「生きる」をもっとポジティブに。LiBが目指す働き方の多様化を実現するサービスとは。

「生きる」をもっとポジティブに。LiBが目指す働き方の多様化を実現するサービスとは。

株式会社LiB 共同創業者 執行役員 佐藤 洋介

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2021.06.21

佐藤 洋介(さとう・ようすけ)
株式会社LiB(リブ)共同創業者 執行役員

 

2002年に株式会社リクルートに新卒入社。主に新卒/中途採用事業の領域で法人営業を経験した後に、営業企画・事業企画等の組織を管掌。リクルートキャリア創設時の事業統合プロジェクトを担当したのち、中途採用領域の事業本部立ち上げと事業成長に尽力、2014年にLiBを共同創業。COOとして事業と組織の立ち上げを担当。

 

 

 

日本では、現在進行形で少子高齢化と労働人口減少が大きな課題になってきています。

特に労働人口減少問題において重要視されているのが、女性の労働率の向上です。しかし、女性が社会で活躍していくためには、結婚・妊娠・出産などの様々なライフイベントに左右されない働き方の多様化が必要不可欠です。

今回は、女性向けキャリア支援サービスを展開する株式会社LiB(リブ)共同創業者の佐藤執行役員にお話をお伺いしました。

 

ベンチャーから大企業、そして共同創業へ

 

--本日はよろしくお願いします。早速ですが、佐藤さんのこれまでのキャリアや起業のきっかけをお伺いできますか?

 

 

はい。私は実家が、創業80余年の老舗のおでん屋さんを経営しています。

おでん屋といっても、個店ではなく複数店舗を経営する規模だったこともあり、小さいときから働いてお金を稼ぐことの大切さや会社経営の難しさを身近に感じられる環境でした。

そのような現体験もあり、大学時代には単なるアルバイトではなく、自分で稼ぐ力を養いたいと考え、サイバーエージェント初の子会社であり、モバイル・インターネット領域に特化した事業展開をしていたシーエー・モバイル※でインターンに近いアルバイトをしていました。
※現在はCAM(キャム)に社名変更

当時はまだガラケーが全盛期の時代だったのですが、新規サービス制作のディレクション業務を中心に様々な仕事を担当していました。インターネット黎明期でもあり、年上の大変優秀な方々と共に事業を作り上げる充実感と、業界での人脈も築けて非常に良い経験ができたと思います。

 

--まさにインターネット黎明期で勢いがあった時代ですね。新卒ではリクルートに入社されていますが、理由はあるのでしょうか?

 

 

シーエー・モバイルで様々な業務に携わりましたが、周囲の優秀な方々に揉まれる中でも特に印象的だったのが「営業力がある人は仕事ができる人」という事実でした。

そのため、就職活動時は「営業力」を身につけることを軸にしました。
いくつかの企業の面接を受けましたが、リクルートで多くの面接官の方とお会いするなかで人に魅了され、同期の青臭さ・優秀さ・人柄のよさが決め手となって入社をさせていただきました。
リクルートでは営業から始まり、営業企画・事業企画・営業統括などの企画業務や経営会議運営などの会社運営業務を経験させていただきました。

 

--営業力はやはり大事ですよね。リクルートから起業(LiBの共同創業)に至った経緯もお伺いできますか?

 

 

在籍時から周りの仲間や友人が起業することも多く、個人的に相談に乗る機会もありましたが、その1つが弊社代表の松本とのディスカッションでした。

 

松本と事業アイディアを話したり、市場リサーチをするなかで、女性の就労問題は、社会課題として顕在化されており、ビジネスとしても成り立つ市場だと確信しました。

同時に、LiBのビジョンに掲げている「『生きる』をもっとポジティブに」という言葉の源流となってる松本の想いにも強く共感した結果、共同創業することになりました。

 

 

女性のライフキャリアを豊かにする仕組みとは

--ありがとうございます。御社で取り組まれている事業に関してお伺いできますか?

 

弊社では、女性向けのライフキャリア支援事業として下記サービスを展開しています。

 

LiBzCAREER(キャリア女性向けの転職サイト)
https://career.prismy.jp/
ライフステージに合わせてキャリアアップや自分らしい働き方を実現したい女性と、女性の力をもっと効果的に活用したい企業をつなぐ転職マッチングサービス

 

LiBzPARTNERS(ミドル・ハイクラス層の女性のための女性に寄り添う転職エージェント)https://www.libinc.co.jp/libz-partners/

組織のダイバーシティ促進、事業成長の加速に向け、次世代リーダー候補からハイキャリア女性の転職を支援する転職エージェント

 

Forbes JAPAN WOMEN AWARD 
https://forbesjapan.com/womenaward/

Forbes Japan社との協業により、女性活躍に積極的な企業と、活躍している女性を表彰するアワードを運営

 

先ほどの創業の話にもありましたが、弊社のビジョンである、「『生きる』をもっとポジティブに」を実現するにあたり、対象を考えた時に、女性のキャリアアップ・働き方改善・育児からの社会復帰などは解決すべき重要な課題であると捉え、最初のミッションとして取り組んでいます。

また私自身としても、実体験として周囲の優秀な女性が転職を考えた時に、妊娠、出産、育児などのライフイベントを考慮すると職種の幅が限られるケースもありました。

こういった課題を解決できると思うと非常にやりがいがあります。

 

新規事業で働き方のフォーマットの多様化に手応え

 

--ありがとうございます。佐藤さんは新規事業も担当されているとお聞きしています。
どのような新規事業かお伺いできますか?

 

 

はい、プロオンラインワーカー(https://www.libinc.co.jp/pro-online/という、リモートワークで就業可能な即戦力人材を「成果報酬無し」の「業務委託契約」でマッチングするサービスと、LiBzCAREER ボードサーチ(https://www.libinc.co.jp/board-search/という女性の社外取締役や幹部クラスの候補者をご紹介するサービスを担当しています。

 

まず、プロオンラインワーカーに関しては、新型コロナの影響でリモートワークが広がりつつあることが事業のきっかけでした。

LiBzCAREERに登録している全国20万人の会員様から「インサイドセールス」「CS(カスタマーサポート/カスタマーサクセス)」「マーケティング」等の職種で、即戦力になれる方をご紹介することが可能です。

会員様にとっては、パートナーの転勤や妊娠、子育てなどのライフイベントで出社が難しい環境でも、ライフスタイルにあった就労ができますし、企業様にとっては即戦力の方を採用できるということで喜んでいただいています。

一例ですが、旦那さんの転勤で地方移住することになり、これまでの外勤営業でのキャリアが活かせなくなってしまった方が、リモートワークで東京の企業のインサイドセールスとしてお仕事することが決まり、組織内でも上位を争うような成果をあげているという事例もあります。

 

 

次にLiBzCAREER ボードサーチでは、大企業を中心に社外取締役や幹部クラスの女性候補者様を採用したいというニーズに応えて事業を開始しました。

現在コーポレートガバナンス・コードでは2名以上の独立性のある社外取締役の登用が求められていますし、海外機関投資家を中心に企業経営にダイバーシティを求める声も高まってきています。もちろん、性別を理由に登用するわけではありませんが、弊社には該当する優秀な方が多数登録されているので、こちらもご好評いただいています。

これらの事業を展開することで、弊社としても少しずつ提供できる働き方のフォーマットが多様化できているのを実感しています。今後も事業を伸ばし、多くの企業様・会員様に価値提供をしていきたいと思っております。

 

--ありがとうございます。素敵なサービスですね。最後にProfessional Onlineを見ていただいている経営者、決裁者の方に向けてメッセージをいただけますか?

 

 

日本のジェンダーギャップ指数(2021)は、153か国中、120位です。特に、政治面では147位、経済面では117位と、解決していくべき課題がたくさんあります。LiBとしては特に、経済面でのジェンダーギャップ解消に寄与できるよう、企業様や女性の声を聞きながら、より良いサービスを展開していきたいと思っております。女性の採用・定着・活躍に課題を感じている企業様、ぜひとも積極的にお話をさせていただければと思います。

 

また女性向けのサービスやメディアを運営されている企業様との相互送客や共同事業などのアライアンスも積極的に検討していければと思っております。そういった事業連携の窓口も務めておりますので、思いつきベースでも気軽にお声がけいただければ幸いです。

 

--本日はどうもありがとうございました。

 

 

株式会社LiB
https://www.libinc.co.jp/

 

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佐藤 洋介

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