産業・農業分野のプロフェッショナル集団として、世界に誇れる製品を

産業・農業分野のプロフェッショナル集団として、世界に誇れる製品を

林エンジニアリング株式会社 代表取締役 政広

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2022.02.22

林 政広 (はやし・まさひろ)

林エンジニアリング株式会社 代表取締役

1972年、長野県駒ヶ根市出身。高校卒業後は東京秋葉原の商社に営業として就職したが、3ヶ月後に退職。その後は様々な業種の仕事を経験しつつ、冬はスノーボード、春夏秋は冬の活動資金を稼ぐ生活を25歳まで続ける。26歳でスノーボードの選手を引退。重機オペレーター職に15年携わるが、ケガで働けなくなり、製造業へと転職。組立現場・生産管理・開発営業と7年程でほぼ全ての部署を経験し、独立を果たす。

 

 

長野県で産業機械の設計・製造を行いながら、農業関連事業を開始する予定の林エンジニアリング株式会社。地域の特性を加味した制作や事業はそこに住んでいるからこそのアイデアが詰まっています。今回は、事業展望・アイデアが尽きることのない林エンジニアリング株式会社代表取締役の林様にお話を伺いました。

 

 

ウインタースポーツにのめり込むも引退し、正社員を経て独立をする

 

 


--本日はよろしくお願いします。早速ですが、林さんが起業されたきっかけをお聞かせください。

 

高校卒業後、秋葉原に本社がある商社に営業として就職しましたが、3ヶ月後に配属営業所の所長以下9割の社員が独立のために退職しました。その出来事がきっかけとなり、同時期に退職しました。

退職をきっかけに様々な業種の仕事を経験しながら、冬はスキー場に籠り春夏秋は冬の活動資金を稼ぐという、ウインタースポーツ(スノーボード)中心の生活を25歳まで続けました。

 

26歳でスノーボードの選手を引退したのちは、正社員として重機オペレーター職を中心に15年程キャリアを積みました。しかし、ケガをして働けない期間ができてしまった際に、建設業界で働くことに限界を感じました。

 

その後は自身初の製造業へと転職し、組立現場・生産管理・開発営業と7年程でほぼ全ての部署を経験した後に、独立を決意しました。

 

 

本業は2つの分野に分かれ、3つのポイントがある

 

 

--現在展開されている事業について、改めてご説明をお願い致します。


産業機器分野、農業分野の2つの分野に分かれております。

 

1.産業機器分野

  • 機械設計業務(3D/2D)
  • 3Dモデリング業務
  • 各種3次元解析業務
  • 設計/組立調整/設置搬入/デバッグ
  • 産業機器向け電磁ブレーキ開発

2.農業分野

  • 営農型太陽光発電事業(ソーラーシェアリング)
  • 農業機械電動化事業

 

コアとなる産業機器分野では、省力化機械の設計組立業務、2次元・3次元Cadを使用した各種製品のモデリング業務、電磁ブレーキの新規設計業務を行なっております。

 

事業の中では大きく3つのポイントがあります。

 

1つめはワンストップでサービスを提供している点です。企画・開発から設計、製造、据え付け、メンテナンスに至るまで全て当社のみで完結できるため、お客様の多様なニーズに応えることができます。

 

2つめは100%オーダーメイドでお客様のご要望にお応えできる点です。上記の内容にも少し重複しますが、それに加えて新しいシステムを提案する発想力、それを具体化する設計力を武器に、生産現場で最も使いやすい最適な装置づくりを心がけます。

 

3つめは少数精鋭、大手メーカーにはない小回りの利く素早い対応が可能な点です。創造性と強い責任感を持ち、チームで総合力を発揮します。組立、設計間での垣根がなくスムーズな意思疎通が図れるのも少人数ならではの強みです。

 


--貴社の独自性や強みについてお伺いできますでしょうか。


弊社では、起業当初より邁進してきたものづくり産業が土台となっていますが、新たに立ち上げた農業分野へも進出しています。

2つを比べると全く異なる業態ではありますが、基本の考え方として地球に優しい働き方を第一に目指しており、2020年に長野県SDGsに登録し、 企業理念とする「徹底した顧客目線」と同様、環境負荷低減に日々貢献して参ります。

 

また、当社は10人以下という小規模で可動しておりますが、通常この規模ですと、設計だけ、組み立てメンテだけといったように、2つに割れるケースが多いです。

丸ごと抱えて行うとなると、最低でも30〜40人規模の会社が多いです。もしくは個人事業主の集合体で行うかどちらかの場合になってしまいます。

 

その点弊社では、100%オーダーメイド、フルカスタマイズが前提で作っています。仮に大手の会社で100%オーダーメイドで行うとなると、膨大な費用がかかりますが、小規模なので余計な間接経費が少なく必要最低限の価格で提供することが可能です。

 

また、小規模で成立するよう、プロフェッショナル人材が集まっています。各メンバー全員が一流の職人なので小回りが効き、お客様にとっての最適を提供できるようになります。

 

人数が多くなると意見が食い違うなど、派閥や部門の壁が出てきてしまうものですが、弊社は組織や部門の壁がありません。みな同等の立場であり、リーダーとして働いているので責任感もあります。ワンフロアの会社なので部門ごとの情報がすべて筒抜けで、問いかけに対しての答えが早急に返ってきやすく、作業効率がよくなります。

 

 

--従業員は完全分業でやっているのでしょうか。

 

ちょうど3分割です。設計に特化したメンバーが1/3、設計・製造をマルチにこなせるメンバーが1/3、組み立てに特化したメンバーが1/3の配置になっています。

ですが、多能工化しているメンバーが一番多く、社員の半数が設計・製造どちらもできるようになっているので、マルチに活躍できます。

 

間に入るメンバーが、どちらの状況も把握・理解できる状況だからこそ、スムーズに仕事を進められています。

 

 

--貴社としての課題は何かありますでしょうか。

 

小規模なので資金的なゆとりがないところが問題です。数千万単位の装置や億単位の装置を受注するケースがありますが、前払い決済のお客様は稀なので、後払い決済のお客様が多いです。その費用を半年から一年維持することは難しく、その都度融資の調達をしなければなりません。

 

自己資金で上手く回せるようになれば、装置コストを抑えることができ、内部的な間接コストも削減できると考えています。

 

 

新規事業、地域を加味した農業分野に挑戦

 

 

 

--農業分野の事業についてもお話しいただけますか。

 

事業と呼ぶには早く、まだ準備段階ではありますが、若い方の就農を促す仕組みづくりをしていきたいと考えております。そのためには、農業の仕組みをそのものから変えないといけません。

そこで、農家さんとボランティアで触れ合いながら、課題を見つけ出して僕らができることをやろうと思い、ソーラーシェアリングの導入サポートをやり始めました。

 

現在は夏のいちご農家さんの収益をあげるため、ソーラーシェアリングの導入準備をしています。まずはメリット・デメリットを明確にし、経産省の要件に当てはまるかを確認するためパネルを仮設して収量のデータ取りを行っています。データが揃い、優位性が確認出来れば、来年度中に1件目の完成を目指します。

 

さらに農工器具に関しても取り込みを行っています。現在、耕運機で試験的に行っているのですが、地元から開発補助を受けており、今期で2期目になります。去年は機構として成立するかどうか、こちらの考えで物事が動くかどうかをテストしました。

 

八馬力の耕運機を中古で購入し、エンジンを撤去してバッテリーとモーターを搭載してエンジンの代わりにモーター駆動化させる試験を行いました。これから温めていき、いずれは事業として展開していきたいと考えています。

 

この事業はリサイクル、リユースの観点からも非常に優れています。例えば、古い農工器具はエンジンがダメになって買い替えが必要になります。しかしエンジン以外の機構部分は何十年も使えるので買い替えるのはもったいないことです。

 

そこでエンジンの代わりにバッテリーとモーターをつけてEV化することで、振動やCO2を出さないうえに、使いにくさも改善できます。

さらに高齢者や女性の方でも使えるものになりますし、安価で安全なEV化キットといった形で事業化しようと考えています。

 

現在取り組んでいるのが以上の2点です。

 

 

ソーラーパネル、電磁ブレーキ等事業展望は無限大


 

-今後の中長期的な事業展望についてお伺いできますか。

 

ソーラーシェアリングの高い収益性を実証実験する為、実際にパネルを設置し収穫量のデータ収集も考えています。最終的にはソーラーシェアリングでの発電によって機器類全てを電気で動かし、カーボンフリーの圃場を目指します。

また、創業当初から開発を続けている電磁ブレーキの設計・製造を進めて、さらにブレーキ専用製造設備の分野を伸ばしていきたいと思っています。

 

長野県の高専の教授と開発を続けてきて、大手メーカーを惹きつけることができたので製品化まで進めることができました。来年のロボット展で発表できる予定で、来年製品化できると思います。そこに向けてマーケティングを大手メーカーの営業にお願いし、年内に始める段取りをしています。

 

もう一つは、電磁ブレーキを製造するための生産ラインの少人数化と自動化です。第1号を受注し、お客様のところに納められる段階まできました。弊社初のカタログ商品になり、この商品も、今後展示会等でお披露目し、世界からお客さんを集めたいと思っています。

 

加えて、人員の補強と若い人材の育成も模索しています。地元の大学からインターンシップを受け入れて、可能性を探っています。

即戦力も魅力的ですが、若い人にものづくりの楽しさを体感して頂き、1人でも多くの若者にエンジニアへの道を選んで貰える様にしていきたいと考えています。

 

 

--ありがとうございます。最後にProfessional Onlineを見ていただいている経営者、決裁者の方に向けてメッセージをいただけますか?

 

一緒に新しい設備やビジネスを作って行ける方を求めています。資金調達関連が弱いので、共感してもらって投資していただける方は特にご連絡いただけたらと思います。

 

また、税理面について攻めの税理をしてくれる方や協力して事業を進めていただける方がいらっしゃいましたらお声がけいただけたら幸いです。

 

 

--本日はどうもありがとうございました。

 

 

林エンジニアリング株式会社

https://h-eng.nagano.jp/

 


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