ひとりひとりのつながるチカラ、 パーソナルメディアの新時代を活用して広告主様の悩みを解決したい

ひとりひとりのつながるチカラ、 パーソナルメディアの新時代を活用して広告主様の悩みを解決したい

FOCUS株式会社 代表取締役 加田

カテゴリ: 、従業員数: 1〜9

2022.03.08

加田 密 (かだ・ひそか)

FOCUS株式会社 代表取締役社長兼CEO

愛知県豊田市出身。17歳で高校を休学しブラジルへサッカー留学するも、帰国後はプロを断念し高校を中退。ポルトガル語を習得するためにブラジル人学校へ入学し、ネイティブ並みのポルトガルを身につける。その後人材派遣会社に就職し、ブラジル人や外国人のアウトソーシング人材を活用したモノづくりの現場を経て、29歳でアウトソーシング派遣会社を起業。31歳でIT事業へシフトし、展示会のマッチングシステムを開発するがマネタイズ化できず。その後の苦境のなかから生まれたビジネスアイデアを信じ、33歳で現在のFOCUS株式会社を設立。

 

 

SNSの普及により、広告領域において個人が発信する情報の拡散効果・コンバージョン効果に注目が集まっています。「どのサービスから」よりも「誰から」発信された情報かがより信憑性を持つことに着目して、『一般客がお店・商品のPRをするという新しい広告宣伝のカタチ』をサービス化したFOCUS株式会社の加田代表取締役社長兼CEOにお話を伺いました。

 

 

ブラジルへのサッカー留学、モノづくり、人材派遣を経てIT起業へ

 

 

--本日はよろしくお願いします。早速ですが、加田さんの起業に至るまでのご経歴からお伺いできますか。

 

学生時代の夢はプロサッカー選手になることでした。高校時代に参加した社会人リーグの練習で出会った方のお話がきっかけでブラジルサッカーに興味を持ち、若さと勢いで17歳の時にブラジルにサッカー留学することを決断。プロになって日本に戻りましたが、日本とブラジルのプロの仕組みの違いなどに馴染めず、プロサッカー選手の夢を断念しました。

 

次に目標に掲げたのはポルトガル語の習得。愛知県豊田市にあるブラジル人学校でポルトガル語を学びました。通常日本人は入学できないところをなんとか頼み込んで入れてもらったのですが、規則ということで幼児教育からスタート。19歳にもかかわらず最初は幼稚園児と一緒にアルファベットから学びました(笑)。

その後テストを一つずつ受けて進級し、1年間で中学3年生までの過程を終了。最終的にはネイティブ並みのポルトガル語を身につけ、リスボン大学のポルトガル語検定試験にも合格しました。

 

その後は1年間、派遣社員として部品メーカーで働きましたが、語学が活かせる仕事を探していました。ブラジルの新聞を読んでいて日系ブラジル人で日本語が堪能な管理者の募集求人を見つけ、これしかない!とすぐに応募して、ブラジル人に間違えられながらも採用されました。

アウトソーシングで大手メーカーの工場業務を請け負う人材系の会社です。岐阜県の美濃加茂市の工場で新規事業の管理者になり、ラインで働くブラジル人の作業指導や品質管理を行いました。日本とブラジル両方の文化と言葉を知る僕の下で事業は成長していき昼夜のシフト合わせて350人程度までライン管理するようになりました。

しかし、リーマンショックの打撃をきっかけに人員削減などを受け、ラインのマネージメントから会社内になかった営業開発部へ異動。3年ほど新規開拓に奔走しましたが、自分のやりやたいことが会社ではできないと感じ、退職を決めました。

 

退職と同時に起業してアウトソーシングの人材派遣業を始めて2年経過した頃、いい人材がなかなか見つからず人材業に限界を感じました。そこで次に目指したのがIT事業です。自分で企画したものを制作してもらい、商品化しようと考えました。

経験がないため銀行の融資が受けられない中で、全財産を投じて作ってもらったのが展示会のマッチングサイトです。コストがかかる割にはリターンが少ない展示会での販路開拓をオンライン化するシステムを作りました。このシステムはローンチ時点から好評でした。ビジネスモデルは、システムの使用料は主催者が払い、出展する企業と来場者は無料というビジネスモデルです。

しかし、僕が営業をかけていた主催者は官公庁中心であり、マネタイズを狙った時期には予算編成が終わっていたため予算を取り付けられず、ビジネスを軌道に乗せられなかった為、失敗に終わりました。

 

 

--FOCUSを起業されたきっかけをお聞かせください。

 

きっかけは以前住んでいた美濃加茂市で通っていた美容室のオーナーからの相談でした。工場が閉鎖されて人口が減り集客に困っているが、SNSは使いこなせないし、大手の広告会社は費用が高い、どうしたらいいかというものでした。

そこで常連のお客様にSNS投稿を依頼したところ5人集客ができ、「口コミからの情報発信の効果は凄いな」と思ったことが、FOCUSを開発するきっかけになりました。2016年の9月ごろのことです。

 

資金はありませんでしたが、この事業の可能性を信じ、2017年の3月に思い切って起業しました。当初こそ資本金がすぐにショートし銀行からの融資も受けられませんでしたが、起死回生を計って上京し投資家さんにプレゼンをしたことが功を奏し、資金が集まり融資も受けられ、2018年6月にベータ版をリリースすることができました。

 

 

一般客がお店のPRをするという新しい広告宣伝のカタチ

 

 

 

--現在の貴社事業であるお店応援アプリFOCUS[フォーカス]について、改めてご説明をお願い致します。

 

簡単にいうと、一般のお客様が自分のSNSを利用してお店やサービスを応援できるプラットフォームです。一般のお客様=応援者は登録・利用料は無料で好きなお店を応援しながらお小遣いが稼げ、広告主は信憑性の高い口コミを利用して、認知や購買件数向上が図れる、みんながハッピーになれるアプリです。

 

FOCUSの仕組みは、UGCそのものです。FOCUSの仕組みで、応援者がSNSに投稿したプロ顔負けの写真や動画を、各社が自社のECサイトに掲載したい問い合わせも急速に増えています。

 

主なプランは三つあります。

 

  • お試しで応援!モニタープラン
    応援者:自分が興味を持った商品やサービスを体験して、内容・体験をSNSに投稿
        ハッシュタグや広告主指定のリンクを貼り付け
    お小遣い:フォロワー数X1.1円(+手数料)の10%+クリック料金10円/1クリック
    広告主:お店や商品の紹介ページ、キャンペーンやYouTubeの拡散など、目的に合わせて広告が可能
    費用:基本料金10,000円/一人
    費用に含まれるもの:キャスティング料金、応援者とのやりとり、広告料金、応援者への還元費用、送料
  • 好きなお店を応援!マッチングプラン
    応援者:好きなお店・お気に入りのお店を登録
        拡散依頼が来たら、SNSで口コミを拡散、応援
    お小遣い:フォロワー数X1.1円(+手数料)の10%+クリック料金10円/1クリック

    広告主:信憑性の高い口コミで認知・購買数を拡大
        クリック料金は応援者に還元されるので、さらに顧客の固定化に繋がる
    費用:自由に設定可能、予算内で運用
       応援者のフォロワー数X1.1円(+手数料)+クリック料金10円/1クリック
  • FOCUSアフィリエイトプラン
    応援者:自分が興味を持った商品やサービスを体験して、内容・体験をSNSに投稿
        ハッシュタグや広告主指定のリンクを貼り付け
    お小遣い:フォロワー数X1.1円(+手数料)の10%+クリック料金10円/1クリック

    広告主:キャンペーンやYouTubeの拡散など、目的に合わせて広告が可能
    費用:成果報酬型
    費用に含まれるもの:キャスティング料金、応援者とのやりとり、広告料金、応援者への還元費用、送料

 

応援者の登録者数は2,500人を超え、フォロワーを合計すると約350万人の人に拡散効果が期待できます。登録者の7割が関東圏(東京・神奈川中心)ですが、ここ最近では北海道や和歌山、香川などいろいろなところの方にご登録いただいています。30代〜50代の登録者が多く、エンゲージメント率の高い一般ユーザー(フォロワー数:1,000人未満)からナノインフルエンサー(1,001人〜10,000人)といったユーザーの方が多く登録されています。

 

 

--どういったクライアントが貴社のサービスを利用されていますか。

 

現在のクライアントは圧倒的に通販が多いですね。もともとは集客や販売数増加に困っている店舗、たとえば飲食店や美容室などに積極的にFOCUSを展開しようと思ってシステムを整えていたのですが、いよいよという段階でコロナ禍が発生して、店舗も新しいスタイルの広告に資金を投入してる場合ではなくなってしまいました。

 

ただ、改めて課題点を洗い出すきっかけにもなりました。

 

一方で店舗を応援したいFOCUSユーザー[FOCUSTAR フォーカスター]は1,000人ぐらい集まっていました。この登録者を上手く活用できないか、例えば通販で地方の美味しいものを食べてもらって拡散してもらうというスキームが成り立たないか、と考えて始めたのがモニタープランです。

 

 

--貴社のサービスの独自性や強みについて、さらに詳しくお伺いできますでしょうか。

 

独自性・強みは大きく三つあると考えています。

 

一つはエンゲージメント率の高い一般ユーザーからナノインフルエンサーが集まっているプラットフォームであるということ。FOCUSを通して投稿されるのは口コミであり情報の信憑性が高いこと、そして、エンゲージメント率が4%〜8%で高いということです。

もはやSNSは広告戦略に欠かせませんが、事業主が独自でSNSの広告を打つよりも、一般利用客のSNSを通じた発信の方が広告閲覧数が高いのです。Facebookで流れてくる情報は興味が無いとスルーしても、知人の投稿は見る、ということですね。

この点において、弊社のプラットフォームは、正にUGCであり強いと思います。

 

二つ目の強みは料金です。弊社と同種のプラットフォームは初期費用や固定費が高いことが多いのですが、弊社は毎月の固定費・初期費用・運用代行費は0円で、始めやすいのが特徴です。

モニター・マッチングいずれのプランでも、広告主の広告予算にあわせて運用することができます。モニタープランは一人1万円ですが、その中には店舗のターゲット層を分析して登録者の中から最適な人を選ぶキャスティング料金、そして、応援者とのやりとりから実際にモニター品を登録者に送る際の送料が含まれています。

またマッチングプランの場合でも、通常インフルエンサー広告を打つ場合はフォロワー数x2~8円ぐらいが値段の相場ですが、弊社はフォロワー数に対して1.1円。対して広告閲覧数も通常のSNS広告と比較して商品にもよりますが4倍ぐらいなので、安価で質の高い広告活動ができるプラットフォームだと自負しております。

 

三つ目の強みは、決済システムがあることです。

応援者への還元がスピーディーであり、お小遣いが数十円であっても、毎月決められた支払日に登録されている銀行口座へ自動で送金される仕組みになっています。手数料も弊社負担ですので喜ばれています。他社ではインフルエンサー に対して、商品提供のみで成果報酬という形式ですが、弊社の場合は、投稿してくれたユーザー全員へ必ず報酬が発生する仕組みになっています。

今後は、SDGsを意識し、社会貢献的な仕組みを導入しますので、企業の商品を応援して得た報酬を、ご自身の応援したいお店やアイドル、又は社会貢献としての活動に寄付したりすることが可能になります。弊社にご登録いただいているユーザーの6割以上が、社会貢献として寄付したいと回答しています。

ご利用いただけるお店や企業のブランドイメージ向上にもつながります。

 

集客は代理店経由を中心に行っています。自社では、業種業態に対する縛りは設けておらず、毎月カテゴリーを決めて攻めに行き、反応や結果を見て翌月のターゲットを決めています。

現在強化してるのは食品業界やクラウドファンディングに出展された企業。特にクラファン出展企業は、クラファンで資金を募って開発をしたまではいいのですが、その後に商品をどう広めていくかという課題にぶつかる事が多いので、クラファンを応援をしてくれた人に対してFOCUS専用リーフレットを同封して、弊社のサービスを通じて応援者になってもらう拡散方法を提案しています。

 

 

SNSでの個人の発信力をチカラに、広告主・応援者双方がより納得できるサービスを

 

 

--今後の中長期的な事業展望についてお伺いできますか。

 

現在はモニタープランの需要が増えてサービスの8割ぐらいを占めているので、まずはモニタープランの機能を強化するための開発に注力しています。弊社でしかできないオンリーワンのマッチングシステムの新プラン準備を着々と進めており、顧客数拡大に期待したいと思います。

 

並行してリアル店舗の顧客獲得拡大のための準備もしており、店舗がクーポンを発行し、応援者がクーポン付きで応援できるような仕組み、機能を開発しています。

 

また、メタバース分野にも参入し、仮想空間という新しい経済圏の中での商品やサービスの広め方を研究し、開発を進めていきたいと考えています。

 

サービス面では、マーケティングの強化が課題ですね。広告主の商品やサービスを応援者が拡散するなかで、どの程度のクリック数や反応があるのか、それを踏まえて次はどのような人にお願いすればコンバージョンに繋がっていくのか、そういったデータを収集・分析して更にサービスに反映させたいです。また、ユーザー数が増えてくるなかでも居心地のいいプラットフォームであるために、チェック体制などのCS業務全体も充実させていきたいと考えています。

 

現在のSNS集客は、インフルエンサーのフォロワー数が影響力の指標で、フォロワー数が多いと広告費が高くなるという仕組みです。ただ、僕自身はかねてからこの仕組みには疑問をいだいていて、フォロワー数が少なくてもその人の影響力や投稿内容で発信力は決まると考えています。ですので、広告主・応援者双方が納得感を持てるよう、今後はコンバージョンに対して単価設定をしていく予定です。

個人の発信力は今後ますます強化され、非常に重要になってきますので、その点においてサービス開発をしていく必要があると考えています。

 

 

--最後にProfessional Onlineを見ていただいている経営者、決裁者の方に向けてメッセージをいただけますか?

 

弊社のプラットフォームは、もともとはお店・事業主さんを応援するために開発しました。今後事業をさらに拡大し上場を目指していますが、根本にあるのは、お店にとってメリットのあるサービスをどんどん考案・提供していきたいという想いです。

そして、応援者ひとりひとりの価値をさらに見出していきたいと考えています。

 

SNSを利用した広告宣伝活動は、今の時代どの業種でも不可欠です。商品の認知度向上、新規顧客獲得、購買件数向上にお悩みでしたら、ぜひ一度ご相談ください。

 

また、一緒にFOCUSサービスを応援してくれるパートナーも募集してますので、お気軽にご連絡ください。

 

 

--本日は興味深いお話を聞かせていただきました。ありがとうございました。

 

 

FOCUS株式会社

コーポレートサイト https://www.focus-ad.jp/

サービスサイト   https://www.focus-ad.world/

 

 

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プロフィール

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加田

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