FTP(ファイル転送プロトコル)とは?仕組みやデメリットを解説!
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FTP(ファイル転送プロトコル)とは?仕組みやデメリットを解説!

2021.11.29

FTPとは?

ビジネスを行う上では、業種や企業の規模に関係なくWebサイトの構築は必須のものとなっています。また、個人事業者がECサイトを運営することも増えました。

Webサイトに誰でもダウンロードできるように資料をアップしたり、画像を掲載しようとすると、「FTPソフトを使ってファイルをアップロードしてください」と言われてしまうことがあります。この記事では、FTPとはどのようなものなのか詳しく解説します。

ファイル転送プロトコルの略

FTPとは「File Transfer Protocol(ファイル転送プロトコル)」の略です。ファイル転送プロトコルとはファイルを転送するときの通信規格のことです。Webサイトの情報をインターネット上で公開するために保存するためのサーバーと、クライアント(ユーザーのPCなど)の間でファイルを転送するときにはルールが必要です。

ファイル転送を行うためのルールはいくつか存在しますが、その一つがFTPです。FTPは大容量ファイルの転送に適しているファイル転送プロトコルです。

FTPでできること

FTPでできることとはどのようなことがあるのでしょうか。FTPでできることとは次の通りです。

  • サーバーにアップされたファイルの一覧を見る
  • ファイルをクライアントからサーバーにアップロードする
  • サーバーにアップされたデータのバックアップを取る
  • サーバーにアップされたファイルのダウンロードを行う
  • FTPサーバーにクライアントから接続してデータの操作を行う

Webサイトを作るためのデータをサーバーに転送して、データを更新するためにFTPを利用します。また、ファイルを共有してサイトの訪問者が資料をダウンロードするときなどにもFTPが使われます。

FTP通信の仕組みとは?

FTP通信はどのような仕組みで行われているのでしょうか。FTP通信の仕組みと流れについて解説します。

クライアントからサーバーに接続する流れ

FTP通信を行うためには、PC側のクライアントからサーバーへ接続する必要があります。接続方法は利用するFTPソフトによって異なりますが、大まかな流れは次のとおりです。

1. クライアント側からサーバーへ接続してIDとパスワードでユーザー認証を行う
2. サーバー側のファイルの一覧を取得してクライアントに表示
3. クライアントからファイル送信もしくはファイルをダウンロードして受信する

コネクションについて

コネクションとは、通信中に仮想的な接続状態を作り出すことです。FTPを利用するときには2つのコネクションを利用しています。1つは制御用で「コントロールコネクション」と言い、ログイン情報やファイルの転送方法などをやり取りするために使われます。もう1つはデータを転送するためのコネクションで「データコネクション」といいます。

FTPではこの二つのコネクションを組み合わせて使うことで、大容量ファイルのスムーズな転送が可能になります。

ファイル転送モードについて

FTPの転送モードにはアスキーモードとバイナリーモードの2種類があります。アスキーモードとは、OSごとに異なる改行コードを自動で調整して転送するモードです。バイナリーモードとはデータを修正しないで転送するモードです。

以前はアスキーモードが頻繁に使われていましたが、現在ではセキュリティ面での問題を解決するために通信を暗号化するSFTPを利用することが多くなりました。SFTPはバイナリモードでの転送しかできないので、現在の主流はバイナリーモードとなっています。

改行コードの問題も以前よりも改善されていて、現在ではバイナリモードでの検証でもそれほど大きな問題は起こりにくくなってます。

FTPのデメリットとは?

ファイル転送プロトコルのFTPは大容量ファイルを簡単に転送できるとても便利な通信プロトコルです。しかし、デメリットもあり利用には注意する必要があります。FTPのデメリットについて解説します。

セキュリティ面のリスクがある

FTPはIDとパスワードがあれば簡単に使える通信プロトコルです。サーバーへログインするためのIDとパスワードを破られてしまえば、簡単にハッキングされてしまいます。また、通信そのものは暗号化されていないため、ファイル転送途中でのハッキングも可能です。FTPの利用は、セキュリティ面でのリスクが大きい点は理解しておきましょう。

データの暗号化を利用する手段もある

しかし、現在ではFTPのセキュリティリスクを軽減させるための暗号化技術が発達してきました。通信を暗号化する方法や、サーバーに保存されているファイルを暗号化する方法が利用できるようになり、以前よりもFTPの利用でのセキュリティリスクは大きくありません。

FTPサーバーへの接続方法

FTPを使ってのファイル転送が必要になった場合に、FTPサーバーへどのように接続したらいいのでしょうか。FTPサーバーへの接続方法について解説します。

FTPソフトの用意について

FTPサーバーへ接続してファイルの転送やダウンロード、バックアップを行う場合には、クライアント側のPCでFTPソフトを利用します。FTPソフトはフリーソフトが色々とあるので、使いやすいものを選びましょう。

サーバーの利用契約を結ぶと、サーバーの業者から設定するために必要な情報が通知されます。それらの情報を正確にFTPソフトに入力すれば接続できます。ログインIDやパスワードは一度入力すれば保存されるので、次回はFTPソフトを起動して接続ボタンをクリックするだけで簡単に接続できるようになります。

FTPソフトに必要な情報について

FTPソフトに入力する情報は次の情報です。

  • FTPサーバーのホスト名
  • FTPサーバーへのログインID
  • FTPサーバーへログインするためのパスワード

これらはすべて業者からの通知に記載されているので、正確に入力しましょう。

FTPのフリーソフトとは?

FTP転送ツールはホームページ作成ソフトを利用している場合には、ソフトに搭載されていることがあります。ホームページ作成ソフトのマニュアルを確認してみましょう。ホームページ作成ソフトを使っていない場合や、作成ソフトにFTP転送ツールが搭載されていない場合には、自分で用意する必要があります。

FTPソフトはフリーソフトで優れているものがいくつもあります。おすすめのFTP転送ができるフリーソフトをご紹介します。

WinSCP

WinSCPはオープンソースで開発されているフリーソフトです。FTPだけでなく、SCP(Secure Copy Protocol)やSFTP(SSH File Transfer Protocol)といったセキュリティ性の高い転送プロトコルにも対応しています。フリーソフトで安全性の高い転送ツールを探しているのがおすすめのツールです。

ダウンロードは窓の杜から

FFFTP

FFFTPは日本語で利用できる国産FTPソフトです。ウィンドウが左右でクライアント側とサーバー側に分かれて表示されるので、サーバー側のファイルをパソコン側のフォルダと並べて参照できるとても使いやすいソフトです。

ホームページを一括転送や、転送や削除をしないファイルの設定など、細かい設定もできる機能性の高いFTPソフトです。通信の暗号化には対応していない点には注意しましょう。

ダウンロードは窓の杜から

Filezilla

Filezillaは高い機能性と使いやすいインターフェースで人気のFTPソフトです。FTPだけでなくFTPS、SFTPにも対応している、Windows向けのFTPソフトです。画面が左右でクライアント側とサーバー側で表示されるので、転送するべきファイルがわかりやすい点が特徴です。英語表示な点にだけ注意しましょう。

詳細はこちらから

CrossFTP

CrossFTPはファイルの高速転送が可能なFTPソフトです。複数の言語で表示することができ、日本語にも対応しています。サーバー側のファイルを検索できる機能が搭載されています。

ダウンロードはこちらから

FTPとは何かを理解して使用しよう

WebやITに関する知識があまりない人にとっては、いきなり「FPT転送してください。」「FTPソフトを使ってください。」と画面に表示されたら、どうしたらいいのかわからなくなってしまうでしょう。

FTPの仕組みそのものはITの専門家でなければ完全に理解できないところもたくさんあります。しかし、FTPの仕組みを利用したファイル転送は、FTPソフトの使い方さえ理解できれば、比較的誰でも簡単にできるようになります。ぜひ、今回ご紹介したフリーソフトの中から使いやすいソフトを選んで、FTPでのファイル転送に挑戦してみましょう。

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