好きな場所で経済面・人材面を気にすることなく気軽に起業できるようにしたいと、起業家への様々な支援を目指す

好きな場所で経済面・人材面を気にすることなく気軽に起業できるようにしたいと、起業家への様々な支援を目指す

株式会社Karigo 代表取締役 片岡 大宜

カテゴリ: 、従業員数:

2022.04.05

片岡 大宜(かたおか・ひろき)様

株式会社Karigo 代表取締役
 

1979年、北海道室蘭市生まれ。2001年、北海道教育大学卒業。新卒にてサッカースクール、公営塾、ポータルサイト事業等を行う会社に入社し、学習塾講師やスポーツインストラクター等を務め、様々な新規事業の立ち上げに従事。現在は株式会社Karigoの代表取締役を務める。


 

 

北海道教育大学を卒業後、サッカースクール等を運営する会社に入社し、そのまま転職することなく社長に就任。社長に就任後も、様々な事業を立ち上げを行われた中、デジタル化が進む時代に沿った事業をしたいということから、株式会社Karigoの事業に従事されるようになりました。今回は株式会社Karigo代表取締役の片岡様にお話をお伺いしました。
 

 

大学卒業後、入社した会社で転職することなくそのまま社長にも就任

 

--本日はよろしくお願いします。早速ですが片岡さんのご経歴について、簡単な自己紹介をお願いします。
 

つい最近まで違う会社の社長をやっていました。今のKarigoのオーナー兼社長になったのは8月からです。それまでは、グループの中で複数の会社の経営をしていました。出身は北海道で、北海道教育大学を卒業しています。
 

大学の学部はゼロ免課程でしたので、教員免許を取らないまま、卒業後は普通の企業に就職しました。入社した企業は、超営業主義の企業で20年程働いておりました。新卒で入社をして、そのまま転職をすることもなくその会社の社長にも就任したのです
 

その会社では、学習塾やサッカースクール・リフォーム事業・ポータルサイトなどかなり多角的な経営をしておりました。ただし何分にも雇われ社長でしたので、本当の意味での経営というものをやってみたかったということもあり、Karigoの経営1本にしました。そしてKarigoは、前の会社で社長をしている時にM&Aで吸収した会社になります。


 

--M&Aをしようと思った魅力のようなものがあったのですか。
 

実は前の会社というのは、いわゆるチラシ撒きのような原始的な営業活動をコツコツとやる会社だったのです。ところが今後長い目で見た時に、やっぱりデジタルに変わっていかないといけないという危機感のようなものを持っていました。


そんな時に、バーチャルオフィス事業をしている先代の社長と知り合い、会社を譲渡したいという相談を受けました。そのバーチャルオフィス事業というのは、IT化・デジタル化が進む今の時代に合っていますし、先取りしていると思ったのを覚えています。

 

それにバーチャルオフィスで起業する方の支援もしてみたいと思いました。そうした支援をするというのは、社会的にも非常に意義があると感じていたためです。何せ、私自身も自分の会社を個人事業で作ったこともあるので、起業することの大変さや手間暇などもよく分かっておりました。

 

--Karigoの具体的な事業内容について、改めてご紹介いただければと思います。


弊社は、法人や個人向けに低コストで起業を支援するバーチャルオフィスサービス「Karigo」を運営しています。このバーチャルオフィス事業を通して、起業や支店開設をする際の住所貸しや荷物の受け取り・転送、電話代行、インターネットFAXなどのサービスを提供しています。

 

それから電話代行事業も大変好評です。といいますのは、世の中には1人とか2人で経営されている企業さんも多く、そうした企業さんの場合、電話をいちいち受けて応対するというのがとても大変です。
 

それに電話応対できるような事務員さんを例え1人雇うにしても、社会保険や健康保険など労務費以外にも諸々の費用が要りますし、規模の小さな企業さんは会社を維持していくのも何かと大変です。


 

--バーチャルオフィスと呼ばれている拠点といいますか、展開エリアはどのようになっているのですか。
 

全国に52店舗あります。それこそ北は北海道から、南は沖縄まで日本全国に展開しています。

そして今は52店舗ですが、今後は100店舗とか150店舗というようにさらに規模を広げていこうと思っております。

 

バーチャルオフィス事業を通して、起業を志す人の手助けをしたい


 

--バーチャルオフィスを利用すれば、ローコストで起業ができるということですが、そうしたメリットについてもう少し詳しくご紹介いただけますか。
 

弊社のバーチャルオフィスを利用している方々というのは、もちろん様々な理由でご利用いただいておりますが、中でも一番多いのが、新たに起業をするという方々です。

 

やはり起業をする際に事務所を借りるとなると、敷金や礼金・毎月の家賃などが要ります。

そうなると、初期費用だけで最低でも100万円とか200万円というお金が必要になります。おまけにちょっといいビルに入ろうとすれば、それこそ関東圏だと家賃だけでも毎月50~60万円は必要です。
 

ところが弊社のバーチャルオフィスを利用されると、1〜2万円程度で起業することができます。そして法人開設に向けた費用や手続きは、司法書士さんにお願いすることになります。

 

ですが、そうした費用や手続きについても、弊社がアライアンスを組んでいる企業さんに協力してもらうこともできます。そういう意味では、事務所開設や開設時の様々な手続きなど総合面で支援をすることができるのです。
 

バーチャルオフィスを利用される方は、今申し上げたような起業される方だけでなく、Youtubeや芸能人のファンクラブに利用される方もいらっしゃいます。さらに近頃では、eスポーツなどネットを利用した活動が活発になってきています。

 

ですから、ネットショップを開く方もいらっしゃいます。何せネットショップやECサイトを開くには、法律の関係上必ず住所登録が必要ですからね。あとは大学のサークル等で、荷物を受け取る場所が欲しいという方もいらっしゃいます。
 

また最近では主婦の方がネットショップをする際に、自宅に荷物が届くのを嫌がる方が多いのです。そうした方々は、届いた荷物を自宅に転送するのに利用しやすいようです。それから大企業の場合でも、支店開設をする際に求人募集をするのに住所が欲しいというケースもあります。
 

それから電話代行サービスについては、毎日電話が鳴りっぱなしの状態です。ですから、13人程のスタッフ全員で、電話応対をしています。ちなみに今バーチャルオフィスをご利用いただいている会社さんが3000社程あります。さらにインターネットFAXのご利用が30000社程あります。
 

そうしたこともあって、電話でのお問合せもかなりの量なのです。とは言うものの電話代行自体は、格安のアウトソースでできてしまうのです。そうなると従業員を使わなくても、自走できるという面もあります。

 

もちろんそんなことを言うと、従業員に怒られるかもしれません。その代わり雇用を増やしていくというのも社会貢献のひとつだと思っています。そういう意味では会社の事業を拡大していきながら、社会にも貢献してみんながハッピーになれたらいいというのが何よりです。


 

--貴社の独自性や強みについてお伺いできますでしょうか。

 

店舗数が大きな強みだと考えています。

弊社のように、バーチャルオフィスが52店舗あるという企業はほとんどありません。と言いますのは、日本にあるバーチャルオフィスの会社さんというのは、首都圏や主要都市にだいたい1〜10拠点くらいしかないのです。


 

--世の中にはレンタルオフィスをされている会社もありますが、バーチャルオフィスとの違いというのはありますか。

 

レンタルオフィスの場合、実際にそこで仕事をされているというケースがほとんどです。一方弊社のバーチャルオフィスというのは、実際に事務所をお貸しするという事業ではありません。

 

バーチャルオフィスの住所宛てに荷物が届いたら、ご自宅に転送するというシステムです。あるいはその住所に、荷物をお客様のほうから引き取りに来られることもあります。ですから、実際に事務所をお貸しするといったレンタルオフィスとは、根本的に違うと思います。
 

また弊社の場合、全国どこにでも起業ができるというのがコンセプトです。ですので、交通の便がよい便利な場所にも当然バーチャルオフィスはありますが、逆にこんなとこに要らないのでは?というような場所にも沢山のバーチャルオフィスがあります。
 

それからレンタルオフィスに関連する話なのですが、弊社をご利用いただく方というのは、スタートアップ企業さんが多いですね。さらに起業後に仕事が軌道に乗ってきたら、レンタルオフィスを借りようとか、事務所を借りようという予定でとりあえず利用してみるという方が多いです。

 

起業する方が、Karigoに相談すれば全て解決するという事業体にしていきたい
 

 

--今後の中長期的な事業展望についてお伺いできますか。

 

今バーチャルオフィスの拠点は、52拠点しかありません。そのうちの約40拠点は、フランチャイズなのです。このフランチャイズの方々に関しては、駅前のチケット屋さんとか建設業をされている方などです。
 

こうした方々の場合、事務所で働いているとはいっても売上利益が中々上がらないという問題を抱えていらっしゃいます。ですから副業として、バーチャルオフィスのオーナーになってもらっているのです。

 

そうしたこともあって、今後はフランチャイズの出店も広げていこうと考えております。

ですから今後52拠点から100、200というように、全国47都道府県全てにバーチャルオフィスの展開をしていく予定です。

 

--ありがとうございます。最後にProfessional Onlineを見ていただいている経営者、決裁者の方に向けてメッセージをいただけますか?

 

今の弊社のサービスでは、まだまだ行き届いていない面が沢山ございます。そうしたことからも今後様々な企業様とのアライアンスを増やしていくことで、起業する方が何か困ったらKarigoに相談すれば全て解決するという事業体法人にしていきたいです。
 

今後起業したいと思われている方々へのメッセージとしては、すでに申し上げましたように弊社のバーチャルオフィスをご利用すれば、起業時の経済的な負担も気にしなくて済みます。

 

また電話代行サービスや荷物の受取代行に関しても、人材面での負担が随分と軽減されます。そうしたことからも弊社のサービスを利用されることで、商品開発や営業など本来の業務に専念することができます。


 

--本日はどうもありがとうございました。


 

株式会社Karigo

https://www.karigo.net


Professional Onlineでは無料で経営者インタビューに掲載いただける方を募集しています。お問い合わせフォームよりご連絡ください。

詳細の説明はこちら
SHARE
COPYLINK

プロフィール

株式会社Karigo代表取締役

片岡 大宜

会社情報