動画で企業のDX推進を支援したい、エビリーはデータドリブンで動画制作、配信、分析まで一気通貫で付加価値を届ける。

動画で企業のDX推進を支援したい、エビリーはデータドリブンで動画制作、配信、分析まで一気通貫で付加価値を届ける。

株式会社エビリー 代表取締役社長 中川 恵介

カテゴリ: 広告・PR、従業員数: 50〜99

2021.11.18

中川恵介(なかがわ・けいすけ)

株式会社エビリー 代表取締役社長

 

 

 

関西学院大学を卒業後、ペンシルベニア大学に留学。卒業後は父が経営するシンガポールの会社に入社するが、一年弱で倒産。その後、シルバーエッグ・テクノロジー株式会社に初期メンバーとして参画し、2006年に株式会社エビリーを設立。

 

コロナ禍における顧客体験、コミュニケーション手段として、動画の需要が非常に高まっています。動画の活用でインナーコミュニケーション領域、マーケティング領域の2つの側面から企業が抱える課題を解決するために事業を展開する株式会社エビリー代表取締役の中川様にお話をお伺いしました。


 

就職氷河期の真っ只中で描いた、33歳までに起業する夢

 


 

--本日はよろしくお願いします。まずは、中川様のこれまでのキャリアと起業に至った経緯についてお聞かせいただけますでしょうか。

 

関西大学工学部を卒業後、ペンシルベニア大学に留学をしました。その後、父が経営するシンガポールの会社に入社したのですが、入社後一年弱で倒産してしまい、25歳で日本に帰国することになりました。私が帰国した1998年は、いわゆる就職氷河期の真っ只中。「この先どうやって生きていこうか」と考える中で、いずれ会社を起業したいという思いを抱いていました。

 

その後、起業に向けて自分自身を成長させたいという想いから、前職となるシルバーエッグ・テクノロジー株式会社に初期メンバーとして参画しました。入社当初は社員も少なかったので、コードを書くこと以外は何でもやりました。

 

株式会社エビリーを設立したのは2006年、私が33歳のときです。33歳で独立すると決め、起業に向けた準備はしていましたが、サービスのアイデアが無かったため、個人事業のような形でのスタートとなりました。独立当初はフリーランスエンジニアを雇い、受託開発でサービスを作っては得られた収益で自社のサービスを作る、といったことを繰り返す毎日でした。


 

「millvi(ミルビィ)」「kamui tracker(カムイ トラッカー)」、動画を軸とした2つの事業から企業のDX推進を支援していく


 

--現在、ビデオソリューション事業とkamui tracker事業の2軸で事業展開されていると思います。まずは、ビデオソリューション事業について詳細をお伺いしてもよろしいでしょうか。

 

はい。ビデオソリューション事業では、millvi(ミルビィ)というサービスを展開しています。ミルビィは、2010年にリリースしたクラウド型の動画配信プラットフォームです。

 

なぜミルビィを作ったかと言うと、今後動画に関する事業が間違いなく伸びると考えていたためです。当時、受託開発で動画に関するサービスを作る中で「企業が動画配信システムを開発すると、かなりのイニシャルコストとランニングコストがかかる」という点に課題を感じていました。

 

具体的にはイニシャルコストは数百万、ランニングコストは月に20〜30万円位が一般的です。そこで、月額5万円から使えるクラウド型の動画配信サービスとしてミルビィをリリースしました。


 

--サービスの詳細についても、詳しく教えていただけますか。

 

ミルビィは企業が自社内で動画配信システムを作りたいといったニーズを叶えるプラットフォームです。

 

現在は、社内や企業間での動画利用が多くなっています。これは、コロナ禍で企業のコミュニケーションのあり方が大きく変わったことが要因だと考えられます。リアルが主流だったセミナーや展示会がコロナの影響で半ば強制的にオンラインに切り替わる中、コミュニケーションを取り続けるための手段として動画が必要不可欠となっています

 

弊社では、お客様の多様なニーズに合わせて柔軟にサービスを形を変えて、展開するよう意識しております。一例として、お客様から社内報に関するニーズが多く寄せられたことから、新しく「millvi動画社内報 動画制作&コンサルティングサービス」を始めました。

 

出社機会の減少によって「コミュニケーションがとりづらくなった」と感じている経営者様が多いのではないかと思います。「会社の方針や考えを発信しても、メンバーが理解しているか分からない」といった具体的な悩みも多く聞かれるようになりました。

 

そういった課題を動画で解決するのがこのサービスです。これまでテキストで発信していた企業理念や経営方針、事業に関する情報や社員メンバーの紹介等を動画で社内共有することで、社員エンゲージメントの向上が期待できます。

 

--ミルビィを利用されているのはどのような方が多いですか。
 

エンタメから小売、教育、金融、メーカー、医療など、幅広い業界のお客様にご利用いただいています。会社の規模でいうと、社員数100人以上の中堅以上の企業様が多いです。組織が大きくなればなるほど、トップと現場の距離感が出てしまうため、それを埋める手段としてご利用いただいている印象です。
 

ミルビィの競合としてはZoomやMicrosoft Terms等が挙げられますが、ミルビィは必要なタイミングでいつでも見ることができる「アーカイブ動画」の領域に注力することで、シェアを拡大していきたいと考えています。


 

--具体的な導入事例があれば教えてください。

 

フィットネス業界のお客様の事例をご紹介します。フィットネス業界は、コロナ禍で店舗をクローズしないといけない時期があり、経営層と現場とのコミュニケーションがとりづらいという課題を感じていらっしゃいました。

 

そこで、経営層の考えを伝える手段としてミルビィポータルをご利用いただいた結果、導入以前と比較して動画の視聴数が2倍以上に伸び、会社への帰属意識や一体感が生まれました。さらに、現場の方々が各店舗ごとに自らコンテンツを発信する流れが生まれ、会社全体のエンゲージ向上に繋げることができました。

 

 

--ありがとうございます。では続いて、事業のもう一つの軸である、kamui tracker事業についてもお伺いできますか?

 

kamui tracker事業部は、kamui trackerという国内最大規模の動画SNSデータ分析ツールである「kamui tracker」を活用し、お客様のYouTube上でのプロモーションを総合的に支援しています。

 

kamui trackerでは、国内のYouTubeチャンネルの中で登録者数1000名以上のチャンネルデータを全て保有しています。「YouTube上でチャンネル登録者数を伸ばしたい」、「YouTubeを使った効率的なプロモーションを行いたい」といったお客様に対して、様々なデータを提供するソリューションです。また、YouTuberを起用したタイアップ広告や、企業YouTube チャンネルの運営代行も行っています。


 

--YouTubeに特化した事業を開始されたのは、何かきっかけがあったのでしょうか。

 

2015年にYouTube市場が大きく伸び始め、YouTube 上で何かしらのサービスを作っていきたいと思ったことがきっかけです。 YouTube 上でどうやってチャンネルを伸ばしたらいいか、見られる動画をどう作ればいいかという課題を解決したいと考え、kamui trackerの構想を考えました。


 

--kamui trackerには具体的にどのような強みがありますか?
 

どんなカテゴリーのチャンネルが伸びているのか、どんなテーマの動画が視聴されているのか、どんな視聴者がみているのか、どの企業がYouTube上でプロモーションをおこなっているのかなど、様々なデータをみることができるのが強みです。

 

例えば、どの企業がどのYouTuberを起用し、どんな広告を打ったかなどのデータも見ることができます。このデータを基に、競合が行った広告の効果測定が可能となります。


 

--最新のYouTubeにおいて、どのような傾向があるとお考えですか。

 

コロナウイルスが長期化したことで人々のライフスタイルが変わり、YouTube で見られる動画の種類が変わってきた印象を受けています。また、テレビで活躍するタレントがYouTubeチャンネルを続々と開設し、YouTuber と呼ばれる方の顔ぶれが大きく変わってきたことも、最近のトレンドと言えるでしょう。


 

動画の活用で、企業のDX推進をサポートしたい
 

 

 

--今後の事業展望について教えてください。

 

動画の企画から制作、配信、分析まで、動画に関する業務を一気通貫で提供できるサービスをSaaS化していきたいと考えています。
 

我々は「動画の活用で企業のDX推進を支援する」というミッションを掲げています。ミルビィとkamui trackerは、それぞれ社内広報、マーケティング・販促領域と用途は異なりますが、動画の企画を考え、制作、配信し効果を計測する」業務プロセスは同じです。我々はデータドリブンでPDCAを回しながら、継続的に改善することで、お客様の課題解決に努めたいと考えています。

 

 

--ありがとうございます。最後にProfessional Onlineを見ていただいている経営者、決裁者の方に向けてメッセージをいただけますか。

 

コロナ禍において、組織、社員間のコミュニケーションや、社内の一体感に課題を感じている方は、動画社内報を活用することでエンゲージメントの向上が見込めます。Youtube上にて、マーケティング、プロモーションを検討している方はkamui trackerを活用してデータドリブンな動画を制作することが可能ですので、ご興味のある方は是非一度ご相談いただければと思います。
 

また、動画制作会社で協業したい企業様がいらっしゃれば是非お話しさせてください。


 

--本日はどうもありがとうございました。


 

株式会社エビリー

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