働く人の幸せ創造カンパニー”として辿り着いたサービス「Agelu」に迫る

働く人の幸せ創造カンパニー”として辿り着いたサービス「Agelu」に迫る

インターリンク株式会社 代表取締役社長 武本

カテゴリ: アプリ開発・システム開発、従業員数: 100〜299

2021.12.18

武本 淳(たけもと・じゅん)

インターリンク株式会社 代表取締役社長

東京都立高校を卒業後、大手商社の子会社に就職。法人顧客相手に携帯電話販売をメインに営業実績を築く。その後、父が創業したインターリンク株式会社に入社し、当時行っていたSES事業を軌道に乗せ社内改革をした結果、入社3年目で社員数と売り上げを倍に伸ばすことに成功し、2013年2月に代表取締役社長に就任。

副業の定着やコロナ禍でのリモートワークなど近年大きく働き方が変わってきています。その中でも、今回は成果が見えずらい社員にも成果の可視化を行い、モチベーションを上げる取り組みをされているインターリンク株式会社の武本様にお話をお伺いしました。



社員のために掲げた「働く人の幸せ創造カンパニー」

 


--本日はよろしくお願いします。早速ですが、武本さんのこれまでのキャリアや代表のご就任されるきっかけをお聞かせください。
 

東京都立高校を卒業後、大手商社に契約社員として雇用され携帯電話代理店事業に配属され従事していました。法人顧客相手にモバイルソリューション導入の営業支援を行い、着実に実績を残し正社員試験にも合格。しかし、高卒という学歴ではどれだけ営業成績を上げても昇進ができず、同期や同い年の社員に取り残されるようになり、自分は会社から大事にされていないと思うようになりました。


インターリンク株式会社は1995年に私の父が創業した会社です。当時、今はIT業界で主流になっている「SES事業」を始めたばかりだったことやこれからのITを担う技術者を育てていきたいという興味もあったため、営業を強化したいという父の希望もあり、30歳になった2006年に入社しました。その後は、SES事業を軌道に乗せ、他部署を含め様々な社内改革をした結果、入社3年目で社員数と売り上げを倍に伸ばすことに成功しました。

2013年2月、会社をより良くし、売上拡大や社員の待遇改善に取り組みたいという気持ちを持って代表取締役社長に就任します。「働く人の幸せ創造カンパニー」を経営理念に掲げ、企業や社会の課題解決にDX導入をはじめとするICTコミュニケーションを使った多様性社会に適した経営と事業展開をしています。

 

社長・社員間の交流に抜群の効果をもたらす「Agelu」とは

 

 

--現在、貴社の主力サービスの1つである「Agelu(あげる)」について詳しくお伺いできますか?

「Agelu」は感謝の定量化と組織の状態の可視化を実現する、組織の成長支援プラットフォームです。感謝の定量化という仕組みを取り入れた理由は、人が仕事をする上で大切なことが日々の承認と称賛だと考えているからです。働く人は自分がどれだけ会社やお客様から必要とされているのか、求められているのかが気になっているものですので、自分の働きに対して承認・称賛があると嬉しいのです。


「Agelu」が最も優れている点は、日々の仕事に対して「ありがとう」「あなたの持っている技術・スキルはすごく助かっている」、そしてお客様から納品されたものに対して「品質もすごくよかった」とフィードバックを行う点です。それは結果として、商品を作った人にとっても、モチベーションが上がることにつながります。


営業担当者はお客様からの評価の声を直接耳にする機会がありますが、エンジニアはお客様と接する機会がなかなかありません。「Agelu」には、社内だけでなくお客さまともつながれる仕組みがあり、お客様から社員に対して称賛を意味する”ポイント”を送ることができます。

このAgelu独自の機能は、お客様が何に対して称賛を送っているのかをオープンに見られる点が特徴です。努力の結果が上司や同僚にも伝わるので、モチベーションの向上に繋がります。


 もう1つの重要な点は、企業理念の浸透ができることです。たとえ経営者側が壮大なビジョン・ミッションを語ったとしても、全社員に浸透させていくのは簡単ではありません。「Agelu」にはタグ付けの機能があり、社員の頑張りが自社のビジョン・ミッション・経営理念に結びついていることを把握してもらい、また公正な評価を行うためにも一役買っているのです。



--新型コロナウイルスによりリモートが増えたことで社員同士のコミュニケーションが減り、自社の理念・風土を形成することが、より難しくなっていますね。「Agelu」を積極的に導入していただきたい業界はありますか?


業界を問わず、テレワークが主体の会社には使っていただきたいです。また、従業員を大切にすることを企業理念としている会社や、社員数が増えてきたり、事業成長がなかなかスピードアップできなかったり、社員同士のコミュニケーションが取れていないと感じたりしている会社には、ぜひ導入をすすめたいですね。


今年、新卒採用を行いましたが、直接会ったのは1度だけです。テレワーク主体となり、対面によるコミュニケーションが減ってきている今、これから新たな企業に就職する新卒採用者、中途採用者はもちろん、現場も混乱すると思っています。

対面によるOJTで会社の文化・歴史を伝えるのに比べて、オンライン上ではお互いの感情を伝えるのが難しいのが問題です。「Agelu」を使うことで、気持ちのすれ違いが起こりにくくなり、結果として企業文化の浸透を図ることができると思っています。


 

--「Agelu」導入による効果にはどのようなものがありますか?

弊社では離職率が一時期15%を超えていましたが「Agelu」を活用したことで現在は5%を切ることができています。そのため、従業員をなかなか採用できない、または離職率が高い会社には導入を検討していただきたいです。離職が減ることによって、採用単価も下がります。


さらに弊社では「Agelu」によって、生産性(利益率)が40%も向上しました。これは、社員1人あたりのモチベーションとやる気が上がることが生産性の向上にリンクすることを意味していると考えています。


たしかに給料が大幅に上がることは大事だと思いますが、日々の仕事の中でモチベーションを上げられるかどうか、会社や仲間から自分が必要とされていると感じられることがより大切です。それが結果的に、従業員個人のパフォーマンスの向上につながります。また、企業にとっても生産性が上がって経営面が改善されれば、そこで得た売上・利益を事業や社員に対して還元できます。


さらに、経営者や上司にとっての「Agelu」の一番のメリットは、社員一人ひとりと接点を持てることです。コロナ禍のため、一緒に食事を取るなどの従来どおりのコミュニケーションの取り方がしづらくなりました。

「Agelu」を活用すると社員の努力を目で見て把握できるため、データを基に評価ができます。一方、社員は自分のことをちゃんと評価してくれていると感じ、上司や経営者に信頼を寄せるようになります。「Agelu」はただ感謝の気持ちを表すだけでなく、上司が部下の状況を把握することを促すツールでもあるのです。「Agelu」を販売して1年になりますが、採用した企業からはそういったコミュニケーションを取れるようになったと声をいただいています。


 

“共感し合える環境作り”の先頭に立つことを目指す



--今後の事業展望についてお伺いできますか。


壮大ではありますが、「Agelu」による”感謝と称賛のコミュニケーション”を通じて、社会をより良くしていきたいと考えています。そのためにも「Agelu」の技術を開放し、協力してくれる企業・団体を巻き込んで、日本の社会が『今日も幸せ』と実感できる社会と未来を形成したいです。

これからの時代は利益だけを追い求めるのではなく環境への配慮も必要です。会社の環境、働く環境、社会や地球の環境にインパクトを残せるような経営を実践していきます。人間は共感力、つまり、いかにお互いが共感しあえるかによって、やる気やモチベーションが上がったり下がったりします。そのため、「Agelu」で言えばポイントのように、共感を換算できる仕組みをサービス化し、社会の様々なインフラで感謝と称賛のコミュニケーションが行えるようにすれば幸福度が高い社会が実現できると考えています。


 

--最後にProfessional Onlineを見ていただいている経営者、決裁者の方に向けてメッセージをいただけますか?


「理念経営を浸透させたい」「社員の心を動かす経営を実現したい」「社員と今まで以上に接点を持ちたい」そんなことをお考えの経営者の皆様、是非ご相談ください。


 

--本日はどうもありがとうございました。

 

 

インターリンク株式会社

https://www.interlink.ne.jp 

 

 

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