日本のプロレスは世界に通用する。動画配信を通じてさらに身近なエンターテインメントに

日本のプロレスは世界に通用する。動画配信を通じてさらに身近なエンターテインメントに

株式会社CyberFight 代表取締役社長 高木 三四郎

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2021.11.25

高木三四郎 (たかぎ・さんしろう)
株式会社CyberFight 代表取締役社長

大阪府豊中市出身。大学進学を機に上京し、イベント企画を行うサークルに所属。持ち前の企画力でプロレス団体のプロモーションを任され、自身もプロレスラーとなる。団体の解散を機にDDTプロレスリングを1997年に旗揚げし、2004年に会社登記。事業規模の拡大のために2017年にサイバーエージェントグループ入り。2020年、ノア・グローバルエンタテインメント株式会社と統合して株式会社CyberFightを設立し、代表取締役に就任。

コロナ禍でプロスポーツやライブエンターテインメントが苦境に立たされています。そのような中でプロレスの試合中継などを動画配信することによって事業拡大している、株式会社CyberFight代表取締役の高木様にお話を伺いました。

 

 

業界1位を目指してサイバーエージェントグループに参加

 

 

--本日はよろしくお願いします。早速ですが、高木さんが起業されたきっかけをお聞かせください。

大学でイベントの運営を行うサークルに所属しており、そこで培った企画力を活かして大学生や高校生向けにさまざまなイベントの企画を行っていました。そういった中で、知り合いからプロレス団体のプロデュースを依頼されたのがきっかけで、この業界に携わるようになったのです。

また、私は幼少期の頃にプロレスラーになる夢を抱いていました。そのため、プロレス団体のプロデュースをするだけではなく、どうせならプロレスラーになろうと考えました。半年間プロレスの練習させてもらい、24歳のときにプロレスラーとしてデビューを果たします。しかし、デビューから2年ほど経過した頃に団体が解散することになってしまったのです。私自身はそれを機会にプロレスを辞めようと思っていました。


しかし、周囲からは「団体を続けたい」という声が上がりました。そこで立ち上げたDDTプロレスリングが株式会社CyberFightの前身です。2004年に会社登記し、その後は順調に売上を伸ばしていきました。しかし、売上が業界2位の規模にまで成長したところで「このままではこれ以上の規模拡大は厳しい。業界1位を目指したい」という想いから、サイバーエージェントのグループ会社となりました。



--サイバーエージェントグループに参加した経緯を詳しく教えていただけますか。


サイバーエージェントは2016年から新しい未来のテレビとしてABEMA(アベマ)という動画配信サービスを展開しており、代表取締役の藤田さんとは共通の知人を介して知り合いました。私は以前からメディアとプロレスは親和性があると感じていたので、その想いを藤田さんにお話したところ、サイバーエージェントとの提携が決まったのです。

DDTプロレスリングでも「WRESTLE UNIVERSE(レッスルユニバース)」という動画配信サービスを行っていましたが、今ではABEMAでも試合中継を配信できるようになりました。提携によって選手のプロモーションの幅も広がったと感じています。


また、サイバーエージェントグループに入ることによって、プロレスラーがプロレスに専念できるようにしたいという気持ちもありました。以前は会社の仕事をプロレスラーが兼任していましたがが、業界1位になるにはプロレスに専念できなければいけないと感じていました。今はサイバーエージェントのグループに入ったことにより、プロレスラーはプロレスというコンテンツに専念できるようになりましたね。

 

 

--現在、株式会社CyberFightは4つのプロレス団体を運営していますね。


株式会社CyberFightは、DDTプロレスリングのほかにノア・グローバルエンタテインメント株式会社というプロレス団体運営会社が2020年9月に統合されて発足しました。もともと株式会社DDTプロレスリングが運営していたのがDDTプロレスリング、東京女子プロレス、ガンバレ☆プロレス、ノア・グローバルエンタテインメント株式会社が運営していたのがプロレスリング・ノアです。

統合により4団体となり、以前よりも多様にプロレスを楽しめるようになりました。


 

プロレスをデジタルライブエンターテインメントに



--現在の事業内容について、あらためてご説明をお願いします。

 

弊社の事業内容は、

  • プロレス団体の運営と興行の企画運営
  • 選手育成とプロモーション
  • 動画配信サイトの運営
  • 飲食事業


の4つです。プロレス団体の運営と興行の企画運営、選手育成とプロモーションがメインではあるのですが、最近は動画配信サイト「WRESTLE UNIVERSE(レッスルユニバース)」の運営に力を入れています。


「WRESTLE UNIVERSE」では各プロレス団体の試合中継やオリジナル企画を配信しています。この動画配信サイト自体はDDTプロレスリング時代からありますが、2021年10月にリニューアルし、以前よりも高画質で動画を配信できるようになりました。また、日本語・英語の2ヶ国語に対応するようになりました。コロナ禍でプロスポーツやライブエンターテインメントにお客さまを積極的に呼び込めないので、これからはデジタルライブエンターテインメントとしてオンラインでの興行配信を拡大していきたいと考えています。

オンラインでグッズ販売を始めたところ、売上が8倍に伸び、手応えを感じました。また、他の業界で行っているオンラインイベントを参考にしながら、リモートサイン会などといった選手を起用したオンラインイベントも実施しています。飲食事業は実店舗の売上が厳しい分、業態を変えることによって売上を上げています。



--貴社の独自性や強みについてお伺いできますでしょうか。


プロレスの動画配信サービスという珍しいサービスを提供していることが強みです。また、リニューアルによって高画質の映像が楽しめることや、さまざまなコンセプトの団体を取り扱っていることが独自性だと考えています。例えばプロレスリング・ノアはストロングスタイル、DDTプロレスリングはエンタメ系、東京女子プロレスは女子プロというように、さまざまなジャンルのプロレスが楽しめます。


また、プロレス自体が言語の壁を超えて世界共通で楽しめるものなので、海外展開ができるという点も強みだと感じています。プロレスはもともとアメリカで生まれたものですが、日本のプロレスの技術力は世界でも一流だと認められています。そのため、さらに世界中に押し出していく予定です。


 

プロレスをより身近なものにし、新しいムーブメントを起こす


 

--今後の中長期的な事業展望についてお伺いできますか。

 

プロレスをもっと身近なものにするために事業を拡大していきたいです。まずは動画配信サイトに力をいれ、デジタルエンターテインメントとしてプロレスを普及していきます。2021年9月に「WRESTLE UNIVERSE」をリニューアルして高画質配信や2ヶ国語対応が可能となりましたが、これからは動画配信のアプリ化も進めていきます。


また、新しい考え方も取り入れていきたいです。最近ではSNSで発信しているプロレスラーも多く、弊社でもフォロワーが増えるとインセンティブをつけています。もともとプロレスラーは気が優しくて文化的な人が多く、映画好きやグルメな人が多いのです。そのため、プロレス以外のことも発信してもおもしろいのではないかと考えています。

プロレスのファン層は若者が多いです。意外なことに女性ファンも増えてきていて、DDTプロレスリングの場合は会場の観客の半分を女性が占めました。女性ファン層を獲得できたことで、昔のブームとは違ったムーブメントをつくれるのではないかと考えています。


 

--最後にProfessional Onlineを見ていただいている経営者、決裁者の方に向けてメッセージをいただけますか?

私自身、今までいろいろな人のご縁に助けられ、仕事をいただいてきました。そのため、どのようなご依頼があっても基本的にはお受けすることにしています。「できない」と言うことは簡単ですが、そこから新しいつながりは生まれません。

ご依頼いただいたものはどんなものでも引き受けることをモットーとしているので、プロレスや格闘技が好きな経営者の方は、ぜひお気軽にお声掛けください。


 

--本日はありがとうございました。


 

株式会社CyberFight

https://cyber-fight.co.jp/


 

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高木 三四郎

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