堀尾尭史(ほりお・たかふみ)
Funwork株式会社 代表取締役社長
早稲田大学在学中、就活塾を運営。大学卒業後は、アクセンチュア株式会社に入社し、ITコンサルタントとして、プロジェクトマネージャーを経験。2019年7月に転職した会社では管理本部長を務めたのち、2020年にWeb制作会社「Funwork株式会社」を設立。現在、webサイト制作を軸にシェアオフィスの運営、オンラインの就活支援サービス展開中。
コーディングせずにアプリやソフトウェア開発ができるノーコードは、クリエイティブ人材を増やす鍵となる可能性があります。今回はノーコードツールのWebflowを駆使してweb制作を行うFunwork株式会社代表取締役の堀尾様にお話をお伺いしました。
かつて就活支援していた学生たちに支援され起業へ
--本日はよろしくお願いします。早速ですが、堀尾さんが起業されたきっかけをお聞かせください。
早稲田大学在学中、就活を行う学生のサポートを行う就活塾を運営していました。大学卒業後はアクセンチュア株式会社に入社し、2年間で学生会社のITコンサルタントとして、Webアプリケーション開発のプロジェクトを担当しました。そして2年目にはプロジェクトマネージャーをまかされたのです。ITにおけるプロジェクト進行とクライアントコミュニケーションのいろはを学び、コンサルタントとしての提案力を磨くことができました。
2019年7月には知り合いを通じて転職し、管理本部長としてバックオフィス周りの立て直しを図りましたが、8ヶ月ほどで退職することになります。その後、就活塾で担当していた学生たちの後押しもあり、2020年にweb制作会社としてFunwork株式会社を設立しました。現在、webサイト制作を軸にシェアオフィスの運営、オンラインによる就活支援サービスなどを行っております。
Webflowを日本でいち早く取り入れ、柔軟かつ迅速な対応を実現
--現在の貴社の事業内容を改めてご説明いただけますか。
メインのweb制作ではディレクションからデザイン、構築、リリースまで一気通貫で行っています。コーポレートサイトやECランディングページなど、webサービス全般に対応しています。
web制作に必要なコーディングの学習コストの高さは問題だと思っています。クリエイティブ人材を世の中に輩出するため、Webflowの活用によって、「自由度が高いながらも、短納期・高品質」でサイトを仕上げる「アジャイル型web構築」を提唱し、「どこまでも納得のいくサイトになるようお付き合い」をモットーに現在6名で活動中です。
クライアントの属性としては個人事業主から中小企業がメインです。私自身、学生時代に多くの学生の就活支援を行っていたことから、様々な企業の色や特徴を把握しているため、幅広い業種・業態とお付き合いしています。
就活支援サービスでは基本的にSlackとZoomを使用して、完全オンラインで自己分析から企業選定、ESの添削面接の対策まで行っています。また、シェアオフィス事業では、コワーキングスペースやレンタルスペースとして、会議室や防音設備がある個室を一時間から一ヶ月の単位で貸し出しています。コロナ禍で空いた穴を埋めるような形で、これまではカフェを利用していた学生や会社に集まれない社会人、音楽に興味がある方など多くの方にご利用いただいております。
--貴社の独自性や強みについてお伺いできますでしょうか。
web制作ではお客様の要望に対する対応の細やかさが強みだと感じております。弊社で細やか対応が可能な理由が2つあり、一つは若さです。社員全員が若さゆえにフットワークが軽いのが特徴です。お客さまにとって、機動力が高いということは重要な要素だと思っております。
二つ目はWebflowの活用です。こコーディングを必要としないので、従来の方法比較すると工数が約半分になります。また、方向性を確認したらすぐに制作に入るためスピード感もあり、テストドメインを発行しますのでお客さまはいつでも制作の状況を確認することができます。それだけでなく納期が許す限り修正も可能です。このことからお客さまの側に立って業務を進めることができるだけでなく、修正箇所も早期に把握することができ、結果的に効率的な業務を行うことができます。
Webflowの認知を拡大し、日本のスタンダードに
--今後の中長期的な事業展望についてお伺いできますか。
Webflowでのサイト構築を日本のスタンダードにしていきたいです。日本ではサイト構築にあたり、Wordpressの利用が主流ですが、コーディングができない方にはハードルが高く、業者に任せている方も多い状況です。しかし、Webflowなら構築の工数も安定し、エンジニアを抱えている企業も増えているなかで自社でサイトを運用することも容易になります。クリエイティブ人材が増加することは日本にとっても良い影響をもたらすと思っておりますので、弊社が先駆けとなり認知度アップを図りたいと思っています。
弊社ではこれまで、新しく事業・企業を立ち上げるお客さまや、Webサイトを作り慣れていないお客さまに向けて事業を展開してきました。丁寧なコミュニケーションと、どこまでも寄り添いお客様のご要望を反映する構築方法で、ありがたいことに多数のお客さまからご愛顧を頂いております。
今後は、これまでに携わってきた芸能分野・建築分野・ベンチャー分野に加えて、規模の大きなお客様や、他業種のお客様にも積極的にWebflowの活用をおすすめしていきたいと考えております。
まだまだ日本では構築事例が少ないですが、Webflowに特化したサイト制作を進めてきたプライドに掛けて弊社が本領域をけん引していきたいと考えています。
--最後にProfessional Onlineを見ていただいている経営者、決裁者の方に向けてメッセージをいただけますか?
ノーコードツールのWebflowはクオリティが低いというイメージがまだあるのが実情ですが、実際はそのようなことはありません。SEOもWordpressと遜色ないレベルですし、デザインの柔軟性もあります。 Webflowの質の高さはさらに多くの方に認知していただくためにも、弊社としてはこのWebflowでの構築を推進し業務に励みたいと思っております。もしWordpressやHTMLを使ったホームページやウェブサイト作成に苦労した経験がある経営者様はお気軽にお声かけください。
--本日はどうもありがとうございました。
Funwork株式会社
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