今川 龍一(いまがわ・りゅういち)
株式会社ITI 株式会社Kiii 代表取締役
滋賀県出身、23歳の時にiモードを利用したコンテンツ提供会社サイバープラスを設立し、様々なサービスをリリース、その後、東証一部上場企業にM&A後、27歳で東京に上京、大手出版社と大手ゲーム開発会社と共に、株式会社モバリューションを設立し、アプリ開発事業を行う。その後、2012年に株式会社ITIを設立し、モバリューションを吸収合併、ハイパーカジュアルゲームの提供とアプリ開発事業を主軸に今に至る。2022年でITIは10周年を迎える。
「心躍る未来をツクル」をグループ全体のミッションに掲げ、情報過多世界で疲れ切った世界の人々が、もっと幸せになり、笑顔になる。スキマ時間などで、ほっと一息をついていただける。そんなサービスの実現を目指し、数々の大ヒットを記録したハイパーカジュアルゲームを世界市場に送り出している、株式会社ITI代表取締役の今川様にお話を伺いました。
創る喜びと提供する喜びを知り、様々なジャンルの会社経営を経験し、株式会社ITIを設立へ
--本日はよろしくお願いします。早速ですが、今川様の起業までのきっかけ・経緯をお聞かせください。
商業高校を卒業後、建設学校に通いまして、建設会社に就職。現場監督と建設営業で作る喜びと、提供する喜びを知りました。その後、趣味で作成していた滋賀県の情報交換ポータルサイトがヒットしまして、人材派遣会社の社長さんとISOコンサル会社の社長さんから出資を受けて23歳で独立をいたしました。
独立後すぐに、携帯電話をインターネットに接続する時代が到来し、友人たちとさらに新たに会社を設立、掲示板やブログ、HPを簡単に携帯で作成できるレンタルサービスをリリースしました。これが大ヒットして、その後M&Aで会社を売却。売却後、競業避止義務を守りつつ、飲食店経営やアパレル経営なども経験してまいりました。
蓄積したIT経験と接客サービスを自らの土台とし、東京へ上京。出版社とゲーム会社さんと新会社を設立し、携帯書籍事業、プラットフォーム事業、スマートフォンアプリ開発やASP事業などを展開し、更なる飛躍の為に、2012年にその会社を吸収合併する形で、株式会社ITIを設立いたしました。
国や言語の壁を超え、誰でもすぐに遊べるハイパーカジュアルゲームアプリを世界市場に提供
--現在取り組まれている事業に関して改めてご紹介頂けますか。
弊社の事業は、主に4つに分かれています。
1.ハイパーカジュアルゲーム事業
ハイパーカジュアルゲームは国や言語の壁を越え、誰でも簡単に、直感で遊ぶことができます。またハイスペックな端末を必要とせず、世界中に配信が可能なゲームです。そのため、世界中のアプリストアに展開できます。現在までに2000を超えるアプリをリリースし3億5000万人の方に楽しんでいただいております。
2019年にリリースした「RescueCut!」は、AppStoreやGooglePlayのアプリストアのダウンロードランキング、世界50か国以上で第1位を記録いたしました。
2.パブリッシング事業
ハイパーカジュアルゲームはライトな作りではありますが、リリースと収益化までの道は細かいノウハウと高い知識、技術が必要です。ハイパーカジュアルゲームをリリースしたい企業様へのコーチングからリリースまでフォローをしておりまして、同時にお客様のゲームを世界にリリースしております。
3.企業様とのコラボ
ハイパーカジュアルゲームを企業ブランドの宣伝に活用したり、グッズ販売戦略をゲーム内に構築したり、企業様の戦略に合った形で受託開発をさせていただいております。企画から開発、リリースまで一貫して開発受託やコラボレーションをさせていただいております。
4.メディア・インフルエンサーマーケティング事業
メディアサイト運営、インフルエンサーマーケティング事業を積極的に行っております。
近年OPENしたものとして、サブスクをテーマにしたポータルサイトの運営なども手掛けております。
企業様とお客様の架け橋になるメディアやYoutubeチャンネル、インフルエンサーマーケティング施策を企業様に提供しております。その他にもOEM開発事業や広告代理業、動画制作事業、e-sport関連事業を展開しております。
--貴社の独自性や強みをお聞かせ頂けますか。
企画力やアイデア力、そしてそれを支えるクリエイティブスタッフと開発陣が弊社の強みです。ハイパーカジュアルゲームを事業展開している日本の企業様はあまり多くありません。自社開発を行っている企業様も少ないです。
弊社は一気通貫で自社開発、運用、リリースをしており、他社様の案件も企画スタート時から対応可能です。自社ですべて調べてノウハウを積み重ねながら、「事業を作り上げていくこと」をポリシーとしているところも強みであると思います。
--貴社の課題などがありましたらお聞かせ頂けますか。
人手不足とメディアの露出不足です。
多くの新規事業を立ちあげていますが、まだまだ充分なスタッフボリュームが揃っていない現状です。コーポレートエンゲージメントの向上と人材採用に投資をして人材不足を改善していきたいと考えています。
また前期まで弊社は、企業、PR広報活動がとても充分とはいえない状態でした。そこで新たに今年、戦略的な広報人事部を新設し、新スタッフを動員して、弊社の認知度向上を目指しております。
--今後の中長期的な事業展望をお聞かせください。
いくつかのフェーズに分けて考えています。
まず既存のハイパーカジュアルゲームと広告事業、OEM開発事業については今後も伸ばしていきたいと考えており、中でもインフルエンサーを活用した広告系の事業を強くしていこうと思っています。
さらにインフラ系で、電気やガス、Wi-fi関連の通信系にも参入を始めております。またNFT関連事業とメタバース系事業に力を入れ始めております。
弊社は「心躍る未来をツクル」をミッションに掲げていますので、インフラ、リアルも含め様々なプランを計画しています。
--ありがとうございます。最後にProfessionalOnlineを見ていただいている経営者、決裁者の方に向けてメッセージをいただけますか?
一緒にハイパーカジュアルゲームを作成し、世界に進出してみませんか?
ハイパーカジュアルゲームを利用した事業戦略など、ご興味がある方はぜひ、弊社までご連絡いただければと思います。
--本日はどうもありがとうございました。
株式会社ITI
ProfessionalOnlineでは無料で経営者インタビューに掲載いただける方を募集しています。
お問い合わせフォームよりご連絡ください。
プロフィール
今川 龍一