オープンソースを活用したスピード感のあるシステム開発を武器に企業の課題を解決

オープンソースを活用したスピード感のあるシステム開発を武器に企業の課題を解決

株式会社キャッチアップ 代表取締役 江頭 竜二

カテゴリ: アプリ開発・システム開発、従業員数: 10〜49

2021.12.20

江頭 竜二(えがしら・りゅうじ)

株式会社キャッチアップ 代表取締役社長

1973年佐賀県生まれ。職業訓練校でITを学び、27歳で異業種からIT業界へ転身。2010年にフリーランスのシステムエンジニアとして開発した「baserCMS」が好評を博し、2012年1月に株式会社キャッチアップを設立。

Webアプリケーションを使用し、様々な企業のシステム開発を行うと共に、特定非営利活動法人ベーサー・ファウンデーションを通して、「baserCMS」の普及や機能改善に積極的に取り組んでいる。

 

 

IT化が進んだ現代では、システム開発は企業課題を解決する一つの有力な手段です。「baserCMS」などのオープンソースを活用し、スピード感のあるシステム開発を提供するのが株式会社キャッチアップです。これまでのご経歴やリリース予定の新サービスについて、代表取締役社長の江頭様にお話を伺いました。

 

 

職業訓練校を経てIT業界へ。「baserCMS」の公開が転機に

 

 

 

--本日はよろしくお願いします。早速ですが、江頭さんが起業されたきっかけをお聞かせください。

 

専門学校で経理を学び、銀行に就職しましたがすぐに退職し、ガソリンスタンドで働き始めたのがキャリアのスタートです。しかし、6年ほど勤めたときに他の仕事にもチャレンジしてみたいと考え、職業訓練校へ通い、ITの勉強をすることにしました。
 

それが1990年代の、まだWindowsが出始めた頃の話です。職業訓練校の授業を通じてITのおもしろさに目覚めた私は、27歳でコールセンターのIT部門へ転職しました。そして、2007年にフリーランスのWebデザイナーとして独立します。

 

しかし、当時はWebデザイナーという職種は新しく、十分な仕事量がなかったため、すぐにシステムエンジニアとしての仕事もするようになりました。システムエンジニアとして2010年に開発し、オープンソースとして公開したのがCMS系のWebシステムである「baserCMS」です。

 

「baserCMS」は好評で、徐々に引き合いが増え、公開から約1年後には一人では持てないほどの仕事をいただくようになりました。そこで、2012年1月にWebシステム(CMS系)を中心とした提案、開発を手掛ける株式会社キャッチアップを立ち上げたのです。

 

職業訓練校に通っていた頃、先生からIT技術を身につければ会社を立ち上げて独立することもできるというお話を聞いたのが印象に残っています。とはいえ、もともと独立を志望していたわけではありませんでした。会社を設立したのは先ほどもお話した通り「baserCMS」の開発・公開がきっかけです。

 

オープンソースを活用したシステム開発は早期納入が強み

 

 


--貴社が展開されている事業について、あらためてご説明をお願いいたします。
 

弊社ではインターネットを活用したシステム開発サービスを提供する事業を主力事業としています。わかりやすく言うと、お客さまの課題をヒアリングし、システム化する事業ですね。弊社のサービスでは、CMSを中心に扱っており、オーダーメイドのホームページ作成なども可能です。また、自社サービスとしてソフトウエアの開発や販売も手掛けています。


弊社のシステム開発サービスの強みは「baserCMS」をはじめとするオープンソースを活用した、コストダウンと早期納入です。オープンソースを活用するため、一から開発するよりも開発工期を圧縮でき、その結果、早期納入を実現できるのです。


 

--事業を展開するうえで課題とされていることがあれば教えてください。

 

今後は自社サービスの収益基盤を強化したいですね。2021年には「onemind」の提供を開始しましたが、2020年に採用系のサービスもリリースしました。あいにくコロナ禍で採用ニーズが落ち込んだタイミングと重なってしまって、積極的なサービス提供展開を行えていません。このサービスについては、折を見てまた展開していきたいと考えています。

 

「baserCMS」を世の中へより普及させたいと考えており、SNSを活用したプロモーションを展開中です。TwitterやFacebookを使用していますが、すぐに効果が出るようなものではないと考えていますので、じっくりと取り組んでいきます。

 

社員への企業理念浸透に役立つ新サービス「onemind」とは

 


 

--今後の中長期的な事業展望についてお伺いできますか。
 

今後の事業展望として考えていることは4つあります。

  • リソース強化
  • 大阪・東京の拠点開拓
  • 「baserCMS」の普及
  • 広報力の強化

 

特に大阪・東京では拠点開拓を進め、できるだけ早く基盤を固めたいですね。また、リソース強化については社内のエンジニアを増やすだけでなく、外部パートナーとの提携を拡大し、生産力を高めたいと考えています。

 

自社サービスとしては、社内のノウハウをクラウドサービスとしてパッケージ化して提供し、お客さまの課題解決のために使っていただきたいと考えています。2021年11月に企業理念を社員に浸透させるためのサポートツールである「onemind」をリリースしました。


 

--新サービスの「onemind」について教えてください。

 

「onemind」は企業理念を社員に浸透させるためのシステムです。経営者の考えを社員に浸透させ、社員が自走できる状態に持っていくことを目指し、社内ポータルサイトなどを構築します。

 

社内ポータルサイトを提供するサービスは他社にもありますが、機能が多すぎ、わかりにくいものが多いの気がしています。「onemind」では、情報共有を主軸に、企業理念や行動指針をはじめとした経営層の想いを社員にどう伝えていくのか。というサービスを提供するのが特徴です。
 

「onemind」が提供する主な機能は

  • 企業理念・行動指針 共有機能
  • LINE、Chatwork、Slackなど外部サービスとの連携
  • タイムカード機能
  • アンケート機能

などを想定しています。

 

特にアンケート機能は、経営層からのメッセージが社員に届いているかを確認したり、従業員満足度調査などを実施したりすることが可能です。正直なところ、機能自体は他社が提供する社内ポータルと大きく変わらないかもしれませんが、情報共有に特化して機能を絞り込み、その中で経営層の想いを簡単に伝えることができることが「onemind」の強みです。

 

今後は「onemind」のプロモーションに注力してまいります。


 

--最後にProfessional Onlineを見ていただいている経営者、決裁者の方に向けてメッセージをいただけますか?

 

どこの会社にも経営課題はあると思います。弊社は単なる外注先ではなく、クライアントのパートナーとして、ともに問題解決するという姿勢で取り組みます。お困りごとがありましたら、ぜひ弊社へお声がけください。

 

2021年にリリースした新サービス「onemind」にもご期待ください。


 

--本日はどうもありがとうございました。


 

株式会社キャッチアップ

https://catchup.co.jp/


 

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