価値あるサービスを創造すること。誰もやったことがないビジネスを生み出すために、ずっと尖っていたい。

価値あるサービスを創造すること。誰もやったことがないビジネスを生み出すために、ずっと尖っていたい。

株式会社エイムプレイス 代表取締役 河上 隼人

カテゴリ: IT・情報通信、従業員数:

2021.11.26

河上 隼人 (かわかみ・はやと)

株式会社エイムプレイス 代表取締役社長

1980年広島生まれ。2003年拓殖大学商学部卒業。2005年株式会社フルスピード入社後、2年で営業部長に昇格、広告部門の立ち上げにも携わる。その後独立して2010年に株式会社エイムプレイスを設立。現在はWebコンサルティング事業、インターネットメディア事業、人材紹介事業を三本柱に、美容や不動産に関する領域でメディアを複数展開している。

 

 

『「おもしろい」「ありがとう」を引き出す価値あるサービスを創造する』というキャッチフレーズを掲げる株式会社エイムプレイスの河上隼人さん。同社の代表取締役社長として活躍する一方で、最近はYouTubeで主にSEOについて取締役の柏崎さんと一緒にご自身の言葉で発信されています。趣味は筋トレ、会社ではご自分が一番楽しんでいるとおっしゃる河上さんがIT業界に入った理由、そして株式会社エイムプレイスで次々と新しいサービスを生み出していく中で感じる想いについて伺いました。

 

 

IT業界の成長期にフルスピードでコミット、自信をつけて起業へ

 

 

 

--本日はよろしくお願いします。早速ですが、河上さんのご経歴と起業されたきっかけをお聞かせください。

 

大学時代はラグビーに打ち込み、進路や人生設計に関してほとんど考えていませんでした。新卒で社会に出たものの、全くと言っていいほど方向性が定まらず、複数の企業やアルバイトを転々としていました。

 

25歳でご縁があって入社したのが、技術系インターネット広告代理店の株式会社フルスピード。2005年というITがどんどん伸びていた時勢に加えて、他人とコミュニケーションを取ることが得意だったことから、営業職として波に乗り、めきめきと成果を上げました。
 

2007年に会社が東証マザーズに上場したときには27歳で部長職に昇格。営業部長として何十名もの部下を率いながら数字管理、マネジメントをしていました。並行して広告部門を組織として立ち上げたり、顧客へのコンサルも手掛けたりと、30歳になるまではとにかく、社名を体現するかのようにフルスピードで働いていました。


 

--その後独立されますが、もともと起業に興味をお持ちだったのでしょうか。

 

いいえ、まったく(笑)。入社したときはまだ「自分探し」の段階で、その後に独立を考えるなど想像すらしていませんでした。株式会社フルスピードで働くなかで、上の方々に「色々やってみなさい」とチャレンジする機会を与えていただいて、自分でも「実力がついたな」と実感できるようになって、ようやく「会社員は向いてないかもしれない。経営者として自分で好きなようにやってみたい」と思い始めました。

 

そして、30歳を迎える2010年2月に株式会社エイムプレイスを設立。美容系・医療系の人材紹介事業からスタートし、その後さまざまなサービスをリリースしつつ、現在に至ります。


 

経験と技術が支えるSEOを武器に、時代のニーズに合ったサービスを生み出す


 

--貴社は多岐に渡るサービスを展開されていらっしゃいますが、現在の事業の特徴や概要を教えていただけますか。

 

現在の事業の主軸は3つ、Webコンサルティング事業、インターネットメディア事業、人材紹介事業です。

・Webコンサルティング事業

クライアントの集客のパフォーマンスの向上に特化した事業です。SEO対策、Web広告を中心にプロモーションの支援をしています。

 

・インターネットメディア事業

設立5-6年目から始めた事業です。クライアントへの貢献度、信頼性を上げるために自社のメディアを展開、収益化に成功しています。

 

当初は不動産メディアからスタートしてビジネスモデル化し、ここ数年は美容、脱毛、転職など、SEOを中心に多岐にわたってジャンルを展開し、SEOおよびアフィリエイトに強い会社というイメージを確立しています。

 

・人材紹介事業

設立当初は美容クリニックをターゲットにした看護師の紹介事業からスタートしました。自社でWeb広告を展開して集客をし美容クリニックを開拓、看護師を紹介して紹介料を受け取るビジネスモデルで、自社メディアの先駆けです。


 

--三本柱に支えられた事業なのですね。特にオウンドメディアの展開について、詳しくお話をお聞かせいただけますか。

 

設立当初から不動産と美容に特化していました。どちらも広告費をかなり使う業界でレッドオーシャンではあるのですが、とにかく成功した時のリターンが大きいのが特徴です。僕は小さいところを積み上げるタイプではないので、競合が多いなかでも「トップを取るぞ!」という想いで、とにかくチャレンジしてきました。

 

一番新しいオウンドメディアは、2021年の2月に立ち上げた「PeoPle’s」という情報発信メディアです。コロナ禍で人々の生活様式がガラッと変わったのであれば、メディアが求められるジャンルも変わってくるはずだと考えました。

 

不動産と美容だけではなく、コロナ禍でニーズが伸びたところに積極的にチャレンジしていかないと取り残されてしまうという危機感を持ち、可能性があるジャンルで記事をリリースしようと立ち上げたのです。リリースしてまだ1年も経っていないメディアですが、SEOでの上位表示を狙って展開しています。


 

--貴社の独自性や強みにはどこにあるとお考えですか。
 

評判がいいのはSEOの技術です。難易度の高いキーワードで上位表示の実績があるためでしょう。なぜ弊社がSEOに強いかと言えば、僕が負けず嫌いだからです(笑)。加えてしっかりSEO技術の研究をしていますし、支える裏方部隊にも自信があります。

 

裏方部隊はプロジェクト単位で構成しています。ブレインはほぼ外注で、専門的なスキルを持つフリーランスや、プロフェッショナルな会社を見極めて選んでいます。専門家を集めて成果主義でやっていることが結果に繋がっているのかもしれません。

 

もちろん、日本の会社システムを否定しているわけではありません。ただ、今の日本の会社システムでは社員育成に時間がかかることは事実です。ディレクションやプロデュースは僕がやっているため、自分と同じ目線で仕事ができるプロをしっかり集めて仕事をするやり方が今のところはまっていると思います。


 

--逆に貴社でお持ちの課題はありますか。


 外部ブレインがいるという強みは、裏を返せば社内での社員育成には至っていないということです。僕は自分がそうだったように、成長したらどんどん起業して頑張ってほしいと思うタイプであまり気にしてはいなかったのですが、事業の軸になるスタッフが社内に少ないというのはやはり考えものでしょう。つまり課題は人材不足です。

 

これまでは、ほとんどの社員が転職で、新卒採用をほとんどやってこなかったのですが、採用方針を切り替えてみようと思っており、たとえば、大学生のインターンを積極的に入れてみるなどをしてみようと考えています。やる気、見込み、能力があるインターンは抱え込み、大学卒業と同時に正社員として雇用して子会社の重要なポジションを任せたり、Webマーケティングや営業で活躍したりしてもらう、そういう人材育成に目を向けようとしています。

 

あとは、どう知名度を上げていくかです。コロナ禍が始まる半年前にオフィスを移転したのですが、広いオフィスでたくさんの正社員を抱えるビジネスモデルはリスクが高いと痛感しています。これからの時代に求められるビジネスは、固定費を最小限にしながら利益を上げていく僕らのようなベンチャーの輝き方でしょう。こういう強みをどんどん発信して、広報活動で知名度を上げていきたいと考えています。

 

また、会社だけではなく社長がどれだけ有名なのかも大事になってくるので、SNSや取材、媒体を使いながら僕自身のことも発信していきたいです。2020年12月からはYouTubeで「HAYATOMAN 河上隼人チャンネル」を開設して、ようやく登録者が1,000人を超えました。SEOの話などを、僕なりの言葉で面白おかしく発信しています。


 

チャンスには迷わず飛び込む、知名度を上げてお客様に新たな価値を提供したい

 

 

 

--今後の中長期的な事業展望についてお伺いできますか。

 

大きな取り組みの部分では、エイムプレイスという会社の知名度をもっと上げていきたいです。TwitterやYouTube、TikTokでの発信を積極的に行い、メディア展開に関しても、既存のイメージに囚われず、とにかくチャンスがある業界にはどんどんチャレンジし続けたいです。

 

具体的には、インターネットの計測方法の分野。広告業界は近年トラッキング計測がうまく取れず、アフィリエイトに携わるメディアや広告代理店がピンチの状況だと騒がれています。この状況を逆にチャンスと捉え、「こういう風に捉えればいけるんじゃないか、逆にぶち抜けるんじゃないか」という解決策を生み出すことを狙っています。

 

僕のテーマは、「常に面白いことをしたい!」。成功したら面白いんじゃないかというジャンルには、失敗を恐れずこだわりなくチャレンジし続けてきましたし、これからもチャレンジし続けたいです。

 

Webコンサルティング事業に関しても、メディアとブランドイメージの強化をベースにする必要があると思っています。オウンドメディアやWebツール事業を成功させ、弊社の成功を見て信頼を寄せてくださる会社をコンサルしていきたい。実際に、弊社の営業がプッシュをしてお客様を獲得するケースよりも、メディアの実績やYouTubeの発信をもとに、お客様からお問い合わせをいただくケースが増えています。

 

Webコンサルティング事業では、まずは弊社の実績を評価してくださるお客様のお手伝いをしていければと思っています。


 

--最後にProfessional Onlineを見ていただいている経営者、決裁者の方に向けてメッセージをいただけますか?

 

Webマーケティングに課題を抱えている企業様は多いと思いますが、そもそもの課題はリスクを恐れて大胆になれないことだと思います。

 

例えば、個人法人問わずスーパーアフィリエイターと呼ばれる方は、SNSや運用型の広告の失敗と成功を繰り返しながら、結果として大成功を収めているケースが多いです。企業もリスクを恐れずにチャレンジしたら変わるのではないでしょうか。

 

長年現場にいて感じるのは、広告予算があまりにも少ない企業が多いことです。そもそも広告に対しての考え方のところから変えていかないと、いいメディアやいいサービスは作れません。
 

弊社では、SEOのご相談の前に、マネタイズやプランニングの問題を浮き彫りにすることから始めます。新規事業でお困りだったり、既存事業のWeb戦略が上手くいかなかったりする場合には、そもそも戦略から見つめ直す必要のあることが多いです。

僕がコンサルをさせていただくときは、事業の外注の可能性も含め、企画・戦略など、広告以外の部分も外部目線で分析、アドバイスいたします。お困りの企業様はぜひご相談ください。


 

--本日は興味深いお話を聞かせていただきました。ありがとうございました。


 

株式会社エイムプレイス

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