森田 英之 (もりた・ひでゆき)
シーティーエス株式会社 代表取締役
1967年、京都府京都市生まれ。地元の工業高校卒業後、一般企業に2年間勤めるも、俳優へ転身。映画やドラマ、CMなどに出演し、大阪や東京で活動する。芸能界を引退したあとは、複数の企業の立ち上げに参画した後、2009年にシーティーエス株式会社を設立。
ITの急激な技術進歩により、誰でも便利なパソコンやIT機器を持つことが可能になりました。その一方、ITやセキュリティに関して詳しい知識がなく、仕事をするうえで困った経験はありませんか。誰に相談したらいいのかわからない、社内に詳しい人材がいないとお困りの中小企業向けに、IT機器の保守・メンテナンスサービスを行っているのがシーティーエス株式会社です。お客さま目線でサービス提供をすることをモットーとしている代表取締役の森田様にお話を伺いました。
俳優の道から、幼少期から好きだったことへの原点回帰
--本日はよろしくお願いします。早速ですが、森田さんが起業されたきっかけをお聞かせください。
中学時代から手に職をつけて、早く就職したいと思っていました。私は幼少期から機械いじりが好きでしたので、将来は修理やメンテナンスの仕事がしたいと考え、工業高校へ進学しました。しかし、高校を卒業後、地元の企業に2年間勤めるうちに、自分にはサラリーマンは向いていないと感じたのです。本当に私がしたいことは何だったのかと考えるようになりました。
私の実家の近所には太秦映画村があり、東映や松竹の撮影所があったため、映画や時代劇ドラマは身近な存在でした。それを思い出し、会社員を辞めた後は俳優を目指すことを決意。
劇団のオーディションに合格し、大阪を拠点に活動を始めました。映画やドラマ、CMなど出演し、その後、俳優の渡辺謙さんに憧れて同じ劇団に入るため上京。東京で2年間活動しましたが、渡辺謙さんと同じ舞台に立つことは叶いませんでした。
芸能界では最終的に裏方として活動することを目指し、役者を引退することを決断しました。その後、山城新伍さんのマネージャーを務めた経験もあります。しかし、芸能界は生計を立てていくことが大変な世界。様々なことを経験しましたが、芸能界から離れることを決意しました。
芸能界引退後は、機械をいじることが好きだったという原点に戻ろうと考え、カシオ計算機の代理店をしている企業に技術職志望で入社します。27歳で入社し、10年間在籍しましたが、技術職以外にも営業や総務、経営に関わることなど様々な部署を経験しました。
その後、知人に会社の立ち上げを手伝ってほしいという誘いをもらい、役員として参画することになります。ところが2008年のリーマンショックの際、代表と経営方針が合わなかったことがきっかけとなり、自身で会社を立ち上げようと決意しました。2009年にシーティーエス株式会社を設立。法人にはしたものの、創業当初は社員がおらず私1人でスタートを切りました。
お客さま目線で、保守メンテナンスに特化した事業
--現在の事業内容について、改めてご説明をお願いいたします。
はい、大きくわけて3つの事業があります。
①ITシステムの保守・メンテナンスサービス:現在の主軸事業で、中小企業向けにITシステムの保守・メンテナンスを行っています。一般的なITの企業といえば、自社でシステム開発からアフターメンテナンスまでを行うというイメージが多いかと思いますが、弊社はシステム開発、販売は行わず、保守・メンテナンスに特化しています。一都三県にエリアを絞り、現在継続導入いただいているお取引先は約30社です。
②アウトソーシングサービス:コールセンターや、オンサイト保守、システムの設置など全国24時間365日対応しています。たとえばコールセンターは、自社でシステムを開発し、顧客対応をする部署を新設する際にご依頼をいただいています。中小企業で専任の部署を新設する場合、コストも人手も必要ですが、アウトソーシングすることで、コストを最小限にすることが可能です。他にはITシステムの保守、設置や構築のアドバイス、コンサルティングを行っています。
③電子機器の修理サービス:通信機器、電子デバイスなどのハードウェアの修理を行っています。通信機器を製造しているメーカーに弊社の社員が数名常駐し、修理を担当しています。また、海外で製造された機器に修理が必要な場合、一旦海外へ送ると手間もコストもかかってしまいます。弊社では部品を確保し、国内で修理メンテナンスとアフターフォローまで行っています。
--保守・メンテナンスサービスで基本的に販売を行わない理由を教えてください。
お客さま目線でサービスを展開するためには、販売は必要ないと感じたのです。もちろんお客さまからご要望があれば対応するケースもありますが、どうしても商品を売るとなると、販売する側の都合で高額な商品や利益率が高い商品を売りたくなってしまうもの。それが本当にお客さまに必要な商品であれば良いのですが、残念ながらそうとは限りません。
弊社のお客様は中小企業がメインです。中小企業にとって、高スペックのサーバやパソコンは必要ないのです。今はインターネットや量販店で安く機器が購入できる時代です。お客さまには購入のアドバイスを行い、その後のサポートは弊社にお任せくださいとお伝えしています。
また、弊社の保守・メンテナンスサービスの最低価格は、パソコン20台まででしたら月額20,000円と低価格です。ITに詳しい社員を1名雇うよりも、遥かにコストを削減することが可能です。
--どのような課題を持った企業からの依頼が多いでしょうか。
現在はインターネットに繋がらないというだけで、仕事が満足にできません。また、日々ITは進化しているため、次から次へと新しい情報に更新されていきます。社内にITに強い社員がいない企業様や、担当者が退職し、相談相手がいなくなり困っているという企業様にお問い合わせをいただいています。
また、大手企業にIT周辺サービスを一括して依頼していた企業様が、高額の保守料などの見直しが必要になり、弊社にご依頼をくださるケースもあります。大手企業では自社から購入した機器しかサポートしないという契約があることがありますが、弊社では企業様ご自身でインターネットから購入した機器でもサポートが可能ですので、コスト削減が実現し、喜ばれています。
--貴社の独自性や強みについてお伺いできますでしょうか。
保守メンテナンスに特化していることが弊社の強みですね。特化することによって無駄なコストを省くことができ、お客さまとしても安心してコスト削減をすることが可能です。たとえば、ITに詳しくないと言われるがままに高価な機器を買ってしまう場合があります。弊社はお客さまと同じ目線でサポートを行っていますので、安心して依頼をすることができると好評です。
保守点検の軸は変えずに、新たにドローン事業に挑戦
--今後の中長期的な事業展望についてお伺いできますか。
2018年から新たにドローンの定期的なメンテナンスや点検作業代行、ドローンの練習場の運営をスタートしました。2020年からコロナ禍となり、その影響でドローンの保守点検代行は当初予定していた目標に届きませんでしたが、2023年までには新たな事業の軸とすることを目指しています。
ドローンは法律の整備が進んでいない部分もありますが、これからの時代に必ず必要なもののひとつになっていくと確信しています。また、過去の歴史を辿ると、たとえば日本に自動車が普及し一家に一台となっていく過程には、必ず周辺サービスが充実していきました。ドローンも同じように普及していく中で、弊社が保守点検の分野をリードしていけるように、スピード感を持ち、事業を確かなものにしていきたいですね。
また、会社を設立した頃に比べてIT機器は便利で良いものが安く購入できるようになった結果、保守料を値上げしにくくなっています。保守料の目安はIT機器の10%が目安と言われているため、IT機器の価格が下がると保守料も下げざるを得ないのです。既存事業も伸ばしていけるよう、様々な施策にも取り組んでいきたいですね。
--最後にProfessional Onlineを見ていただいている経営者、決裁者の方に向けてメッセージをいただけますか?
ITやセキュリティに詳しい社員がいなかったり、コスト削減を検討していたりする中小企業様は、ぜひ弊社へご相談ください。プロの技術者によるITの保守・メンテナンスサポートを他社より安価に提供することが可能です。また、保守サービス以外でもコスト削減の実績が多数ありますので、ITの管理にお困りの経営者様や部門長様は、まずはお問い合わせください。
--本日はどうもありがとうございました。
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