企業が個別に抱える課題に合ったソリューションが世界には必ずある。世界の先端テクノロジーを日本に広めていきたい。

企業が個別に抱える課題に合ったソリューションが世界には必ずある。世界の先端テクノロジーを日本に広めていきたい。

株式会社ギャプライズ 代表取締役CEO 甲斐 亮之

カテゴリ: 営業・マーケティング、従業員数: 50〜99

2021.08.18

甲斐 亮之(かい・りょうじ)

株式会社ギャプライズ 代表取締役CEO

 

2005年、ギャプライズへ参画。ECサイト設計・構築・運用・プロモーションを中心に、プロデュースからディレクション、広告選定、ランディングページ構築までマーケティングを包括的に担当。2010年より執行役員WEBマーケティング責任者としてギャプライズのマーケティグサービスを統括。2013年より現職。

 

白い壁の前に立つ男性

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第二のシリコンバレーと言われ、世界的に利用されているテクノロジーソリューションが乱立するイスラエルのテルアビブ。このイスラエル発のマーケティングテクノロジーソリューションを日本に展開している企業が株式会社ギャプライズです。コロナの影響でデジタルマーケティングの重要性がより高まる中、世界最先端のマーケティングソリューションを取り扱う同社の甲斐代表取締役にテクノロジーソリューションの取り扱いを始めた理由や今後注目のソリューションについてお話をお伺いしました。

 

 

 

仕事が楽しくて幸せであれば人生は豊かになっていく

ー 本日はよろしくお願いいたします。まずはギャプライズ社に参画されて代表取締役になられた経緯をお伺いできますでしょうか。

 

はい。ギャプライズ社はもともと大学時代の友人が立ち上げた企業です。彼は大学を退学して複数のベンチャー企業を経験した後、2005年1月にギャプライズ社を創業しました。私は新卒入社で1社、3ヶ月間だけ経験した後にギャプライズに参画しました。当初はECサイトのコンサルティングとLP制作を請け負う会社で、私はPCの使い方もよく知らなかったのですが、創業者たちと同じものを見て美しい、素晴らしいと感じることができるほど価値観が合っていましたので、彼らと一緒に仕事ができれば楽しいのではないか、仕事が楽しくて幸せであれば人生が豊かになっていくのではないかと感じて参画することにしました。

 

そのような中で、2012年に創業社長が病気がちになってしまい、社内外にご心配ご迷惑をかけてしまうことが多くなってしまったものですから、私ともう一人で共同代表制を取り、その後2016年の10月から私が単独で代表に就任しました。

 

 

ー ありがとうございます。当初はECサイトのコンサルやLP制作の請負事業を行われていたのですね。

 

はい。2006年末くらいに、ちょうどランディングページという言葉が日本にやってきた頃でした。その当時からLP制作事業をやっていたので、「LP制作は日本一」という気持ちで様々な企業様をご支援させていただきました。

 

実績を重ねる中で、「LP制作といえばギャプライズ」という評価をいただけるようになってきたのですが、LP制作のご支援をしていく中で当然ウェブ広告のお話も出てきますので、LP制作とウェブ広告運用代行の両輪で成長してきたという背景があります。

 

 

日本における海外のテクノロジーソリューションの販売代理事業

ー では、現在注力されているテクノロジーソリューション事業についてお伺いさせてください。

 

はい。現在ではデジタル広告運用代行事業に加え、世界のテクノロジーソリューションの販売代理事業を展開しています。

 

取り扱っている領域としては、市場調査や競合調査をサポートするツールや、ユーザーがウェブサイトへ訪れた後のUI(ユーザーインターフェース)・UX(ユーザー体験)の最適化、ユーザーレビューなどのUGCを収集するツールなど、デジタルマーケティング領域を幅広く扱っています。

 

具体的には、あらゆるサイトのアクセス数や経路、検索ワードを瞬時に分析できる「similarweb(シミラーウェブ)」や、エンドユーザーがWebサイトやアプリをどのように使用しているかを簡単に確認でき、販売機会や問題点を明確にできるデジタル顧客体験分析プラットフォーム「Contentsquare(コンテンツスクエア)」などです。

 

 

ー ありがとうございます。テクノロジーソリューションの販売代理事業の展開を始めた理由をお伺いできますでしょうか。

 

はい。LP制作を行い、コンバージョン率が向上し顧客に満足いただくことが多かったのですが、あくまでも私たちの経験や仮説、ナレッジをベースに制作していました。結果として成果数字は上がっていたのですが、何故その結果に至ったのかという明確な理由が分かりませんでした。複数の仮説を積み上げての制作ですので、すべての仮説が当たっていることは無く、当たり外れがあるはずなのですが、人間の頑張りでそれを明確にするのは不可能に近いと思い、テクノロジーで解決する道を選択しました。

 

2010年ごろに一度自社にて定量分析ができるソリューションを開発し、いざ販売を開始しようと思っていた頃に、同じ目的の海外サービスの存在を知りました。ユーザーのマウスの動きを可視化する「Clicktale(クリックテール)」(現「Contentsquare(コンテンツスクエア)」)というソリューションです。

試しに「Clicktale」を使ってみたのですが、非常に衝撃的でした。我々が実現しようと思っていた機能の3歩先が既に実装されておりまして、我々のサービスが劣化版でしかないように感じてしまいました。

 

世の中にはもっと良いサービスがあることを知り、それにも関わらず、その劣化版を売っていくということはできない、そのようなことをしていてはビジネスをする意味がないと感じ、自社で開発していたサービスは早々にお蔵入りとしまして、Clicktaleの販売を代行する形での事業を開始しました。

 

 

ー 海外のテクノロジーソリューション企業とはどのようにしてパートナーシップを結ばれたのでしょうか。

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はい。最初に提携したClickTale社(現CONTENTSQARE社はフランス企業)はイスラエルの企業でした。当然、イスラエルへのツテはありませんでしたので、正面から問い合わせのメールを送りました。もちろん、彼らの事業計画の中には日本での売上など当然のように含まれていませんでしたでしょうし、最初は返答すらもらえませんでした。ただ、我々はこれまで「LP制作日本一」という思いで多くのナショナルクライアント様をご支援させていただいておりましたので、そのような実績を元にメールを何度か送付し続け、どうにか提携にまで漕ぎ着けた形です。ClickTale社としても、初めての外部連携パートナーだったと記憶しています。

 

その後、取り組みをご一緒させていただいてきたパートナーについては、ほとんどがリファラルでお繋ぎいただいた企業様です。イスラエル、特にテルアビブという都市にはシリコンバレー同様、スタートアップが集まっており、多くの企業が世界中から注目されています。その中でも注目の企業であったClickTale社と取り組みさせていただいた実績が功を奏しまして、様々なテクノロジーソリューション企業との連携を進めていくことができました。

 

 

ー ありがとうございます。貴社が取り扱うテクノロジーソリューションは、どういった企業様にご利用いただくケースが多いのでしょうか。

 

はい。特に、人材業や不動産業、コロナ禍以前ですと旅行業など、競争が激しい業界において、競合と差別化をしたい企業様にとって非常に有用なソリューションが多いと思います。

 

我々としては、幅広い企業様にご利用いただけると考えていますので、今後は、業界を引っ張っている、もしくはこれから引っ張りたいと考えていらっしゃる大手上場企業様のほか、トップ集団を切り崩していきたい、昨年対比200%などの売上拡大を目指していらっしゃるベンチャー・スタートアップ企業様、「DX」という言葉は知っているけれどもまだうまく踏み出せていらっしゃらない企業様にもぜひテクノロジーソリューションサービスをご利用いただきたいです。

 

また、現在は地方の企業様にご利用いただけているケースは多くありません。我々が取り扱いしているプロダクトは海外のものですが、海外のサービスは多様な人種に受け入れられているものばかりです。ITサービスに抵抗感を持たれているような、地方企業様にとっても使いやすいのではないかと思います。

 

 

最先端のマーケティングテクノロジーを日本に広めたい。

机の上に座っている男性

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ー 近年注目されているサービス領域があれば理由と合わせて教えていただけますでしょうか。

 

はい。今後は、個々人の興味・関心・行動に合わせてサービスを最適化するパーソナライズド化が進んでいくのではないかと思います。近年面白いと思っているのは、オンライン接客系のパーソナライズドソリューションです。アパレル業などの実店舗は閑古鳥が鳴いているような状況の企業様が増えてしまい、ECサイトに注力している企業様も多いと思います。そのような中で、ECサイトの裏側で擬似的な店舗を作って、全世界からどのような経路でECサイトへたどり着き、新規顧客なのか既存顧客なのか記録し、どの商品をかごに入れて何分経ったのかなど全て把握した上で適切なタイミングで「何か手伝えることはありませんか」と話しかけて購入をサポートするようなサービスもあります。

 

このようにしてマーケティングのパーソナライズド化が進み、「検索する」という行動自体も徐々に減っていく未来も待っているのではないでしょうか。

 

 

ー 貴社の今後の展望についてお伺いできますでしょうか?

 

日本国内における私たちのプレゼンスを増すことで、マーケティングの課題を解決していくための便利なソリューションが世界にはたくさんあるということを広く知らせていきたいと考えています。中期的にはASEANへの展開も視野に入れていまして、日本国内だけでなくアジアの企業様にもテクノロジーソリューションを広めていきたいです。

 

 

ー ありがとうございます。最後に読者へメッセージをいただけますか。

 

我々だからこそ提供できるテクノロジーとサービスがありますので、成長が頭打ちしてきていると感じていたり、現状での施策では物足りていない企業様がいらっしゃいましたら、課題感や目標に合わせてテクノロジーソリューションを提案しお力になりたいと思いますのでご連絡いただけますと幸いです。

 

 

ー 本日はありがとうございました。

 

 

 

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