プラントベントフードで人の健康改善と環境保全に貢献するために起業

プラントベントフードで人の健康改善と環境保全に貢献するために起業

Red Yellow And Green 株式会社 CEO 細井

カテゴリ: 、従業員数:

2022.04.06

細井 優(ほそい・ゆう)

Red Yellow And Green 株式会社 代表取締役社長
 

2007年San Jose State Univ.を卒業後、本社とキャンパスが近かったという縁もあり、Apple Japanに就職。主にカスタマーエクスペリエンス改善チームに所属し、日本全国の量販店における製品体験を最善の状態にし続けるというプログラムを推進。店頭の製品展開環境から、販売員の方々の接客トレーニング、本部交渉まで横断的に関わっていました。同僚の病気をきっかけに食事に関心を持ち、Red Yellow And Green 株式会社を設立。

 

 

「働く人のパフォーマンスを改善する」というミッションを掲げて人の健康向上と環境保全に尽力しています。環境問題は年々注目度が上がってきており、将来の子供達へ過ごしやすい環境を残すためにもプラントベントフードで美味しくて環境負荷の低くて地球に優しい食事のサービスを提供しているRed Yellow And Green 株式会社の細井様にお話を伺いました。


 

同僚の病気、そして食と環境問題を解決するためにプラントベントフードで人を健康にするために起業

 


 

-本日はよろしくお願いします。早速ですが、細井様の起業までのきっかけ・経緯をお聞かせください。

 

「地球とあなたに美味しい選択肢」をコンセプトに、プラントベースフードを中心に事業を展開しています。

プラントベースフードは植物性食品のことです。ビーガンやベジタリアンの方が召し上がる、お肉や動物性の食材を使用しない食事を指しますが、まだ認知度はそこまで高くありません。

 

起業の背景としては、同僚の病気が発覚し、仕事を一生懸命に頑張って働く人が簡単に亡くなる状況をこれ以上作りたくないと思ったことです。健康的な食事について勉強して、オフィスにサラダを定期配送する事業をスタートしました。

 

しかし、新型コロナウイルスの流行で現代の働き方が変わり、弊社も早急に事業転換をしなければいけなくて。自分が何をすべきかを本気で考えている時に「食と環境問題」が密接に繋がっていることを知りました。
 

プラントベースフードがこれから大事になってくる指標のひとつが、畜産による温室効果ガスの排出量です。データでは、交通機関の総排出量にも匹敵する数値なんです。お肉を食べるために必要な育成過程で、環境負荷が発生しているということを知って、とても悲しい事実だと思いました。
 

今後は食べるものを変えていかないと、将来的には子どもたちに影響が出ます。自分達が日々選んでいる食の選択肢によっては、子どもや孫の時代に不公平が生まれかねないのです。

「子供たちの未来を守れるのか」という疑問と、「体と地球に良いカラダと地球に良い食事が足りていない」という実感のもと、プラントベースフード事業のサービス提供を開始しました

 

食について考え、地球に優しい活動をすることで従業員の満足度を高めていく


 

-現在取り組まれている事業に関して改めてご紹介頂けますか
 

冷凍のプラントベースフードをご自宅に届ける事業がメインです。

「Grino」というプラントベースフードブランドで、誰でも美味しくカジュアルに食べられる、調理済み冷凍パックの商品を一食分400円〜500円の値段で提供しています。現在は、14種類あり、定期購入プランなどもご用意しています。


Grinoの監修をお願いしているのは、冷凍王子の西川さん。動物性食材を一切使わない、保存料不使用にこだわって作っていて、全ての商品が包丁要らずで温めるだけのお手軽な食事です。福利厚生の一環としてオフィスでGrinoの食品を取り寄せていただいた場合には、従業員様の満足度向上にも繋がるでしょう。

 

また、SDGsに繋がる商品を使っている点もメリットです。企業自体がSDGsに関わっているということになるだけではありません。弊社では、売り上げの1%は森林保全団体へ寄付しています。

一食食べるごとに温室効果ガスの削減に確実に貢献できる、自然とSDGsに貢献できる、という仕組みを組み立てているんです。

 

また、商品の提供だけでなく、コンテンツの提供も行っています。具体的には、環境問題や菜食の魅力などを、毎週ポッドキャストで配信しています。お客様に楽しんでいただくのはもちろん、ぜひ環境保全の勉強に繋げていただきたいです。


 

--貴社の独自性や強みについてお伺いできますでしょうか。

 

可能な限り保存料や化学調味料を使わないことです。以前はドレッシングなどで白砂糖を使ったり、サラダ油を使ったりしていたのですが、クライアントのリクエストを受けて、改めてレシピを考え直す機会がありました。

その時に、こうした材料をからだに良い素材に変えても、味は劣らないということが分かったんです。

一食分を食べて頂くだけで、男性146.7グラム、女性108.8グラムの温室効果削減になる点も魅力だと思っています。


 

もっとプラントベースフードを世の中の人に広めたい!食べてもらいたい!


 

-今後の中長期的な事業展望をお聞かせください

 

今後は環境再生型有機農法に取り組むことを検討しています。

食材を変えることによって、環境負荷を低減できることがわかりました。さらに食材をいいものにしていけば、環境がさらに良くなっていきます。
 

その方法として、有機農法がいいことが分かりました。有機農法は土壌に良く、化学肥料や農薬を使わないことによって土の中の微生物が死なずに活発に活動をし続けてくれます。微生物が活動することで二酸化炭素を減らすこともできますので、将来的には有機農法で作った野菜のみを購入して商品化を進めたいと考えています。
 

しかし、有機農法は生産者にとっては、野菜を作る工程としては難しい手段です。今後独学を重ねて野菜を作っていかなくてはいけないところは、課題であると考えています。


 

--貴社の課題などがありましたらお聞かせ頂けますか

 

弊社の商品はどちらかというと、潜在的なニーズに応える商品です。必ずしも顕在ニーズに応える商品ではないことが課題と考えています。

ユーザーの方々に「これはあなたのための商品です」「あなたが本当は必要としているものです」ということを、気づいて頂かなければなりません。今後は、より顕在的ニーズに寄せて認知度を上げていく必要があります。

企業様やお客様に「地球のために何かしましょう」とお伝えしても、「今まさにやらなければならない」という気持ちにはなってもらえません。どうして今なのか、ということをしっかりお伝えした上で取り入れて頂き、結果的に地球のためになる、というデザインを作り上げていくことが大事だと考えています。


 

--本日はどうもありがとうございました。


 

Red Yellow And Green 株式会社

https://grino.life/

 

Professional Onlineでは無料で経営者インタビューに掲載いただける方を募集しています。お問い合わせフォームよりご連絡ください。

詳細の説明はこちら
SHARE
COPYLINK

プロフィール

Red Yellow And Green 株式会社CEO

細井

会社情報

Red Yellow And Green 株式会社