中小企業やベンチャー企業の「ジンジブ」となり、高校生を中心とする若い人たちの選択肢を広げたい

中小企業やベンチャー企業の「ジンジブ」となり、高校生を中心とする若い人たちの選択肢を広げたい

株式会社ジンジブ 代表取締役 佐々木満秀

カテゴリ: 人材、従業員数: 51人〜100人

2022.01.21

佐々木満秀(ささき・みつひで)

株式会社ジンジブ 代表取締役社長


 

大阪府出身。高校卒業後、運送業などを経験し、トラックドライバーとして独立したのち、23歳のときに求人広告会社に入社。営業部長を経て常務取締役にまで昇進した。1998年、携帯電話会社に特化したプロモーション会社である株式会社ピーアンドエフを創業。2015年、若手人財不足という社会課題解決を目的に、株式会社ジンジブを設立。

 


 

少子高齢化により労働人口の減少が憂慮される日本社会で、若い世代の人々の力をどう活かすかはますます重要になっています。高校生が夢と希望を持った職探しができる環境を整えるため、高校生のための就職求人サイト「ジョブドラフトNavi」など複数のサービスを運営している株式会社ジンジブ代表取締役の佐々木様にお話を伺いました。


 

日本社会全体での「人」に関する課題解決に貢献したい

 

 


 

--本日はよろしくお願いします。早速ですが、佐々木さんのこれまでのキャリアや起業のきっかけをお聞かせください。


高校卒業後、学校紹介で就職したものの退職し、運送会社に転職しました。そして21歳でトラックを購入し、個人事業として運送業を始めます。しかし、肺結核を患ったのをきっかけに体力に頼らない仕事をしたいと考え、23歳で求人広告会社に就職しました。その会社では営業部長を経て常務取締役まで昇進することができましたが、1998年に倒産してしまい、そのタイミングで株式会社ピーアンドエフを創業しました。

株式会社ピーアンドエフは携帯電話業界に特化したプロモーション会社です。創業から23年経ち、帝国データバンクで未上場でNo.1として評価されるほど、財務力に強みを持つ会社へ成長させることができました。
 

私が運送業に足を踏み入れたのも、21歳でトラックドライバーとして独立したのも、「お金を稼ぎたい」気持ちが大きなモチベーションでした。そう考えるようになった理由の一つとして挙げられるのは、私自身が家庭の経済的な事情で大学へ行かずに高卒で就職したことです。
 

しかし、ピーアンドエフを通して「お金を稼ぎたい」という目標は達成できたため、2013年頃から社会貢献をしたい気持ちが強くなりました。特に、求人広告業界を経験したことから、少子高齢化・労働人口の減少など日本社会全体での「人」に関する課題に対して何かできないかと考えるようになりました。

そこで自身の高卒で就職した経験を活かして立ち上げたのが、高校生の就職を支援するサービス「ジョブドラフト」を運営する株式会社ジンジブです。



高校生に夢と希望を持って職探しをしてほしい


 
--貴社の主要な事業・サービスについて詳細を教えてください。


当社は、まだまだその能力が軽視されている人材層を発掘する事業をドメインとし、採用・教育に貢献する事業を複数展開しています。

 

主力サービスの「ジョブドラフト」は高校生の新卒採用をトータルで支援するサービスです。高校生の採用は学校紹介や一人一社制度など、大卒採用とは違う厳格なルールがあり、学校との関係構築などに悩みや課題を抱えている企業が多くあります。そのような企業に対し、「ジョブドラフト」では、3,500社以上の高卒採用を支援してきたノウハウを基に、高卒採用を戦略的にサポートします。
 

また一方で、高校生側にも企業の採用情報を十分に受け取れないという課題がありました。その課題を解決するサービスとして、オフラインで開催しているのが企業から高校生への直接アプローチが可能な合同企業説明会の「ジョブドラフトFes」です
 

2019年より開催している「ジョブドラフトFes」には累計約900社にご参加いただき、4000名を超える高校生にご来場いただきました。。参加企業の業種はもともと高校生の採用が多い建設、介護、運送、その他製造業が多いですが、最近ではITやWEB業界が増えてきました。IT業界は今後、ますます人材が必要になる業界ですが、これまでは高校生の採用をほとんどしてきませんでした。


当社の事業が目指す世界観の一つとして、高校生には夢と希望を持って職探しをしてほしいという思いがあります。これまで高校生が就職できる業界はある程度限られていましたが、「ジョブドラフト」の社会認知度を上げて、誰でも様々な業界に挑戦できる環境を作り、高校生の選択肢を増やしたいと考えています。

少子高齢化やコロナ禍など、日本が厳しい状況にあることは確かですが、「自分の好きなことを、思い切りやる」ことが若い人には必要であると考えています。



--高校生にとっても、企業にとっても、可能性を広げるサービスですね。他社には無い貴社独自の取り組みや強みは何でしょうか。

 
大卒向けの就職支援サービスは複数ありますが、高校生の就活支援に取り組んでいるのは実は当社だけです。そのため、高校生に対する認知度はかなり高まってきています。

当社ではまず、オンラインでの就職支援サービスとして「ジョブドラフトNavi」をスタートし、オフラインでの合同企業説明会「ジョブドラフトFes」の開催を始めたのは3年前からです。今後、競合が出てくる可能性はありますが、当社のようにオンライン、オフラインの両方でサービスを実施できることは強みになると考えています。

なお、2020年度のオフラインでの合同会社説明会は新型コロナウイルスの影響により参加者が想定の半数に留まってしまいましたが、一方で、オンライン配信での参加者は順調に増やすことができました。
 


中小企業やベンチャー企業の「人事部」になる

 


 

--ありがとうございます。貴社の今後の中長期的な事業展望についてお伺いできますか。

2022年にはオフラインの合同会社説明会を全国20都市で合計27回開催予定で、3000名以上の高校生を動員することを目標としています。

また、2021年より社員の教育・評価・定着をオンライン・オフラインで支援するHRテック事業もスタートしました。今後は、クライアント企業の社員の定着支援や評価支援などの事業を拡大していく予定です。

中小企業やベンチャー企業は、社内に人事部という組織がないことが多いと思います。そこで当社は、社名の通り、中小企業やベンチャー企業の「ジンジブ」になることを目標としています。


たとえば、高卒採用における課題の一つが入社後の離職率の高さですが、中小企業やベンチャー企業では入社後の定着をサポートするための新人研修を実施するのは簡単ではありません。そういった企業向けに新入社員を1年間当社で育成する「ルーキーズクラブ」というサービスを提供しています。その他、管理者や経営者などへの教育事業も拡大しています。

さらに、今後ますます必要となるIT人材を育成するために、18~23歳くらいの若者を対象に、2ヶ月間、ビジネススキルや、IT基礎知識を身につける研修を実施し、就職支援を行う「キミの天職」というサービスも開始しました。


近年、データ管理や自社サービスのセキュリティ問題が課題という企業が増えています。セキュリティ構築そのものは外部に頼んだとしても、自社に知見を持つ人間が足りないという企業に対し、「キミの天職」でサイバーセキュリティの基礎について学んだ人材を紹介していきます。

サイバーセキュリティ以外でも、営業職やその他職種への就職・転職を目指すビジネスコースも設置しているので、社会人マナーやマインドが備わった若手人財を採用したい企業にはぜひご注目頂きたいです。


若い人にとっては高卒ではなかなか採用の間口がないIT業界や大手企業へ挑戦することができ、企業にとっては自社に合った若手の人財を採用することができるメリットがある事業です。


若い人のなかには学歴や家庭の経済環境におけるコンプレックスを持つ人も多いですが、諦めずに、チャレンジできる環境に飛び込んでほしいと思います。私自身が学歴や経済面でのコンプレックスを抱えながらもここまで来ることができましたので、自分次第で夢は叶えられます。自分を信じてぜひ頑張ってほしいですね。


 

--最後にProfessional Onlineを見ていただいている経営者、決裁者の方に向けてメッセージをいただけますか?



IT・WEB業界に限らず、ありとあらゆる業界の方に「可能性のある高校生」を見ていただきたいです。大卒採用しかやってない企業や新卒採用をしていない企業にも、高校生にも目を向けてほしいという思いがあります。まずは相談だけでも構いませんので、高校生の採用に興味がおありの企業様はぜひお声がけください。


 

--本日はどうもありがとうございました。


 

株式会社ジンジブ

https://jinjib.co.jp/

 

 

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プロフィール

株式会社ジンジブ代表取締役

佐々木満秀

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