国内のCBT(IT)化を推進、あらゆるテストの実施方法を激変。 教育を通して豊かな日本を実現するために日々まい進し続ける。

国内のCBT(IT)化を推進、あらゆるテストの実施方法を激変。 教育を通して豊かな日本を実現するために日々まい進し続ける。

株式会社シー・ビー・ティ・ソリューションズ 代表取締役 野口 功司

カテゴリ: IT・情報通信、従業員数: 50〜99

2021.11.13

野口 功司(のぐち・こうじ)

株式会社シー・ビー・ティ・ソリューションズ  代表取締役社長

 

宮崎県出身。宮崎大学工学部卒業後、システム開発会社などでシステムエンジニアや営業職を経験後、2009年に株式会社シー・ビー・ティ・ソリューションズを設立。代表取締役に就任する。日本で初めて検定試験業界にCBTを取り入れ、試験の在り方を変える。検定試験だけでなく、就職試験、社内試験など試験にまつわる問題をCBTを通して解決している。

 

 

誰しも人生の中で試験を受けた経験があるかと思いますが、試験の実施方法が変化を遂げているのはご存知でしょうか。試験といえば、大勢が会場に集まり一斉に受けるというのが従来の方法でしたが、現在では、受験者が好きな日に好きな場所で試験を受ける方法もあるのです。この方法を日本で推進しているのが、株式会社シー・ビー・ティ・ソリューションズです。今回は野口代表取締役にサービスの詳細や、唯一無二の存在であり続ける秘密を伺ってきました。

 

 

自身の生きている価値を証明するために選んだ経営者の道
 

 

--本日はよろしくお願いします。早速ですが、野口さんのこれまでのキャリアや起業されたきっかけをお聞かせください。
 

元々経営者になりたかったので、様々なスキルを身につける修行として合計7回の転職経験があります。宮崎大学工学部を卒業後、最初に就職したのはシステム開発会社で、SEとしての入社でした。プログラマーを志望していましたが、いずれ経営者になるためにはプログラミング以外のスキルも必要だと考えて、社内異動で営業職にも従事しました。この会社で3年半ほど勤めたのち、ヘッドハンティングがきっかけで日本オラクルに転職します。

日本オラクルでは教育ビジネスに関わり、営業だけでなくマーケティングスキルを身につける機会にも恵まれました。さらに、現在に繋がる試験ビジネスの経験を得たのも日本オラクル在職中で得ることができました。
最後の転職で入社した会社では専務として、新規事業の立ち上げなどを経験しました。その後、自分が立ち上げた事業のひとつをMBOによって独立させたのが現在の株式会社シー・ビー・ティ・ソリューションズです。


 

--元々経営者になりたかったとのことですが、いつ頃から経営者を目指していたのでしょうか?


小学3年生の頃です。道徳の科目で「生きてる価値」を考える授業があったのですが、私は自分の存在価値がわからず、3日間眠れなくなるほど悩んでしまったのです。

悩んだ結果、導きだした答えは「この世に最初から意味を持って生まれてくる人なんてない」ということでした。運命は決まっているものではなく、切り開くものだからです。生きていく中で何を世の中に成すか、それによって人生の価値は決まると思います。自分の存在証明は誰かにとって意味のあることをする事、これが小学3年生の時に出した答えでした。
 

世の中に何かを成す、その選択肢として経営者か政治家になろうと考えました。そして、やりたいことを実現するなら経営者の方が自由度が高いと思い、経営者を目指すことにしたのです。また、私は負けず嫌いなので経営者として勝てる方法は何かと考え、未来を見越してIT関連を選び、それ以降ずっとITの勉強をしてきました。私は頭で考えるのが好きで、例えば野球もプレーするより監督目線で、ゲームをするより分析してより面白いゲームを自分で作るほうを選ぶ子どもでしたね。
 

 

試験の在り方を変える唯一無二の存在

 

 

--貴社ではどのような事業展開をされているのか改めてお聞かせください。
 

弊社はCBTというサービスで試験のIT化、DX化を推進している企業です。直接のクライアントは資格試験の主催者である法人様や協会様などです。
例えば、日本漢字能力検定、秘書検定などの検定は毎年必ず行われますよね。そういった試験のCBT(IT化)を当社で行っております。また、試験を受けるためのシステムを提供するだけでなく、受験者のためのコールセンターや、全国での試験会場運営等も弊社で請け負っております。
 

また、試験といえば会場が必要ですが、弊社の47都道府県320ヶ所の会場網は国内最大を誇ります。石垣島や宮古島の離島、北海道では旭川や函館など第二、第三の都市にまで広がっています。

CBTサービスによって受験者は好きな時に好きな場所で試験を受けることができ、サービスを導入した主催者側はシステムを購入するだけで、試験にまつわる全てのことを一任することができます。


 

--CBTとPBTの違いとは何でしょうか。
 

一番の違いは試験の「随時開催型」か「一斉開催型」か、というところです。従来のマークシート型の試験はPBTと言われ、一斉開催型です。日程が予め決まっており、大学などの大きな会場で数万人が一斉に行う形式です。

一方CBTは随時開催型で、受験者の希望の日時で受験することができ、パソコン教室などの小規模な会場でも実施できます。すでに欧米ではほとんどの試験がCBT化されております。CBT化によるメリットは受験者のみならず、主催者にとっても大きいので、国内でCBT化の推進を行う際の唯一無二のパートナーでありたいと考えております。

 


--苦労された点はどのようなところでしょうか。
 

創業当時は試験会場の用意に苦労しましたが、一社ずつ地道に電話営業し、毎年少しずつ会場数を増やしてきました。47都道府県すべてに会場網を広げるのに4〜5年、300会場以上になるまでには10年以上もの時間を費やしました。

ITとアナログを絡めたビジネスモデルですので、本来はITベンチャー企業が進出しにくい分野だと思います。そのため、他社にはなかなか真似ができないサービスであると自負しております。

 

 

--他社では真似できない部分は貴社の強みかと思います。他にも貴社の独自性や強みについてお伺いできますでしょうか。

 

私自身が元々プログラマーですので、IT技術を最大の武器にしています。そのため、他社には一切委託はせず、すべてのシステムは自社で開発しています。企業秘密のため全ては明かせないのですが、従来なら100時間かかるものを10時間で可能にしたりするプログラム制作の仕組みを持っております。それによって、プログラムを低コストで作成することができるため、クライアントに低コストでシステムを提供することができています。

 

また、弊社のもう一つの強みは解約がほとんどないということです。システム会社にありがちな杓子定規的な対応ではなく、日本古来の誠実対応をモットーに人間関係と対話を重視している変なIT会社ですので(笑)、お客様との関係性を大事にしており、ほとんど解約をされた経験がありません。お蔭様で国内ではCBTサービスを導入している団体は200団体ほどあるのですが、そのうち180ほどの団体は弊社のCBTサービスを利用していただいており、現在もサービス継続中です。

さらに、近年では次々と誕生している新しい資格だけでなく、採用試験や、大学入試、社内試験などの目的で一般企業にもCBTが導入されていますので、当社のマーケットは拡大してきており、成長に繋がっております。


 

--直近ではコロナ禍でも試験がリモートで受けられるサービスを新たにリリースされておりますが、詳しくお聞かせいただけますでしょうか。

 

新たにリリースした「オンライン・テストセンター」は会場に集まらなくても自宅でサービスを受けられるサービスです。コロナの影響を受け、大勢の人が集まる会場以外で試験が受けられるようにしたいというクライアント様のご要望にお応えし、検定の主催者様と課題を一つひとつ検証し、作り上げました。

このサービスでは、訓練を受けた「認定試験官」が実際に試験の監視を行うことでカンニングや替え玉受験を防止・発見し、試験のクオリティを維持します。AIでもある程度の不正は発見できるのですが、結局は人が試験官を行う方がアクシデントの対応等含めて柔軟な対応が可能で、リモートでも質の高い受験を提供することが可能となりました。

「オンラインテストセンター」ではツールだけでなく、コールセンターや監督員等の総合委託モデルでのリモートテストですので、これからの市場にマッチした新たなサービスとしてクライアント様のお役に立っていきたいと考えています。


 

現状に満足することなく、質の高いサービスをITで提供し続ける

 


 

--今後の中長期的な事業展望についてお伺いできますでしょうか。

 

今後もIT技術を駆使し、試験にまつわる必要なサービスを発展させ続けていくことです。現状に満足することなく弊社のIT技術を用いて、クライアント様、受験者様の両者にとって質の高いサービスを提供しつづけていきたいと考えております。


また、第二、第三の事業も推進していきます。第二の事業として運営している「日本の資格・検定」というメディアサイトは月間100万PVを達成しており、日本最大の資格・検定関連のWEBメディアです。検定の内容を正しく伝えたり、受験者の悩みに答えたりするコンテンツが中心です。また、「日本の検定王を決めよう」という企画も計画しており、受験者へ対してプロモーションができる広告ビジネスでもあります。

 

第三の事業は、「資格de就職」という求人サイトの運営です。検定試験主催者の悩みのひとつである、受験者が伸びないという悩みを解決することと、取った資格を実際に活かしたい受験者と企業をマッチングするサイトです。資格を取ったのは良いけれど、活かしきれずに困っている方のために「資格の出口」となる場を提供していきます。

弊社は事業を通し、様々な方の学習や資格取得の機会を支援することで社会貢献することを目指します。またそれが、豊かな人・豊かな国づくりへと繋がると考えています。


 

--最後にProfessional Onlineを見ていただいている経営者、決裁者の方に向けてメッセージをいただけますか?
 

現在、社内試験のニーズが急拡大しています。すでに大企業を中心にCBTを社内試験に導入した実績が多数あります。社内試験や採用試験などに全国会場型CBTやリモートテストの採用を検討している企業様はぜひ一度ご相談ください。

また、「日本の資格・検定」のサイトに広告を出したいという検定試験主催者様もぜひお問い合わせください。ご予算に合わせた広告出稿が可能ですので、まずはご相談いただければと思います。


 

--本日はどうもありがとうございました。


 

株式会社 シー・ビー・ティ・ソリューションズ
https://cbt-s.com/


 

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プロフィール

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野口 功司

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