企業のIT化とDX戦略をサポートする中で「想いが詰まった1を、世の中が喜ぶ100へ」とアイディアを広める「KEY」となる

企業のIT化とDX戦略をサポートする中で「想いが詰まった1を、世の中が喜ぶ100へ」とアイディアを広める「KEY」となる

株式会社KWAVE 代表取締役社長 松本 晃平

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2023.08.17

松本 晃平(まつもと・こうへい)

株式会社K WAVE 代表取締役


 

1983年生まれで、中学2年までは海外在住。大学卒業後は新卒で日興コーディアル証券株式会社(現SMBC日興証券)に入社。現在は要件定義、WEBシステム開発、スマホアプリ開発、UIUXデザインパートナー事業を展開。さらに、顧客のファイナンス政策やマーケティングをサポートしながらIPO、M&Aまで支援するITスタートアップラボ事業を展開しており、更には大手企業や上場企業の事業戦略、コンセプト設計、業務改革及び販売戦略立案も手掛けている。

 


 

IT業界への参入が激しくなっている昨今、自社のアイデアや強みを世間に発信する力がより一層必要になっています。せっかく作ったアイデアでも、人に知られなければ意味をなさなくなってしまいます。『想いが詰まった「1」を、世の中が喜ぶ「100」に』をテーマに、「1」というアイデアを100にして世間に発信するサポート事業を展開している株式会社K WAVE代表取締役の松本様にお話を伺いました。


 

事業は誰とやるか、そしてタイミングがむちゃくちゃ重要

〜高校時代の想いを会社員時代に思い出し、叔父の死をきっかけに起業を決意〜
 

 

--本日はよろしくお願いします。早速ですが、松本さんが起業されたきっかけをお聞かせください


きっかけは10代の頃に感じた違和感からでした。親の海外赴任で中学2年生までドイツとベルギーに住んでいたのですが、中学3年生で帰ってきた時にコミュニケーションの取り方の違いに違和感を感じ、高校生になると、今度はサラリーマンになることに大きな違和感を感じるようになりました。
 

高校も一度辞めようか悩んだのですが、「じゃあ辞めて何やるの?」の答えが出ず、現代のようにネットも発達していない時代というのもあり、なんとなくアナログで商売らしきものやお金稼ぎをしてみるものの、どれもしっくりこなく、そのまま高校も卒業しました。

 

そして大学に入る時も何か目的を持たないと高校時代の二の舞になると思い、まずは商売云々よりもどこかの会社に入って社会を学ぶことを前提に、進学することを決めて入学しました。
 

目的を決めて入った大学時代はとても充実していて、就職活動の時期も全く焦りはなく、準備万端で臨めました。希望業界も祖父や曽祖父を見て金融か商社に絞って就活をしていて、お陰様で日興コーディアル証券株式会社(現SMBC日興証券)に内定を頂き、そのまま入社しました。
 

ですが、1つだけ誤算がありました。入社してからの初の辞令で配属が大阪になってしまったのです。これも僕にとって1つの転機でして、想定外の状況で社会人生活がスタートしました。そして自分の中で割り切り方の分別がつかないまま、とにかく新卒で数字を作り、結果を出しながら大阪での生活に慣れるのに必死な1年を過ごしました。
 

そんな中、2年目にある法人担当者のお客様から経営課題や資金周りの相談を受けていました。そこで、投資信託や債券、株の提案をすると、「そんなに松本君がお勧めするなら自分で買ってみてから勧めてくれや」と言われたのです。

 

株や投信、債券や保険の提案は基本億単位でしたので、会社員である私は「そんな無茶な」と心の中で思いつつ「いやいや勘弁してくださいよ」と返したのですが、その瞬間に気付いてしまったのです。「自分でやるって何だ?」ということに。
 

そこから会社員として過ごす違和感の日々が始まりましたが、どうしたら良いかわからない。何をしたら良いかわからない。大学時代に、高校で感じていた違和感について考えることを怠っていた。そして仕事は今毎日ある。付き合いもある。
 

そんな中で微かな違和感を抱えたまま時間だけが経っていたのですが、3年目の時に父の弟が若くして亡くなったことが私にとってのアクションを起こすきっかけとなりました。「時間は有限である」「人生は一度きりしかない」「人の価値は何を遺すかで決まる」ということが言語化できた瞬間でした。
 

そして翌年退職し、金融投資事業にて創業いたしました。
 

 

--そこから現在の事業に取り組まれるまでの経緯についてもお伺いできますか。
 

創業時から今の形が見えていたわけではありません。証券会社出身ということもあり、最初に取り組んでいたのは金融投資事業を絡めたインキュベーションファンドで起業しましたが、投資先の見極めや知見が甘く途中で行き詰まってしまい、キャッシュフローが悪化して倒産寸前まで行きました。そこでバーンレートから逆算して残り数ヶ月で結果が出なければ解散というところまで追い詰められた状況下で次に選んだ事業が物販系のアフィリエイトでした。これが弊社のIT業界の入りでした。

 

そして数ヶ月してある程度の成果が出てきて倒産は免れたという水準まで戻せたのですが、その時にたまたま「パズドラ月商100億円!」というネットニュースを見つけてしまい、当時やっていた物販アフィリエイトで月商100億のイメージが全く湧かず、これは規模的にもスマホアプリのゲーム事業に着手した方が良いのではないかという思いが沸々と湧いて、当時の役員やメンバーと相談しました。しかし当然と言えば当然なのですが、「マイナスから持ち直して事業化した物販アフィリエイトを捨てることは考えられない」と意見が食い違いました。ここで僕は、「これはもう価値観の相違だな」と判断して、弊社から資金や人員、ソースコード、アカウント等の全権利を彼らに無償譲渡してアフィリエイト事業を手放し、ゲーム業界に参入しました。

 

しかしゲーム業界に参入してから半年くらいして、「なんかこのままこの業界でやっていくのも違うかも」というふとした違和感を持つようになりました。でもまたここで「じゃあ辞めて何やる?」問題が浮上して、その時にぼんやりとウェブサービスやサービス系のアプリの開発会社にでもピボットしてるのかなとは考えておりました。

 

更には、ゲーム業界に参入して半年で抜けるにもまだ表面上しか触れていないまま辞めて、他のところで「ゲームやってました」と言っても誰にも相手してもらえないとも思いましたので、もっと業界の構造や仕組みのことを研究したりアウトプットしたり、業界内の色んな人と交流したり情報共有したりで会社としても個人としても実績を付けないとサービス系アプリ開発にピボットしてもままならないと思い、まずは納得いく形になるまでゲーム業界で数年はやろうと決めておりました。
 

そんな中で約1年ほどかけてスマホアプリのソーシャルカードバトルゲームをローンチしたり企画もしていたのですが、なかなか上手くいかず、タイトルをクローズすることになってしまいました。
 

その時にはある程度ゲーム業界の中でも人脈が出来ていたので周囲にタイトルをクローズすることを報告していたら、人不足でタイトル余ってるので手伝ってくれないかと声をかけてきた友人がいまして、そちらのゲームタイトルの企画運営を数年アサインしておりました。

 

そしてゲーム業界参入してから約3年くらいが経ち、様々なタイトルのディレクターや運営にも携わっていた頃に、「だいぶこの業界の中のことも経験出来たし、もうそろそろソーシャルゲーム業界のバブルや熱量も下降しそうだから、次の一手も打っていかないとな」と何となくぼんやり思っておりました。
 

ただ、この時点ではまだ具体的にどのような一手を打てばリスクヘッジしながらピボットしていけるかも決まっておりませんでした。そうして次を模索しているタイミングで、知人の紹介により今のCTOと出会いました。彼はオフショアでシステム開発会社を経営しているとのことでしたので、僕から1つ仕事を依頼してみました。するとコミュニケーションも問題なく、きちんとプロダクトも納品でき、価格も納得のいくものでしたのでもう2〜3つお願いしました。そしたらそれも問題なく納品出来ましたので、これで僕は「いけるんちゃうか?」という感触が6〜7割くらい見え、「次の一手打つなら今しか無いな」と決断し、スパッとゲーム業界から退きました。するとその1ヶ月後にポケモンGOがリリースされていましたので、もしあのタイミングでピボットしていなかったら今のように発展していくチャンスを失っていたかもしれない、と今でも思うことがあります。

 

スタートアップラボ事業を中心に上場会社や大手企業の課題解決も幅広く手掛ける

 


--現在、ソフトウェア開発事業を中心に事業展開されていると思いますが、改めてご説明をお願い致します。
 

大まかに言うとコンサル会社と開発会社とマーケティング会社とVCが一緒になっているようなイメージです。

 

具体的に申し上げると、物販アフィリエイト→スマホゲーム→Webシステム開発とピボットしていき、今では要件定義、デザインパートナー、事業戦略、スタートアップラボ、コンセプト設計、ビジネスデザイン、営業改革、業務改善、販売戦略立案、SEOマーケティング、SNSインフルエンサーマーケティング、BPO、資本政策支援と多岐に渡って事業を展開しています。

 

まずお客様の上流工程から要件定義フェーズにて調査と提案を行い、短期集中のワークショップを開催したり、コンサルティングによって順を追いながら課題の優先度を可視化して価値創出を伴走する、事業戦略型開発会社となっています。
 

そのプロセスにおいて、アンケート項目やインタビューシートの作成、マーケティング施策支援、ワイヤーフレーム制作やUIUXデザイン、そしてプロトタイプ開発へとステップが進み、実現可能性、事業の成長性、競合優位性を検証していきます。
 

この辺りはかなり泥臭い作業や工程を踏むのですが、ほとんどの人が面倒臭いと感じてやりたがりません。だからこそ我々が提供するサービスに価値があると思っていて、手間隙かける時間が無いの(もしくはやり方が分からなくて時間だけ要してしまうの)であれば、そのアイディアを弊社が形にしていきますので迷わず弊社にご連絡ください。
 

もちろんどのステップからのアサインでも問題ございません。アイディアだけ持ってきてもらって丸っと弊社に依頼して頂いてもよろしいですし、既存サービスの販路拡大やマーケティングチャネル支援も出来ます。要件定義を済ませてあとはデザインや開発だけという段階でのお話も多数ございますので、とにかく困ってることがございましたら弊社がどの角度からでもアシストさせて頂きます。



--貴社の独自性や強みについてお伺いできますでしょうか。
 

会社の規模感によって異なります。
 

まず、スタートアップやベンチャー企業様においては、新規事業開発において、お客様のアイデアを「1」と捉えて、それを「100」まで伴走することが強みです。これは「1→100」という我々のミッションでもあります。
 

具体的には、企画制作→要件定義→UIUXデザイン→アプリ/システム開発→ファイナンスサポート→PR戦略→マーケティング→グロース戦略、というプロセスをワンストップで行うことができます。ファイナンスサポートは主に、VCやCVC、個人投資家や士業を紹介したりして、エクイティ・ファイナンスのサポートをしています。
 

そして予め、IPO・M&A・Value upの三つのKGIを設定して頂き、お客様と共にそれぞれの目的地を目指していきます。目的地が決まれば、弊社はスピード感を持って意思決定、行動して最短距離を模索していきます。このスピード感は弊社の強みで、そこに価値があると共感していただけるクライアント様には、他では実現できない世界を提供していると自負しています。
 

特に我々が大事にしているスピード感の中には「ユーザーファースト設計」という開発思想があります。この考え方に共感されるクライアント様は、ローンチファーストで進めることを理解されるのですが、「正直、頭で解っていても、どのようにPDCAを回したら良いか分からない」「何をKPIとすれば良いかわからない」「検証の基準をどう設定するのか教えてほしい」「自分達でやるとどうしても近視眼的になってしまう」「その場では気付かないが後から「こうしておけば良かった」と気付くことが多いので客観的なアドバイスも欲しい」というお声を多数いただいておりまして、我々の存在意義はまさにそこにあると考えております。
 

次に、大手企業や上場会社様においては、経営課題の解決に取り組んでいます。KWAVEでは、集客やPR、マーケティング事業も行っているので、例えば企画制作段階で得したアーリーアダプター層である初期ユーザーからのインサイトをもとに、事業開発や社内新規事業を立ち上げるという切り口で入るときもありますし、既存事業であれば業務改善、営業改革、販売戦略立案、BPO改善としての売上やコンバージョン率アップも強みとしております。

 

前提として、経済合理性、創造性、そして社会性があるビジネスモデルになっているかという仕組みの設計をサポートします。そのため、そのサービスが会社の経営課題や事業戦略にどう影響あるのかという、大局観ベースの中期計画をご提案させて頂くこともございます。

 

おそらくスタートアップやベンチャーにも全般的に対応出来て、大手企業や上場企業様へのサポート体制を実行レベルで提供できる会社は国内でもほぼゼロだと思います。
 

我々は地道ですが他社が追随出来ないようなポジションに着々と入り込んで行っております。これは私が人の寿命を超えてもなお、世の中に価値を提供し続ける会社作りにコミットしていて、どのような価値を誰と共に、社会に提供出来るかを必死に考え抜くことが大切ではないか、というのが私の使命だと思っております。


 

日本のIT人材不足解消からスマートシティ事業へ
 

 

--今後の中長期的な事業展望についてお伺いできますか。
 

プログラミングスクールやエンジニア育成事業を立ち上げ、日本のIT人材不足を解消しようと思っております。現在、日本ではIT人材が約100万人ほどと言われておりますが、この時点で約30万人以上が不足しております。そして2030年には最大約80万人不足すると言われております。
 

これは日本の人口が減少しているのと、適切な技術者の不足や既存IT人材の高齢化、そしてIT市場自体の成長規模のスピードが日本のIT人材供給に追いついていないことが原因です。

 

弊社ではインターン生にプログラミングを学んでもらったり、提携先であるネパールのオフショア開発拠点の優秀なエンジニアと交流して技術力の向上を図っております。ネパールはアジア地域に属しますが情報の収集源がほぼアメリカなため、最先端の情報に触れる環境と習慣が根付いており、インドと隣国だからかIT技術が特に優れている印象です。価格も他のアジア諸国よりも現在では安いというメリットがあるため、そこを取りまとめて高品質で低価格を提供している弊社と一緒に仕事をしたがる大手企業様や上場会社様は増えてきております。
 

そうしてたくさんのIT人材を輩出しながら、ゆくゆくは国家プロジェクトやスマートシティ事業に関わっていきたいと考えております。
 

例えばですが、ブロックチェーンによる決済周りの整備やNFTによる個人資産保有の証明、AI画像認証によるセキュリティシステムやルート案内、AR/VRシステムなどを活用したECサービスやその他体験価値等を提供して、デジタル社会が基盤となる新しい街づくり、ダイバーシティな社会づくりをしていきたいですね。

 

そのためにも技術力にはより一層力を入れてIT人材不足の解消とスキルの底上げ、そして弊社が世の中に大きな影響力をつけて、より便利で豊かな社会の実現を目標としております。

 

--最後にProfessional Onlineを見ていただいている経営者、決裁者の方に向けてメッセージをいただけますか?

このページを読んで頂いた経営者様、決裁者様で社内にお困りごとが何か1つでもあればぜひ、まずは簡単な雑談レベルからで構いませんので下記リンクよりご連絡頂ければと思います。
 

弊社では開発だけでなく、マーケティングや集客、コンセプト設計やビジネスデザインそして売上向上や改善、その他アイディアをどう具現化するかという、実現可能性レベルからきちんと実証実験して参ります。
 

必ずお客様の満足度の高いご提案をさせて頂きますので、ぜひざっくばらんにでもお話しましょう。お会い出来ることを楽しみにしております。

https://www.kwave-inc.co.jp/contact/contact
 

--本日はどうもありがとうございました。

 

株式会社K WAVE

https://www.kwave-inc.co.jp/

 

 

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