Marketo Engageとは?
Marketo Engageとは、Adobe社から提供されているMAツールです。世界各国の5,000社以上での導入実績があり、B2BでもB2Cでも利用することができます。
Marketo Engageを導入すれば、企業は顧客のそれぞれに対して最適なタイミングで最適なコミュニケーションを取ることができるようになるでしょう。この記事では、Marketo Engageの機能や特徴などについて詳しく解説します。
Marketo Engageの特徴とは?
Marketo Engageにはどのような特徴があるのでしょうか。Marketo Engageの主な3つの特徴について解説します。
マーケター視点で使いやすいプラットフォーム
Marketo Engageの1つ目の特徴は、実際にMAツールを利用するマーケターの視点で開発されているとても使いやすいツールであるという点です。
Marketo Engageでは、マーケターが必要に応じて700以上の外部ソリューションと連携させることも可能です。マーケター自身が使いやすいソリューションを活用して、顧客とのコミュニケーションをより深めていくことができます。
また、Marketo Engageではユーザーに対するサポート体制の一環としてマーケターのためのコミュニティも開催されており、ユーザー同士の情報交換や学びの場として活用されています。
エンゲージメントマーケティングを実現させている
Marketo Engageの特徴として、エンゲージマネージメントを実現させている点もあります。エンゲージマネージメントとは、顧客とより深い関係を築くためのマーケティング手法のことです。
Marketo Engageはそれぞれの顧客が利用しているチャネルに関わらず、顧客の属性、行動、頻度といったデータを捉えて、最適なタイミングでの顧客とのコミュニケーションも可能にします。
顧客が情報を求めているタイミングを的確にキャッチしながら、継続的に情報を提供し続け、顧客との関係性をより深めていくことができます。
サポート体制の充実
Marketo Engageの特徴として、導入後のサポート体制がとても充実している点も挙げられます。
導入時のツールの使い方などの導入支援だけでなく、最も効果的に運用するためのコンサルティングサービスや、毎日の運用で困ったことが起きた場合に気軽に頼れるカスタマーサポート、それからより効果的にMarketo Engageを活用できるようにするための有償でのトレーニングコースなども用意されています。
Marketo Engageの主な機能について
Marketo Engageを導入することによりどのような機能を利用できるようになるのでしょうか。Marketo Engageの特徴的な4つの機能の詳細について見ていきましょう。
クロルチャネルマーケティング機能
Marketo Engageを導入すれば、オンラインだけでなくオフラインでも顧客との最高のコミュニケーションを取ることができるでしょう。
現在は、オンラインだけでも、メール、Webサイト、アプリ、SNSなど顧客は様々なチャネルを活用しています。また、実際の店舗やDMの郵送などによるマーケティング効果もまだまだ健在です。顧客は様々なチャネルを駆使しながら、それぞれのカスタマージャーニーを歩みます。
Marketo Engageなら、メールの開封、イベント参加、SNSでの共有など、顧客の属性や行動を適切に把握した上で、それぞれの顧客が最も望むチャネルを使って、その顧客に最も適したキャンペーンと連携させることができます。
Marketo Engageのクロス チャンネルマーケティング機能を活用すれば、常にどのような状況にある顧客に対しても、適切なメッセージを配信して、企業が求めるトリガーを最適な状況に設定できるようになります。
セールス部門とマーケティング部門の連携機能
Marketo Engageを導入することで、企業のセールス部門とマーケティング部門の連携を強化することができます。
多くの企業で、マーケティング部門とセールス部門の連携がうまく取れないという課題があります。マーケティング部門が獲得したリード情報をセールス部門が活用しきれずに、売り上げにつなげることができていないという現実があります。
Marketo Engageを導入すれば、マーケティング部門はリードに対して優先順位をつけることができます。その上で、顧客のインサイトなどの情報をセールス部門に提供できます。
セールス部門で、Marketo Engageの活用により、より精度の高いリード情報を得ることができるのでよりコンバージョンを高めることが可能になります。
コンテンツインテリジェンス機能
Marketo Engageを導入することにより、強力なコンテンツインテリジェンス機能を活用することができるようになります。
Marketo Engageのコンテンツインテリジェンス機能では、AIを駆使して顧客それぞれに対して提供する情報を最大限にパーソナライズすることができます。
メールやSNSなどで顧客それぞれに提供する情報だけでなく、匿名の顧客も訪問するWebサイトに表示するコンテンツも、Marketo EngageならAIによる予測によりパーソナライズ化された内容にできます。
Marketo Engageなら、顧客それぞれが最も欲しいと思っている情報を常に発信できるので、より個別化された顧客体験を大規模に展開できるでしょう。
データとインサイト機能
Marketo Engageの導入により、詳細なマーケティングデータを取得して高度に分析し、次のさやかにつなげるための施策に活用することができるようになります。
Marketo Engageを活用すれば、チャネル、キャンペーン、コンテンツのそれぞれの要素ごとに売り上げがどのくらい上がったのかデータを取得し、効果の上がったものと効果のなかったものを把握することができます。
正確で詳細なデータを入手しやすくなるので、成果が上がったものの要素を成果が上がらなかったものの改善に活かしやすくなるでしょう。
Marketo Engageの導入がおすすめな企業とは?
Marketo Engageはどのような企業が導入するのがおすすめなのでしょうか。Marketo Engageの導入がおすすめの企業の特徴についてみていきましょう。
見込み客や匿名客を含めたすべての顧客データを資産化したい企業
Marketo Engageの導入がおすすめな企業の特徴の1つめは、顧客データを徹底的に資産化したいと考えている企業です。Marketo Engageでの資産化がおすすめな顧客データとは、すでにCRMに登録されている取引のある顧客や、キャンペーンの応募や資料請求をしてくれた見込み客のデータのみではありません。
Webサイトを訪問しただけの匿名の顧客データもMarketo Engageなら資産化することができます。今後、より売上をアップさせていくためには、まだ取引のない匿名顧客の取り込みも重要です。Marketo Engageなら、匿名顧客の取り込みにもできるので、今後のさらなる発展を考えている企業に特におすすめです。
インサイド・フィールド関係なくセールスチーム全体の連携を図りたい企業
Marketo Engageの導入がおすすめな企業とは、インサイドセールスもフィールドセールスも関係なく、営業部門を全体的に強化したいと考えている企業です。
主にWebでのマーケティング活動からの顧客情報の取得が主なインサイドセールスと、実際に顧客に対して営業活動を行っていく営業部門では、連携が取りにくく、インサイドセールスで得られた情報をフィールドセールスの側でうまく活用できないという課題がありました。
しかし、顧客のありとあらゆる行動をキャッチして 適切にプッシュしていかないと売上を上げていくことが難しい時代になりつつあります。
インサイドからフィールドへのシームレスな連携が可能なMarketo Engageなら、インサイドセールスもフィールドセールスも関係なくセールスチーム全体の連携を図り強化することができるのでおすすめです。
自社サイトでの収益性を高めたい企業
Marketo Engageの導入がおすすめな企業とは、Webサイトでの収益性を高めたいと考えている企業です。自社サイトを開設したりECサイトに出店したりしていても、なかなか売り上げを向上させることができずに悩んでいる企業は少なくありません。
Marketo Engageなら、サイトやキャンペーン施策ごとの詳細のデータを取得できます。改善点を探りながら、どうすれば収益を高めていけるのか、十分に検討することができるのでおすすめです。
Marketo Engageの価格について
Marketo Engageの価格についてみておきましょう。Marketo Engageには次の表の通り3つの価格のプランがあります。
プラン | Select | Prime | Ultimate |
特徴 | 基本的なMAツールと効果測定機能 | リード管理、ABM、カスタマージャーニーの分析など | 包括的な強力なWebMarketingの自動化とアトリビューション |
価格 | お問い合わせください | お問い合わせください | お問い合わせください |
Marketo Engageの詳細な価格は公表されていませんが、日本円では12万円程度から、アメリカでは895ドルから販売されています。
Marketo Engageと類似ツールとの違いとは?
Marketo Engageと同じようなMAツールとの違いとはどのような点にあるのでしょうか。今回は、MAツールでも世界的に多くの企業に導入されている、PardotとOracle Eloquaの2つのツールと比較してみましょう。
ツール名 | 月額利用価格 | 初期費用 | 無料トライアル | 特徴 |
Marketo Engage | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ | リードの獲得から優良顧客化まで確実に効果測定しながら確かな成果を得ることができる |
Marketing Cloud Account Engagement | 15万円~ | 0円 | 30日間 | B2Bに特化したMAツール。豊富なレポート機能や分析機能での効果測定とAI活用で効率的に効果を出せる |
Oracle Marketing | 要問合せ | 要問合せ | 無料デモあり | 洗練されたUI/UXで快適に利用できて、スコアリングやグルーピングの自動化も可能 |
Marketing Cloud Account Engagement
SalesforceのMarketing Cloud Account Engagementは2022年にPardotから名称を変更しました。CRMとの強力な連携により、より成長を加速することができるでしょう。
Oracle Marketing
B2Bに特化しているOracle Marketingは、ターゲットを絞ったキャンペーンを作成して、それぞれのターゲットに最適な チャネルでコミュニケーションを図ることができます。
Marketo Engageの導入事例
Marketo Engageを実際に活用している企業の事例をみていきましょう。Marketo Engageの導入で大きな成果をあげた3つの事例をご紹介します。
無料ユーザーの有料会員登録が5倍に!
ビジネス向けWeb関連サービスをサブスクで提供しているA社の事例です。A社では、無料会員の有料会員への転換が大きな課題でした。しかし、マーケティングとセールス部門の連携が分断されており、一律に大量のメッセージを送信すると言ったアプローチしか顧客に対して取れていませんでした。
Marketo Engageを導入しKPIをリアルタイムで管理できるようにしました。さらに、適切なターゲティングを行うようになった結果、有料会員の登録数を5倍に増やすことに成功しました。
新規問い合わせが25倍に!
大手電気メーカーのB社の事例です。B2Bに乗り遅れていたB社では、マーケティングから営業部門へのシームレスな流れができていませんでした。そのために、メールの開封率は20%未満、クリック率は1%台ととてもマーケティング施策が低迷し、売上につなげることができていませんでした。
Marketo Engageを導入し、さらにコンサルティングサポートを受けたことで、既存のCRMをマーケティング活動に活かせるようになりました。
さらに、メルマガの送信先のセグメントとターゲティングを行い、キャンペーンの出し分けをしたことで、開封率30%以上、クリック率も15%以上、新規問い合わせも25倍に増やすことに成功しました。
営業とマーケティングでデータが武器になった!
音楽サブスクを提供するC社の事例です。C社では、MAツールをメルマガ送信装置としてのみ利用してきました。そのために顧客の状況が正しく把握できておらず、営業も属人化している状況でした。
Marketo Engageの導入により、顧客を分析してセグメント化した上で、メルマガの施策を見直しました。その結果、メールの配信数が2倍になりましたが、コンバージョンは5倍に増えました。顧客の解像度が高まり、データを売上向上の武器として活用できるようになりました。
Marketo Engageの口コミ・評判
Marketo Engageを実際に利用している方からの口コミや評判です。
「メールの配信機能やシナリオ機能以外にも、社内のマーケティング部門や営業部門のオペレーションを改善できる機能が満載されている。マーケティングからカスタマーサクセスまでの流れをMarketo Engageによって一元化できたような気がする。」
「分析するためのデータを他のシステムから取り込むことができる。そのためにより精度の高いターゲティングが可能になる。」
「MAツールで担当者がやりたいと思っても、他のツールでは機能が制限されてできないことが、Marketo Engageならほぼ全てできる。細かく セグメントをしたい場合や、1対1のコミュニケーションを構築したい場合におすすめだ。」
Marketo Engageでマーケティング力を大幅に強化しよう!
Marketo EngageはMAツールとしては機能性がとても高く、マーケティング担当者が必要だと感じる機能がほぼ全て搭載されています。特に、マーケティング部門を強化したいと考えている企業にはおすすめでしょう。
Webからの売上をもっと強化したいという企業や、現在使っているMAツールでは機能が物足りなくなってきた、という企業におすすめです。ぜひご検討ください。
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