、オーガニックワインの需要も高まりを見せています。ヨーロッパでのオーガニック製品の広がりに早くから目を付け、オーガニックワインのパイオニアとして20年以上に渡って輸入販売を行っている、マヴィ株式会社代表取締役の田村様にお話をお伺いしました。


 

安定した環境を捨て、興味のあったオーガニックワインの道へ


 

--本日はよろしくお願いします。早速ですが、田村さんのこれまでの経歴をお聞かせください。
 

大学を卒業後、ヨーロッパで通算10年間、大手食品メーカーのマーケティングマネージャーとして働いていました。帰国後、父の会社で一年ほど働き、1998年にマヴィ株式会社を設立しました。弊社はオーガニックワイン専門の輸入会社で、大手の製品は一切扱わないことが特徴です。小さな生産者さんが自分の畑で醸造・瓶詰したものだけを扱っています。 


 

--大手の食品メーカーにお勤めしていた中で、なぜオーガニックワインに着目して起業することになったのでしょうか。 
 

私がフランスに駐在していた時代に、ちょうどヨーロッパでオーガニックが広まってきたのです。食品業界の売上は人口と比例しているため中々伸びにくい業界なのですが、そこで毎年2桁の成長を遂げていたのがオーガニックでした。
 

それと、自身がマーケティングを経験していたため、これから小さくなっていく市場には何の興味もなかったのです。大手の食品メーカーに勤めていたので安定はしていたのですが、それでは面白くないということもあり、色々と考えた結果、オーガニックワインの輸入販売をやってみようとなりました。 

 

 

--お父様が起業されている影響から、自身もいつかは起業したいという想いはあったのでしょうか。 

 

確かに父の存在は影響していたと思います。父の会社はその分野では日本一の会社でしたから順当にそこに入って大人しくしていても良かったのですが、私がやりたいこととは合わなかったため、自身で起業するに至りました。 


 

信念を持つ生産者が生み出す本物のワインを、最高の状態でお客様へ届ける


 

--現在取り組みされておりますワインインポーター事業に関しまして、改めてご説明をお願い致します。


 

弊社では、自社で輸入したオーガニックワインの販売を行っていて、私ども自身で生産者とコミュニケーションをとっています。20年以上も事業を行っているため、基本的には毎年決まった取引先とやり取りをしていますが、徐々にその数も増えており、当初6生産者でスタートしたものが、現在は38社まで増えました。
 

フランスに住んでいたためフランスのワインから始め、今ではイタリア・スペイン・ポルトガル・オーストリア・ドイツとヨーロッパ全域に規模を拡大しています。
 

また、倉庫は2ヶ所運営しています。一か所は大阪に大手の倉庫業者さんにお願いしている倉庫があり、もう一方は埼玉の方に自社の倉庫があります。もとは東京一極で持っていたのですが、東日本大震災の時に出荷不能になったことと、通販の小回りの利く配送センターがどうしても必要ということで倉庫を自作しました。定温倉庫で15〜16度の温度帯になっています。そこに自社の人員を配置して、配送を行っています。

 

卸の方は大阪の大手の定温倉庫から、直接お客様の方に出しているという感じですね。卸は全国で60社ほどです。それから1番の大きな柱が通信販売で、90%以上がインターネットでの取引です。あとは直営の小売店を持っています。 


 

--ワインは旧世界と新世界と呼ばれるものがありますが、どのジャンルのワインが一番多く扱われているのでしょうか。

 

ヨーロッパのものだけを扱っているので、世間一般に言うと旧世界です。新世界の物に手を出さない理由としては、私が住んだことがないので詳しい情報がとれないというのがあります。顔の見える関係でずっと商売を続けてきているので、南米などに広げてしまうと現地に行く必要があり、これを少人数でやるのは無謀です。ですから、ヨーロッパに特化してやっています。 


 

--ヨーロッパ特化というところが貴社の1つの特徴なのですね。他にも貴社の独自性や強みがあれば教えてください。

 

1998年からオーガニックワイン専門の通信販売を行っているため、検索していただくとまずうちがヒットします。これが1番の強みだと考えています。

 

また、弊社では自分の信念と哲学を持った生産者が造る、工芸品のようなワインのみを取り扱います。工業的で大量生産されたワインは、例えオーガニックの認証を取得していても取り扱いません。必ず生産者の元を訪問し、彼らがどんな思いを持ってワインを造っているかを確認します。

 

妥協せず、きちんと管理された状態のワインをお届けしているので、お客様にとっては安心して飲んでいただけます。安心して飲んで頂けることは、実はオーガニックワインにとってとても大事なことです。

 

一般のワインはお薬を入れることで、温度管理もしなくて簡単に流通できるようになっているのです。そのこと自体は悪くありませんが、一流のものを1.5流ぐらいに下げて売っているのと同じです。私の考えとしては、一流のものは一流のままで売りたいですね。

 

あとは、前職から現在に至るまで非常に長い時間を食品業界で過ごしてきたため、フランスグルメの世界を知り尽くし、何が美味しいかということはよく分かっています。

 

 

–御社が今課題と感じていることはありますか。

 

マスマーケットに打って出なかったこともあり、お客様にあまり知られていないという点が課題だと感じています。ワインを求めるお客様たちがオーガニックワインに辿り着き、更にその中でいい物を求めてマヴィにたどり着くのは、最初の入り口からするとパイがずっと小さくなっていきます。

 

この状況を打開すべく、料理とワインのマリアージュのサイトを作りました。これにより、ワインが好きと言うお客様を少しは繋げるようになったと感じています。そのサイトに掲載する文章にしても、自分でしっかりと吟味して出していきたいという思いがありまして、私やスタッフの経験に基づいた情報を基にページを作り込んでいます。

 

 

ワイン生産者の価値観をオンラインで消費者まで結ぶ

--今後の中長期的な事業展望についてお伺いできますか。

 

生産者が持つ考えや価値観をしっかりと把握し、それをお客様にしっかりと伝えていけるような環境を整えていきたいです。コロナウイルスの影響により、オンラインコミュニケーションが普及し、現地の情報を瞬時に伝えられるようになりました。

 

弊社では、去年から事務所を撤廃し、完全テレワークに移行しました。これにより、地方の方を採用する事ができ、より多くの人を組み込んで事業を進めていくことができます。オンライン化により、様々な制約もなくなっているためどんどん新しいことにチャレンジしていきたいです。



 

--ありがとうございます。

最後にProfessional Onlineを見ていただいている経営者、決裁者の方に向けてメッセージをいただけますか?

 

僕から1つだけ言えるのは、妥協しないということですね。安易に妥協すれば手近に商売はあります。ただ、背伸びしたところで怪我をしますし、やりたいことができなくなってしまいます。せっかく会社を作ったのならば自分のやりたいことを追い求めるべきじゃないでしょうか。会社を潰さないために見える範囲を固めて、その先のビジョンをしっかり追い求めていくことが大事だと思います。


 

--本日はどうもありがとうございました。


 

マヴィ株式会社

https://mavie.jp/


 

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プロフィール

マヴィ株式会社代表取締役

田村

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