業務効率化が課題となる現代にAI×コンシェルジュによる「働き方革新」を新提案

業務効率化が課題となる現代にAI×コンシェルジュによる「働き方革新」を新提案

株式会社エイチ 代表取締役 伏見 匡矩

カテゴリ: IT・情報通信、従業員数:

2022.01.21

伏見 匡矩(ふしみ・まさのり)

株式会社エイチ 代表取締役

早稲田大学政治経済学部出身。2006年にP&Gマーケティング本部に入社。2011年にリクルートから出資を受け株式会社エモーチオ設立。以降、いくつかの複数事業についても、創業や売却を経験しキャリアを積んでいく。2019年、株式会社エイチに全ての事業リソースを割くことを決意。これまで行っていたベビー用品レンタル事業、エイチワークス事業を売却し、事業一本化を図りながら市場の拡大を目指す。

リモートワークの導入やコロナ禍の影響により、場所に捉われない勤務形態への移行が求められるようになってきた現代。企業によっては自社オフィスすら手放しているケースも珍しくなくなりました。しかし、時代に合わせた取り組みが進む中でも雑務による無駄やロスの発生は業務効率を高める上で大きな課題となっています。今回はそんな状況の中、無駄やロスを解消し、新時代のビジネスにおける「最速・最適」を実現したAIコンシェルジュサービスを行っている株式会社エイチの代表取締役の伏見様にお話を伺いました。

 


ベビー用品レンタルから人・物と密接な関係を持つスペースのマッチング事業へ


 

--本日はよろしくお願いします。早速ですが、伏見さんのこれまでのキャリアについてお伺いできますか。


早稲田大学政治経済学部政治学科を卒業し、2006年にP&G Japanマーケティング本部へ入社しました。その後、シンガポールアジア本社に1年ほど出向して帰国すると同時にP&Gを退社しました。

そこからリクルートさんから出資を受け、株式会社エモーチオ社を設立しています。その後、2013年にはベビー用品のレンタルショップを手掛けるココロイロを設立して代表取締役を務めました。


ここから更なる市場を求めて2015年に起業したのが株式会社エイチになります。会社名には叡知という人類の知恵を表す言葉を使用しました。


 

--現在の会社を起業したきっかけは何だったのでしょうか?


様々なスペースをレンタル・シェアできたら良いなと思っていたのがきっかけです。元々、物と空間、そして人の領域の関係は世の中の原則に通じるものがあると考えていたので、そうしたアイデアをビジネスに活かした形です。当時すでに始まっていたAirbnbなどを見てやりたいのはこういった形なんだと実感しました。


スペースマーケットさんなども同時期にサービスを始めたため、競合相手は始めからいる状態でした。ただ、SEOには自信があったので、勝負できると思い、事業開始に踏み切りました。

 


コンシェルジュ×AIプラットフォームを掲げた取り組みで業務の雑務やロスを省く


 

--現在AIコンシェルジュ事業やスペースマッチングサービス事業を中心に事業展開されていると思いますが、改めてご説明をお願い致します。

 

弊社では現在、4つの事業をメインに行っています。


1つ目は「スペースマッチング事業」です。コンシェルジュがご希望・ご都合に沿ったイベント会場やレンタルスペースを提供するサービスで、相見積もりなども可能になっています。

叡知Space

http://eichiii.com/


2つ目は「オフィスクラウド事業」です。こちらは、会議室やテレワークのためのスペースを探すことが出来るサービスです。大手企業と提携している関係で12000以上もの提携会場数が存在します。営業の合間時間での活用や、自宅勤務での作業が難しい場合」などに、簡単に自分が働けるワークスペースが確保でき、利用ができます。

 

叡知Works

https://eichiii.com/office/

 

3つ目は「トリップコンシェルジュ事業」です。こちらは、出張の際の宿泊のためのホテルを話しかけるだけでたった2分で探すことが出来るBTM(ビジネストラベルマネジメント)サービスです。数ある宿泊施設の中からよりすぐりの候補を3つに絞って提案し、決済も会社一括精算ですので、従業員の決済や経費精算が不要になります。

 

叡知Trip

https://trip.eichiii.com/


4つ目は「チャットボット事業」です。こちらは、上記サービスなどをチャットボットである「AIエイチくん」に話しかけるだけで利用できるサービスに加え、総務で毎回発生する雑務や似たような問い合わせの解消、アポ、出張での経費精算、議事録の作成などが簡単に行えるため業務の効率化に役立ちます。

 

叡知チャットコンシェルジュ

https://eichiii.com/chatconcierge/



–貴社の独自性や強みについてお伺いできますでしょうか。

説明させていただいたサービスは現在、数多くの大手企業様に導入して頂いております。その数は8,000社以上にもなりますので、サービスの利用実績が豊富というのは大きな強みと言えるかもしれません。

「テレワーカーが選んだフレキシブルオフィスサービス」という調査においても、ありがたいことにナンバーワンを獲得しました。


また、弊社が提供するサービスをほぼ無料で利用できるため、企業様側からしても導入しやすい部分かと思います。弊社はイベント会社やホテルなどから制約に応じたバックマージンを頂く形でビジネスとして運用できています。


 

--クライアントとなる企業にはどのような形でアプローチしているのでしょうか?


基本的には大企業メインに一般的な営業をかけていたり、ご紹介をいただくケースが多いです。


今後は従業員の少ない所、所謂中小企業ともいずれは繋がりを持ち、デジタルマーケティングなどを狙って市場を進めていきたいです。ただ、メインの商材がチャットボットとオフィスクラウドなのでテレワークや在宅勤務までケアできるレベルとなると大企業の方がフィットしやすいかなと思います。

 

–どういった業界・業種が貴社のサービスにマッチングしそうですか?


IT情報・通信系の企業には弊社のサービスが特にマッチしやすいと思います。そういった企業がこの先、テレワークを積極的に進めていってオフィスを無くしていくはずです。


 

国内大手へのサービス浸透を進め、海外進出を目指す  


 

--今後の中長期的な事業展望についてお伺いさせてください。

 

展望としては大手企業へのサービス導入を進めていき、日本のBtoBの流通をエイチが一通り牛耳るような形にしていきたいです。


例えばトヨタであれば、膨大な数の従業員がいるので、その人達全員が研修旅行や会議をする場合、その手配を全て完了するまでに1千億や100億といったレベルの間接費がかかる可能性があります。

しかし、このような雑務は弊社のサービスを導入する事によりTEAMSで話しかけただけで手配が解決するようになりますし、間接費も大幅に削減できます。


こうした大企業の業務におけるロスや無駄を解消しつつ、企業間の繋がりや信頼関係を幅広く築けたら嬉しいです。

最終的には海外展開をして、GAFAを超えるような企業にしたいと思っています。


あとは大企業をメインにサービスを展開している関係から、既存システムに対するバッティングを考慮した上で開発コストをかけていかなければならないと思っています。

現在進行形で力を入れている事ですが、やはり優秀なエンジニアの採用はそうした未来を実現するためには特に重要になりそうです。



–今後繋がりを持ちたい会社像について教えてください。


現在は中小ベンチャーの方が母数は多いため、大手はそこまでネットワークを確保していないと思っています。そうした中でルート営業を頑張っている大手企業がもしいらっしゃいましたら、是非サポートさせて頂きたいです。


特にDXを推進している会社とはウェビナーや協業をしたいです。弊社は会社のDXを進める立場でもありますので、そういった繋がりを常に求めています。


 

--最後にProfessional Onlineを見ていただいている経営者、決裁者の方に向けてメッセージをいただけますか?


企業で働く一人ひとりの労働時間の内、大体3〜4割程度が企業に関する質問対応や雑務に使われていることが最近の調査によって判明しています。こうした状況の改善をお考えでしたら弊社のチャットボットや各種サービスを利用してみてください。煩わしい雑務から解放され業務における生産性が1.5倍程度に上昇します。
なおかつ弊社のサービスは無料で利用できますので、導入検討して頂ける企業様がいらっしゃいましたら是非お話をさせていただければと思います。

今後もご縁を大切にしたいと思っていますので、ぜひ積極的に様々な企業の方とつながっていきたいと考えています。FacebookやTwitterなど各種SNSからお気軽にご連絡いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。

 

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--本日はどうもありがとうございました。


 

株式会社エイチ

https://eichiii.co.jp/


 

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