古川 亮(ふるかわ・りょう)
株式会社Like Video 代表取締役
慶應義塾大学を卒業後、新卒で株式会社リクルートに入社。様々なクライアントと対峙する中で動画制作の可能性を見出し、株式会社LikeVideoを設立。現在はOEMに特化した動画制作事業を展開している。
新型コロナウイルスの影響やDX化の推進に伴い、動画制作への需要は確実に高まっています。サイバーエージェント社が行った調査によると、2020年度の動画広告の市場規模は約3,289億円。前年度比にすると約127%増加しています。実際、企業の広告から採用における会社説明など現在でも多くの企業が動画を取り入れています。そのような中で、OEMに特化した動画制作を得意とする株式会社Like Videoの古川様にお話を伺いました。
動画領域の可能性を見出し、個性豊かな仲間と共に会社設立へ
--本日はよろしくお願いします。早速ですが、古川様のご経歴についてお伺いできますか?
慶應義塾大学を卒業後、新卒で株式会社リクルートに入社しました。広告営業として中小から東証一部上場企業まで120を超える企業に対峙した後、企業のコミュニケーション課題を解決するディレクターに従事してきました。クライアント様が抱える事業課題を、コミュニケーションの力を使って解決する仕事に一貫して関わってきています。
--ありがとうございます。リクルートから独立して起業する決断をされた理由についてもお伺いできますか?
動画が持つ底知れぬポテンシャルと、企業が動画を戦略的に活用できていない現状に大きなGAPを感じ、挑戦したいと考えたためです。私がリクルートにいた頃は、動画制作費は最低でも1本100万円~、かつ制作期間も長く、出来た動画の効果を保証できないなど様々な問題を抱えていました。これでは企業の動画活用は当然進みません。ビジネスとクリエイティブに精通した自分であればこの領域をもっと面白く出来るんじゃないか、と考え独立を決意しました。
動画を活用し、圧倒的なスピード感で事業加速を支援していく
--貴社の事業内容についてお伺いできますか?
OEMに特化した動画制作事業を行っております。主な顧客としてはECプラットフォーマー、メディア運営会社、採用コンサルティング企業などです。彼らの先にいる顧客の課題に対して、動画という切り口で解決を目指します。
分かりやすく例を挙げると、あるECモールを運営する企業は、出展企業の売上げが思うように伸びないという課題を抱えていました。動画を使ったキャンペーンを検討されるも、動画の特性を活かした戦略が描けずに悩まれていました。また、動画制作を自社内製で進めるには時間も手間もかかります。
そういった状況で弊社にご相談をいただき、出展企業の特徴を踏まえた動画の活用筋の検証から、実際の制作/量産体制までを一気通貫でご支援するに至っています。あくまで弊社は黒子であり、この取組みはECモール企業様の新サービスとしてリリースしております。これをOEM型と僕らは呼んでいます。
--ありがとうございます。事業を行う上で貴社独自の強みはありますか?
ビジネスとクリエイティブの両側面に強みを持つメンバーが揃っていることです。例えば、メンバーには自身で起業を経験し、更に事業開発をいくつも経験している者や、IT領域に知見があり、DX推進を得意とするもの、また美大出身でクリエイティブ全般を統括できる者が在籍しております。そのため、クリエイティブとビジネスを統合した提案をできる点が強みです。
また、スピードも大きな強みです。弊社では最短3営業日で納品が可能であり、短いサイクルで効果検証を回していきます。「Speed is Power」という考え方を重視しており、ビジネスの拡大においてスピード感は不可欠であるからこそ、強く意識していますね。
--「Speed is Power」非常に素敵な考えですね。採用コンサルティング企業に向けた動画制作も行っているとのことですが、どのような場面で活用されているのでしょうか?
コロナウイルスの流行により、就職活動自体はオンラインが主流となっています。そのため、企業への応募率は増加する一方で選考参加率は減少しています。
つまり応募以降のCVRにKPIが変化しているとみています。そこで弊社では、現場社員がご自身のスマホで撮影した自己紹介動画を、現場社員メッセージとして求職者に送付できるパッケージを開発しました。リマインド機能を果たすことで面接ドタキャン率が大きく低下するなど面白い兆しがでています。これも動画の特徴を引き出した良例と自負しています。
動画制作に限らず、VRやドローンなど幅広い事業展開を目指す
--今後の中長期的な事業展望についてお伺いできますか?
動画制作の次の手として、VRやAR、ドローンといったテクノロジーを活用したOEMを視野にいれています。OEMの本質は民主化です。技術ギャップやコストギャップがあり、広く利活用されるには時間を要する領域を、弊社が橋渡しできることには大きな価値があると思っています。
--最後にProfessional Onlineを見ていただいている経営者、決裁者の方に向けてメッセージをいただけますか?
動画を使って自社や自事業をドライブさせたいと漠然と考えていらっしゃる方がいれば是非お声がけください。動画という切り口からスピード感を持って解決策を考えましょう。また、自社の事業をDX化したいという方も是非お声がけください。知識豊富な社員が揃っていますので、必ずお力添えできると思います。
--本日はありがとうございました。
株式会社Like Video
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