日本発のバーチャルグローバルコンテンツの創出と、エンタメ領域におけるDXで、日本を代表する世界基準の会社を目指す

日本発のバーチャルグローバルコンテンツの創出と、エンタメ領域におけるDXで、日本を代表する世界基準の会社を目指す

株式会社Brave group 代表取締役社長 野口 圭登

カテゴリ: エンタメ、従業員数: 10〜49

2021.06.01

野口 圭登(のぐち・けいと)
株式会社Brave group 代表取締役社長

1990年、東京都生まれ。2009年に慶應義塾大学経済学部に入学。大学在学中に株式会社Vapesを創業。ペットオーナー向けウェブサービスをローンチし、月間ユーザー数日本一を達成する。2016年11月ベネッセホールディングスと資本業務提携を実施。2017年10月、株式会社Brave group設立。

 

近年、イベントや音楽、スポーツなど多くの業界でDX(デジタルトランスメーション)が進んでいます。そんななか、VTuberなどのIP事業・マーケティングプロデュース支援事業でめざましい活躍を見せるのが株式会社Brave groupです。「エンターテインメントを通して世の中を笑顔に」をミッションに掲げ、エンタメ産業の新しい未来を築くために、さまざまな挑戦を続けています。日本ではまだ成長過程であるIP産業はもちろん、今後5Gにより発展するであろうバーチャル事業への展望を、株式会社Brave groupの野口代表取締役にお話をお伺いしました。
 

 

 

日本発、グローバルで戦える事業

ー本日はよろしくお願いします。まずは野口さんが起業されたきっかけや、これまでの経歴をお伺いできますか?

 

はい。まず起業すること自体は実家が自営業であったことと、高校時代に経験した文化祭の責任者の経験がきっかけとなっています。

お金を使って事業を行い人に喜んでもらえる経験は非常にやりがいを感じましたし、大学生になって時間もできたことから普通ではできない経験がしたいと考え、ウェブマーケティングやメディアの事業を行う会社として起業をしました。

ここでは、順調に業績も伸びていったのですが、運営しているメディアの1つを大手教育事業会社への売却することになり、その後は自分のように起業したい若者を応援したいという想いから、個人的に投資も行っています。

しかし、今後人口が減少していく日本の状況も考えると既存の市場の食い合いではなく、未来の市場が形成される分野で「日本発でグローバルで戦える」事業をしていきたいと考え、現在はIP開発事業/マーケティング・プロデュース支援事業を行う株式会社Brave group の経営に注力しています。

 

 


 

エンタメ産業に新風

ーありがとうございます。株式会社Brave groupについて、現在の主な業務内容を教えてください。

 

当社の事業の柱は2つあります。1つ目は、バーチャル分野でのIP(Intellectual Property)開発事業、2つ目は、エンタメ領域の分野におけるDX事業です。

IP開発事業では、近年盛り上がりを見せているVTuberを起点にしたIP開発を中心としており、YouTube上での動画配信、グッズ・ボイス販売、リアル・オンラインでのイベント実施、音楽配信を行っています。

一方DX事業では、現在は主にエンタメ領域においてDX化をはかるサービスを展開しています。

特に最近では新型コロナウイルスの感染拡大を受け、急速にDX化の波がきています。

例えばエンタメ領域では「エンタメ×XR」という形でリアル・オンライン同時開催ライブを行うなどの取り組みも支援しています。(参考:RIOT MUSIC、初のリアル・オンライン同時開催ライブ 「1st LIVE “Re:Volt” supported by KDDI auスマートパス」オフィシャルライブレポートを公開!〜初披露オリジナル曲を含む全20曲で観客を魅了〜 https://bravegroup.co.jp/news/431

しかしこれからのDX化は、エンタメの領域だけでなく、企業イベントや展示会、採用イベントなどでも広くノウハウが活用されていくと確信しています。

 

ーコロナ禍では、バーチャルでのコミュニケーションが活発化していますよね。そうした時代背景を受け、貴社のDX事業はますます成長しそうですが、これまでどのように事業を成長させていかれたのでしょうか?

 

はい。DX事業を始めるにあたって、まずは実績作りが大切だと考えていました。
そのためにまずは、コンシューマー向けにバーチャルキャラクターを自社で開発し、YouTubeで動画を放映して再生回数を伸ばす。そしてファンの方にグッズを買ってもらったり、投げ銭をしてもらったり、といったIP事業を中心に展開していましたね。

そうした中、あるクライアント様から「タレントのスキャンダルに左右されない、バーチャルなキャラクターを自社の広告塔として使いたい」というご要望をいただく機会があったのです。そこで大手企業を対象に、オフィシャルキャラクターのIP開発からYouTubeでのグロースまでを一貫して提供できるようにサービスを拡大しました。

 

ー当時はまだ、DXへの認知度や関心もそれほど高くなかったのではと思いますが、企業の反響はいかがでしたか。

 

新しくて、面白いと言ってくださるところも多かったのですが、その一方、VTuberはまだニッチな領域ではないかと懸念されることもありました。そんななかある企画が大きな反響を呼び、TwitterやYouTubeなどのSNSであっという間に拡散されたことにより、実績として企業様からも評価をいただけたのは幸運だったと思います。

これを機に、業界を問わず企業様からのお問い合わせも多くなり、当社のDX事業の成長が加速しています。更に、昨年は新型コロナウイルスの影響でリアルイベントを開催することが難しくなったため、音楽関連の企業や芸能事務所、スポーツ、イベントなどの企業から、「従来のイベントをなんとかバーチャル化できないか」といったご相談をお受けすることも多くなっています。

当社では現在、日本最大級のイベントのバーチャル化に取り組んでいます。これは、バーチャルのモデルがバーチャルの世界でイベントを行い、そこに一般の方々もアバターとして参加して観覧できるというものです。現在では、自分をアバター化することは決して珍しいことではありませんしね。


 

 

 

バーチャルが当たり前になると、楽しみの幅は広がる

ー今後の成長が期待されるDX化ですが、今後はどのような成長が予測されますか。

 

引き続きエンタメ業界からまずは進化していくと考えています。

例えばIPは時代とともに移り変わっていて、創世記は、いわゆる「マンガのキャラクター」。

少年誌に掲載されていた「ドラゴンボール」の孫悟空や「機動戦士ガンダム」のアムロなどに人気が集まり、そこからゲームやアニメが育っていきました。

次が「会いに行ける」という付加価値がついたこと。
「刀剣乱舞」や「テニスの王子様」の声優がミュージカルやライブをするなど、いわゆる「2.5次元」に人気が集まりました。そして、現在はYouTubeなどのプラットフォームを通して、双方向にコミュニケーションが取れる時代となっています。

この進化のスピードを考えると近い将来は、おそらくVR空間が主流になっていくのだと思います。
VR空間のなかで、自分がアバターになり、バーチャルの街を歩いていると、向こうから他のアバターがやってくる。

バーチャルが当たり前になると、本当の意味で場所を選ばないので、楽しみの幅が格段に広がると思っています。

 

ー今から実現するのが楽しみですね。ぜひ体験してみたくなりました。

 

ありがとうございます。実現には5Gを始めとした通信インフラや配信プラットフォーム、oculus等のデバイスの普及が鍵となります。まだまだ日本も普及率はこれからですが、VR空間の波が来る前に、弊社でもいろいろ試行錯誤して世界で戦える事業を作りたいと思います。

 

ーありがとうございます。最後にProfessional Onlineを見ていただいている経営者、決裁者の方に向けてメッセージをいただけますか?


私たちが創ったコンテンツで誰かが今よりもっと幸せになってくれると、この仕事をしていてよかったと実感します。「自分の周りの人がどれだけ幸せになったか」というのが、私にとって自己実現の指標であり、今後も、「誰かの何かを変えるビジネス」をしていきたい。そして、そういう気持ちに共感してくれるような企業やグループと、一緒に新しいことを仕掛けていきたいと思っています。

 

ー本日はどうもありがとうございました。

 

株式会社Brave group

https://bravegroup.co.jp

 

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