ゲームは生産性がないという概念を覆したい

ゲームは生産性がないという概念を覆したい

合同会社バイビット CEO 岩間 達也

カテゴリ: 、従業員数:

2022.02.22

岩間 達也(いわま・たつや)

合同会社バイビット 最高経営責任者

幼少の頃より興味を持ち続けたゲーム業界へ飛び込む。一度はゲーム業界を離れ、別の業界で働くも、思いは消えず再びゲーム業界へ。韓国・インド・マレーシアと国を渡りながらもゲーム業界で働き続ける。スマホゲームの流行の波に乗って日本へと戻り、現在はブロックチェーンを使ったゲーム作りを行っている。

 

 

近年仮想通貨の台頭に伴って注目を集めているトークンなどのデジタルコンテンツ。日本国内だけではなく世界に視野を向け、ブロックチェーンを活用したNFTコンテンツが作成できるゲームなどによって注目を集める合同会社バイビット。躍進を続ける原動力は何なのか、ゲーム業界に関する思いや今後の展望など、合同会社バイビットの最高経営責任者である岩間様にお話を伺いました。

 

 

大好きなゲームの新たな可能性を開拓したい

 

 

--本日はよろしくお願いします。早速ですが、岩間さんが起業されたきっかけをお聞かせください。
 

小さい頃からゲームが好きでゲームに関する何かをしたいなとずっと思い続けていました。大学に進学をしたのですが、卒業するまで我慢することができず、中退してゲーム業界に飛び込みました。大手ゲーム会社に就職をし、アミューズメント事業部のアーケードゲームの分野で働いてました。

 

その後、別の業界を経験したのち、大手ゲーム会社に就職をし、アミューズメント事業部のアーケードゲームの分野で働いてました。

そこから、海を渡って韓国のゲームメーカーへ就職をしました。韓国のゲームメーカーで働いた後、今度はインドのゲームメーカーへと転職をしました。その後、マレーシアへ移り、ゲームパブリッシャーとしてブラウザゲームを東南アジアでサービス展開しました。

 

しかし、その時にスマホのアプリゲームの流行の波がやってきて、自社の売上が大幅に低下をしてしまいました。ですので、逆にこれは転機なのかもしれないなと考えて日本へと戻り、現在の会社を立ち上げました。そこではブロックチェーンを活用したゲーム作りを行っています。

 

 

--ゲーム業界に対してはどのようなお考えを持たれていますか。

 

ゲーム業界、特に日本のゲーム業界の話になるのですが、パワーゲームの形が非常に強く、大手しかほぼ勝てない状況になっています。そのため、日本のゲーム業界には興味を持つことが難しくなり、海外のゲーム会社で働く経験をいくつか積んで海外で起業をしました。

 

今回日本に戻ってはきたのですが、日本市場に向けたゲーム作りをしようという気持ちはあまり強くありません。ゲーム業界で言いますと、海外のゲーム会社の方が売り上げが高く、マーケットの規模そのものも大きく可能性でいっても日本よりも圧倒的に上なんですね。

 

せっかくゲームを作るのであれば多くの方に遊んでいただきたいという思いが強いので、海外向けにブロックチェーンやNFTを使ったゲームを展開していこうと思っています。

 

 

世界中に視野を拡げ事業を展開していく

 

 

 

--現在ゲーム事業を中心に事業展開されていると思いますが、改めてご説明をお願い致します。

 

現在当社が行っている事業としては、主にゲームの企画・開発・販売に関する業務。ホームページの企画・制作、システムソフト、アプリケーションの企画・開発などがあります。

自社の現状の体制としては、日本には7名、マレーシアに2名、韓国に5名程度のメンバーがそれぞれいる形になっています。

 

海外の拠点では主に開発業務を、日本の拠点ではデザイナーやコミュニティマネージャーといった役割のものがユーザーとやりとりをおこなったり、SNSの開発などを中心として活動しています。

 

ゲーム事業で今現在リリースしている製品・サービスは、『Crypto Stakes』という競馬のシミュレーションゲームになります。

ゲームの題材として競馬を選んだ理由としては、勝負そのものが分かりやすいということがあります。競走馬を育成し、走らせる(競争させる)ことによって勝敗が決まるというように構成が非常にシンプルになります。構成がシンプルであればあるほど、より多くの人に楽しんでもらえると思ったからです。

 

また、このゲームでは育成した馬を、引退後にNFTとして販売できるという初の試みを取り入れて展開しています。NFTとは「非代替性トークン」とも呼ばれる仮想通貨の一種です。

 

海外では仮想通貨とゲームの組み合わせによるビジネスは売り上げが高くなっており、NBAのNFTカードが世界中で取引されていますが、日本では法的な側面から、事業として展開していくにはハードルが高くなっています。

 

ゲーム内に仮想通貨を持ち込んでしまうと、スマホのアプリストアのマーケットプレイスに載せることができなくなってしまいます。そのため、知名度はどうしても低くなってしまい、ターゲット数は低くなってしまいますが、その分客単価は大きくなっています。

 

仮想通貨を使用するということで、ターゲットとしては金融リテラシーの高い30歳代から40歳代の人をメインとして考えています。

日本ではまだまだ仮想通貨に対してのハードルが高いため、仮想通貨のウォレットを持っている人が多い海外市場への発信を中心に行っています。

 

 

--貴社の独自性や強みについてお伺いできますでしょうか。

 

ゲーム内で育成した馬がNFTカードになり、仮想通貨を使用することで、個人間での売買が可能になり、ゲーム内だけで完結しないという点は今までのゲームにはない強みであると考えています。こういったゲームは日本でもまだまだ少ないと考え、勝負に出ています。

 

NFTを使用している競馬ゲームは世界中で、どんどんリリースされていますが、その中でも弊社のゲームの最大の特徴としては、競走馬の育成から手掛ける構成になっている点です。

 

他のゲームではすでにNFTになっている馬を走らせるだけの単純な構成になっています。対して弊社のゲームでは、ゲーム内で育成した馬をNFTとして販売することができる点でゲームに費やした時間をお金に還元することができます。

 

このように、ゲームは時間を消費するのみで生産性が乏しいといった概念を覆すことができるのではと考えています。ブロックチェーンを使ったゲームを副業とする考えが現在の世界市場ではスタンダードになりつつあります。

 

ただ、開発をする際にどうしても日本人はコストが高くなってしまいますので、東南アジアを中心とした海外スタッフで構成する形にはなります。とはいえ、東南アジアを中心としたスタッフは技術力が高く、開発スピードは他よりも圧倒的に速いのではないかと個人的には思っています。

 

 

既存のサービスを強化発展させ、企業の成長につなげる

 

 

--今後の中長期的な展望についてお伺いできますでしょうか。

 

現在展開している、『Crypto Stakes』を軸としつつ、NFTに関わるブロックチェーンゲームを強化し、拠点としている韓国やマレーシアの市場にリリースしていきたいと考えています。

さらに、拠点として強化していき、スタッフの数も増やして運営に力を入れていきたいです。

 

新しいゲームタイトルも複数予定していまして、『Crypto Stakes』の馬のカードを使って違う遊びができるようなゲームも考えています。ブロックチェーンの魅力になりますし、2022年の7月には、馬カードを使った新しいタイトルをリリース予定です。

 

 

--最後にProfessional Onlineを見ていただいている経営者、決裁者の方に向けてメッセージをいただけますか?

 

ブロックチェーンや今流行りのNFTという言葉は実際学ぼうと調べてもなかなか理解しにくいことがありますが、そんなことは全然気にせず、相談していただければと思います。

実際に農家や漁師、古武術に芸能事務所と様々なジャンルの方々からご相談いただいており、ブロックチェーンやNFTに関してお気軽にご相談ください、Zoomでざっくばらんにお話ししましょう!

 

 

--本日はどうもありがとうございました。

 

 

合同会社バイビット

https://bybit.co.jp/

 


Professional Onlineでは無料で経営者インタビューに掲載いただける方を募集しています。

お問い合わせフォームよりご連絡ください。

 

 

詳細の説明はこちら
SHARE
COPYLINK

プロフィール

合同会社バイビットCEO

岩間 達也

ブロックチェーンコンサルティング&アドバイザリー 分散元帳の実装 DApps開発

会社情報

合同会社バイビット
最小単位から真摯に仕事と向き合い期待を超えるクオリティで応え続けます。