「才能」や「個性」を軸にしたタレントマネジメントが当たり前になる世界を目指したい。カオナビが可能にする人材領域の可視化。

「才能」や「個性」を軸にしたタレントマネジメントが当たり前になる世界を目指したい。カオナビが可能にする人材領域の可視化。

株式会社カオナビ 取締役副社長 COO 佐藤 寛之

カテゴリ: IT・情報通信、従業員数: 100〜299

2021.06.10

佐藤 寛之(さとう・ひろゆき)

株式会社カオナビ 取締役副社長 COO

2003年上智大学卒業後、株式会社リンクアンドモチベーションにて組織変革コンサルティングに従事。その後、シンプレクス株式会社にて、人材開発業務の責任者を務める。2011年より株式会社カオナビにて創業者の柳橋とともに、タレントマネジメントシステム「カオナビ」の事業を開始し、現在では2,000社以上に利用される業界シェアトップクラスのサービスにまで成長させている。

 

社員の個性・才能を発掘し、戦略人事を加速させるタレントマネジメントシステムを提供するカオナビ。創業以来、業績を成長させ続け、6年連続シェアNo.1(※)を獲得しています。
なぜ、このプロダクトが生まれたのか? カオナビはどのような使命を持っているのか? 副社長の佐藤寛之氏に話を伺いました。

※出典 ITR「ITR Market View:人材管理市場2021」人材管理市場:ベンダー別売上金額シェア(2015~2020年度予測)

 

 

 

人事の経験から見つけたタレントマネジメントシステム

ー本日はよろしくお願いします。まずは、なぜ起業をされたのか、起業に至ったこれまでの経緯をお伺いできますか?

 

元々、私自身は学生時代から自分の力で事業をしていくことがこれからの時代を生きていく上で重要だと考えていました。

そのため実際に起業するまでのスキルを会得するために、比較的小規模且つ成長性のある会社に就職しようと思い、組織改革コンサルティングを行うリンクアンドモチベーションに新卒で入社しました。
入社当時はまだ人数も少なく、私は営業を始め様々な業務をしていたのですが、”組織を変革しながら企業を元気にしていくコンサルティング”に共感があったことと、なにより早いスピードで売上も組織も拡大していく過程を経験できたことは、とても良い経験になったと思います。

しかし実際に起業するには、更なる経験が必要だとも感じ、金融ITソリューション・サービスを提供するシンプレクスに転職しました。

シンプレクスではリンクアンドモチベーションでのキャリアもあって、人事を担当しましたが、ここでカオナビのサービスに通じる経験をします。

シンプレクスの事業は、金融機関のコア業務を支えるミッションクリティカルなものになるので、人の配置やプロジェクト編成は非常に重要です。当時、私は人材開発の責任者として経営層がいる会議に参加する機会がありましたが、人材に関してのデータはエクセルや紙をベースに議論されるのをよく目にしたのです。

 

クラウドの導入が進んでいる中で、経営指標やマーケティングの成果は可視化されているのに、なぜ人事領域は紙や人からの伝聞が多いのだろうか?

そう思ったことをきっかけに個人的に調べたところ、どうやら海外には「タレントマネジメントシステム」というものがあると知りました。

これは、自分が実現したいプロダクトのイメージに近いと思ったのです。
日本ではまだ「タレントマネジメントシステム」という言葉は認知されていなかったこともあり、これはチャンスだと思い、タレントマネジメントシステムを自分たちで作ろうと創業したのが、カオナビの始まりです。

 

 

 


タレントマネジメントシステムは利活用が大切。そのためにカオナビが目指すこと。

ー現在運営している『カオナビ』について教えていただけますか?

 

いわゆるクラウド型のタレントマネジメントシステムです。
才能や個性、人材開発領域に特化したシステムで、給与計算や勤怠管理といった労務領域ではなく、主に配置、評価、育成研修など人材マネジメント領域での戦略的人事を加速させるためのクラウドサービスになっています。

 

ー数年前からタレントマネジメントシステムも含めて「HRTech」という言葉が流行したこともあり、現在は多くのサービスが世にでていますよね。人事領域は対応すべき範囲が広い印象ですが、貴社としてはサービス領域を拡大したいなど、今後目指すものがありましたらお伺いできますか?

 

仰る通り、HRTech領域自体はプレイヤーが揃ってきていますし、多額の調達をした会社もあったりと、業界自体は徐々に成熟してきていると思います。
一方で利用する側となると、実際問題として、まだ日本企業で導入されているのはごくわすかであるのも事実です。

当社としては、今後更に多くの企業に使っていただけるように努力していくことが最重要だと考えています。具体的には、現在導入に積極的なIT企業だけでなく、地方や政府系機関、教育機関などでもお使いいただきたいですね。

また、もう1つの課題として、システムの導入や検討は始まっていても、本当の意味での利活用は進んでいない(今までと業務のやり方までは変わっていない)というご意見をいただくことがあります。

当社としては、人の「才能」や「個性」を軸にした人事マスタが当たり前になる世界を実現したいと考えていますので、そのために自社製品の活用に重要なカスタマーサクセスの強化はもちろん、必要があれば業務提携やサービス連携も積極的にしていきたいと思っています。ただし、あくまでコアとなる部分については自社で開発するというバランスを大事にしていきたいです。

 

 

 

カオナビの今後の展望

ー貴社としての今後の展望と、Professional Onlineを見ている経営者、決裁者の方へメッセージをいただけますか?

 

当社は今後も引き続き、様々な企業・団体の皆さまにお使いいただけるように努めていきたいと考えています。また、導入して終わりではなく、人材情報を可視化することで、最適な人材配置や抜擢といった戦略的なタレントマネジメントの実現を支援できるよう、カスタマーサクセスの取り組みにも注力しています。タレントマネジメントシステムは将来成長を目指している企業にとって、利活用の観点からも早期導入するメリットが大きいサービスになりますので、ぜひご検討いただけると嬉しいです。


ー本日はありがとうございました。

 

株式会社カオナビ 

https://www.kaonavi.jp/company/

 

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佐藤 寛之

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