「社員みんなで幸せになるため」事業を拡大する。 リユース業界最速で店舗拡大してきた、株式会社フォーナインとは。

「社員みんなで幸せになるため」事業を拡大する。 リユース業界最速で店舗拡大してきた、株式会社フォーナインとは。

株式会社フォーナイン 代表取締役 今井 亮一

カテゴリ: 、従業員数: 10〜49

2021.11.08

今井亮一(いまい・りょういち)

株式会社フォーナイン  代表取締役

 

住宅リフォームの営業職としてスキルを高め、24歳で上場企業に営業職として入社。その後も営業としてご活躍されたのち、30代でリユース業界へ。リユース業界でも能力を発揮し、2016年に株式会社フォーナイン設立。リユースショップWAKABA事業では業界最速で3年100店舗に拡大。

 


 

2017年におよそ2兆円だった市場規模が、2022年には3兆円に拡大すると言われているリユース市場。その拡大の背景にあるのは、メルカリをはじめとしたフリマアプリの存在です。フリマアプリをきっかけに、不要になった中古品の売買をするユーザーが増え、市場規模をさらに押し上げると言われています。そのようなリユース市場で「リユースショップWAKABA」事業で業界最速の店舗拡大を成し遂げた、株式会社フォーナイン代表取締役の今井様にお話をお伺いました。


 

住宅リフォームの営業としてスキルを高め、大手企業での営業に挑む


 

--本日はよろしくお願いします。早速ですが、今井さんのこれまでのキャリアについてお伺いできますか?
 

学生時代から「将来稼ぎたい」という思いが強く、すぐに結果が出せる仕事とは何かを考えた末、高校卒業後は営業職として働くことを選択しました。そして幅広い営業職の分野の中でも難易度の高い営業がしたいと思い、住宅リフォームの飛び込み営業職を選びました。営業力をタフに求められる環境で圧倒的な結果を出し続けたことで、自身の営業手法を確立することができたと感じています。


 

--なるほど。その後、他の会社でも営業職を経験されたのでしょうか。
 

はい。新卒で働いていた会社の経理の方から、年齢的にも能力的にもより大きい会社で働くことを勧められ、24歳の時に上場企業に営業職として転職しました。

 

そこでは優秀な営業マンに出会いたいと思い、本部のある東京営業所で働き、初めて大手クライアントとの商談も経験しました。大手クライアントとの商談では大人数の前でプレゼンテーションをすることもあり、初めは緊張をしましたが、緊張を克服するために社内で他の社員に見られながらポスターに向かってロールプレイングを実施することで、度胸をつけていました。
 

また、営業職として働く中で、社内体制について学ぶことができたのは大きな収穫でした。その一方で、大手企業にも自分に勝てるような営業マンはいないということに気付きました。

 

--営業の能力を発揮してご活躍されていたのですね。その後、会社をご退職されたきっかけをお伺いさせてください。

 

理由は2つあります。

まず1つ目は、インセンティブが20分の1に減ったこと。
 インセンティブが減ることに関しては、その会社ではよくあることだったようですが、やはりお金を稼ぐことがモチベーションでもあったため、転職のきっかけになりました。
 

2つ目は、会社に爪痕を残すことができたことです。当時は入社からスーパーバイザーに昇格するには、最短でも一年半ほどかかると言われていましたが、私の場合、入社して4ヶ月でスーパーバイザーに昇進し、最短記録を更新することでその目的を達成することができました。


 

リユース業界でも能力を発揮した後、人材育成を手がけるように


 

--その後、さまざまな会社をご経験されて、30歳頃にリユース業界に進まれたとのことですが、この業界をご選択された理由をお伺い出来ますか?

 

リユース業界を選択したのは偶然でした。私自身、あまり考えたり悩む性格ではないのですが、30歳頃にプライベートで落ち込むことがありました。その時に、改めて人生を振り返ったところ、自分の収入と幸福度が比例していないことに気付いたのです。
 

そこで自分がなんのために働いているのか、人生においてどうなりたいのか、何がしたいのかを深く考えました。これまではお金を稼ごうと思って働いてきましたが、なんのために稼ぐかという部分に関しては考えたことがありませんでした。

 

ちょうどそのタイミングで、祖父母が体調を崩したために実家に帰省して、通院の手伝いをすることになります。そこで実家近くから通える残業の少ない仕事を探した結果、選んだのがリユース業界だったのです。


 

--リユース業界をご選択されたのは偶然だったのですね。新しい会社ではどのような業務を行なっていたのですか?
 

バイヤー業務の傍ら、ブランド時計やダイヤモンドなどの貴金属の検品も担当していました。リユースの会社でも20代の頃の営業経験を活かすことで圧倒的な結果を出し、本店を任されるようになりました。かなりの数の商品を経験できたことは自信になりました。また、リユース事業が儲かる事業だと知ることが出来ました。

 

--新たな会社でも営業力を存分に生かされていたのですね。その後ご転職されたきっかけや理由についてもお聞かせください。
 

当時勤めていた競合で急速に店舗拡大をしている会社があり、その会社のバイヤーやノウハウに興味があったためです。私が在籍していた会社は競合の影響で店舗数が一気に減っていました。
 

その頃には、祖父母のことは落ち着いていたので独立を考えましたが、当時の私は会社が8店舗出店していた時の情報しかないため、都内にお店を出したらどうなるのかも出店費用がどれほどかかるのかも知りませんでした。その時に、店舗数を拡大している大手の会社に対して2つの疑問が湧いたのです。1つ目は自分よりもすごいバイヤーがいるのかどうか、2つ目はどのようなノウハウを持っているのか、ということでした。
 

これらの疑問を解消すべく、大手企業に入社することとなったのです。バイヤーとして一から再スタートしましたが、ここでも結果を出すことができたのと同時に、自分よりも優秀なバイヤーはいないことや、大手のノウハウについても理解しました。

 

 

--さすがですね。その後もバイヤーとして従事されたのでしょうか。
 

その後は主に、自分の力を認めてくれた役員の依頼で人材育成に従事しました。営業に関するトークやテクニック、仕事に対する姿勢などをアウトプットした経験がなかったため、初めは手探りの状態でした。ですが、自分のアドバイスを聞くにつれて部下の目の色が変わっていき、昇格していく姿を見て人材育成が自分にとってもモチベーションになりましたね。

 

しかし、自分の人生でもっとチャレンジしたいという思いが強くなり、独立することを決めました。

 

会社も社員も成長し、みんなで幸せになるために事業を展開する

 


 

--貴社がフランチャイズ展開をしていく中で、なぜ短期間(業界最速)で店舗を拡大できたのでしょうか。

 

競合となる企業を徹底的にリサーチしたことと、社員に恵まれたことが大きいです。ライバルのことを知るのは当然ですが、それ以上に考え抜いた勝つための戦略を誰とやるかが非常に大切でした。

 

会社を前に進めるには、自分と社員の考えが一致するかが重要だと考えています。そのため、最初の2年間は採用媒体を使わず、私自身がスカウトをして自分の考えを理解してくれる人だけを集めていきました。今でも社員を大切にする姿勢は貫いています。

 

--確かに同じ価値観の人が集まることでより強い推進力になりそうですね。その他に、貴社の強みはありますか?
 

新しいチャレンジをし続けていること、社員個人も必ず成長し続けるための思考を持っていることが強みです。例えば社内で活用しているツールについても、既存のもので満足して進めていくのではなく、より良いツールやオペレーションはないかを常に模索しています。
 

また、社員には面接の段階から「将来どうなりたいか」を問いかけています。そして、社員個人が成長するためにも新しいことにどんどん考えてチャレンジしていくことを大切にしています。
 

最も理想的なことは、新しいことにチャレンジして成功すること、二番目は新しいことにチャレンジして失敗すること、そして一番ダメなのはチャレンジもしないし失敗もしないことだと考えています。


 

--ありがとうございます。貴社はフランチャイズ事業として「リユースショップWAKABA」をご展開されていますが、フランチャイズオーナーから支持される理由をお伺いさせてください。


フランチャイズパッケージの打ち出し方を工夫したり、中間マージンを極力省いていることが指示を頂けている理由だと考えています。まず、弊社のフランチャイズパッケージでは、加盟金の250万円のみで、「リユースショップWAKABA」に加入していただけます。

 

また、内装工事などの際にはフランチャイズオーナーに直接、内装業者などを紹介します。直接やりとりをしていただくことで、中間マージンというオーナーにとっての無駄なお金を払わなくても良いように工夫しています。


 

--貴社の経営という観点では中間マージンは必要ではないのでしょうか。
 

もちろん中間マージンは大切ですが、それよりも弊社はフランチャイズオーナーに早く投資回収をしてもらい、店舗数を拡大してもらいたいと思っています。

 

店舗数が増えればフランチャイズオーナーの見える世界がこれまでとは大きく変わると考えています。ですので、中間マージンを極力省き、いち早く店舗数拡大を目指してもらいたいです。半数のオーナーが複数店舗展開をしていた時期もあり、最多で7店舗展開されているオーナーもいます。


 

--ありがとうございます。続いて、貴社の展開されている店舗がお客様から選ばれている理由についてお伺いさせてください。

 

内装と接客スキルにこだわっているためだと感じています。

まず、内装に関しては入りにくかったり、売ることが恥ずかしいと感じてしまわないよう、高額なものであっても持ち込みやすい、安心できるような内装にしています。具体的には美容院のような明るく、清潔感溢れる内装を意識しています。
 

そして、長い時には1時間以上お客様とお話をするので、接客スキルも重要です。私自身が講習を行い現場スタッフにアドバイスをすることもあります。接客はお客様の視点からどう感じるかが重要であるため、お客様視点での接客スキルを社内で徹底しています。


 

--最後に、今後の事業展望についてお伺いできますか。

 

2022年3月までに全国で200店舗を展開することを目標としています。

ただ、弊社は「みんなで幸せになるため」に進んでいるため、店舗数の拡大をし続けるのだけではなく、社員が幸せでいられる環境を作りたいと考えています。
 

また、業務拡大に伴って人材の採用も進めています。現在、社員数は約47名ですが、今後も少数精鋭での組織運営を行なっていく予定です。社員数が60名程度に達するまで、会社のビジョンや価値観、考え方に完全にマッチしている優秀な人がいれば、採用したいと考えています。

 

--最後にProfessional Onlineを見ていただいている経営者、決裁者の方に向けてメッセージをいただけますか?
 

上述したように弊社では店舗拡大を進めております。弊社事業と親和性があり、ご興味をお持ちいただいた方はぜひ一度ご連絡ください。また、拡大に伴い社員数の増加も随時進めていく予定です。そちらについても人材採用を扱う企業様の知見を是非お貸し頂ければと思います。


 

--本日はどうもありがとうございました。
 

 

株式会社フォーナイン
https://four-nine.jp/

 

 

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