大澤 穂高(おおさわ・ほだか)
株式会社フラッグシップオーケストラ 代表取締役
東京都出身。学生時代からビジコンに出場。経営者である父の影響もあり、4年次の就職活動で起業することを決意。卒業後は医療福祉関連のITベンチャーに勤める。最年少24歳で役員に、その後3年間修行しビジネスの世界でキャリアを伸ばしていくため2014年にフラッグシップオーケストラを設立。「非常識を常識に」をスローガンに会社を運営。現在は動画サービスを中心に事業を行っている。
在宅で仕事を行う時代の変化によって、動画を閲覧する行為は私たちの生活の中でより身近なものになってきました。動画コンテンツが増加している中で、編集者の需要は高まり続けています。そんなマーケットの需要を満たすサービスを中心に、様々な動画サービスを展開している株式会社フラッグシップオーケストラ代表取締役の大澤様にお話をお伺いしました。
起業と動画事業を始めるきっかけ
--本日はよろしくお願いします。早速ですが、大澤さんが起業されたきっかけをお聞かせください。
大学在学中にビジネスにロマンを感じ、将来的に自分は必ず起業してサービスを提供しようと考えました。これが私の起業したいと感じたきっかけです。
最初は学生企業も考えていましたが、自分はもっと成長できるはずだと考え、一度ベンチャー企業で修行することに決めました。しかし、就職活動をはじめたのが4年生の12月と就職活動を行うのが遅すぎたため、就職できる企業などほとんどありませんでした。
しかし、とにかくアーリーステージで自分が成長できる環境を求め、とある医療・福祉系ベンチャー企業を見つけました。その会社の社長の圧倒的な人格、ビジョンに感銘を受け、ここに就職することを決意しました。
会社に入ってから様々な経験をしましたが、最も役立ったと感じる経験は役員を勤めたことでしょうか。入社3年目で当時最年少での執行役員兼事業部長を勤め、会社の成長に大きく貢献することができました。この経験は今の会社運営に大きく役立っていると感じています。
この会社を辞めたあとは全く新しい事業を立ち上げることにしました。会社を辞めるからには新たな業界にチャレンジしたいと考えたためです。「必ずこの業界に参入する」というこだわりはなく、何をやるかより、誰とやるかを重視して考えていました。そこで、その頃需要が高まっていた動画業界に参入しました。
最初は料理メディアの運営を始めようと考えました。しかし動画に精通している人材がいなかったため、外注で動画制作をしようと考えたのです。とはいえ、動画制作は1分の動画で30万円ととてもコストがかかり、起業間もない会社にとっては厳しい料金体系でした。
また、フリーランスの動画制作者に依頼することでコスト面の解決はできたのですが、制作の供給量が安定しないという問題が発生しました。そこで思いついたのが、動画制作を自社で管理するシステムです。動画制作にお金がかかり、供給も安定しない映像業界のあり方に疑問を感じたためそのような事業を立ち上げようと考えたのです。
高品質の動画を安く安定して届けたい
--現在動画事業を中心に複数の事業を展開されていると思いますが、改めてご説明をお願い致します。
現在、動画にまつわる事業を複数展開しています。
1つ目は基盤事業となっている「ムビラボ」の運営です。こちらのサービスでは動画制作を1本2万円から月間1,500本作れます。「質の高い動画を格安で」をモットーに業界価格の3分の1程度です。動画に関することなら全て任せられるサービスとなっています。取引社数1,500社からご依頼いただいている人気サービスです。
2つ目は「ムビラボアド」の運営です。1本2万円の動画を月間10本制作し3ヶ月間動画広告のABテストを行うサービスとなります。ムビラボとの違いはターゲット選定やレポーティングまで行うという点です。
3つ目は「ムビパス」の運営です。こちらは企業YouTubeの運営や動画配信・分析などを個人単位で行えるサービスとなっています。
そのほかにも様々な動画事業を運営していますが、主な事業は上の3つです。
--貴社の独自性や強みについてお伺いできますでしょうか。
やはり価格の安さは大きな強みだと思います。業界水準を大きく下回る価格で動画制作サービスを提供できておりますので、スタートアップ企業でも新事業のタイミングでも利用しやすいです。
加えて、動画を量産できる点も強みだと感じます。月間1,500本もの動画を量産できるサービスは少ないためお役に立てるのではないでしょうか。
さらに、保有している動画のデータ量も自社の強みです。おそらく一般的な動画制作サービスを運用している企業では、優秀なディレクターを育てることにコストをかけているはずです。
ところが、私たちは数万本の動画を制作している実績があるので、どんな構成で作成すると効果が出るのかをシステム全体で理解しています。その結果、効率的に効果のある動画を制作できるのです。
上記3つを支えているシステム自体が当社の独自性だと考えています。
動画業界の問題を解決後、自社コンテンツ制作にも力を入れたい
--今後の中長期的な事業展望についてお伺いできますか。
現在はtoBの動画の制作事業を行っているのですが、将来的には動画界のユニクロ、TOYOTAになりたいと考えています。つまり、グローバルコンテンツメーカーになりたいです。中でも私たちが狙っているのはエンターテインメント領域の映像業界。ここに入り込めればと考えています。
現在、エンタメ業界のコンテンツ作成においては様々な問題を抱えていると言う事実があるでしょう。アニメーションの制作には時間がかかり、1本を生み出すのが相当難しくなっています。その解決策の1つの選択肢としてムビラボを定着させ、良いコンテンツを量産できる土台になりたいと考えています。
また、これらの目標を達成した後は最終的には自社コンテンツの制作にも力を入れていく予定です。
--最後にProfessional Onlineを見ていただいている経営者、決裁者の方に向けてメッセージをいただけますか?
自社サービスの「ムビラボ」を利用いただければ、いい動画をお手頃価格で制作することが可能です。新しいものを作ってみたい、古いものを一新したいなどのご要望があれば、お気軽に相談できる機会を設けていただけますと幸いです。
また、アセットを組み合わせることにも力を入れていきたいので、ニーズがあればお時間いただけたら嬉しいです。
--本日はどうもありがとうございました。
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