魚原 大(うおはら・だい)
株式会社D-Revolutions 代表取締役
1998年聖徳社会体育専門学校に入学し解剖学や人体生理学、栄養学、幼児心理学などを学ぶ。卒業後は幼児やベビーのスイミングコーチやフィットネス器具の指導全般を行い留学。帰国後はフィットネスインストラクターとして独立し、トレーナーもしながら日本一を争う大会(大会名など権威を表したい)に出場し、優勝。業界で一躍有名になる。
2014年に株式会社D-Revolutionsを設立し、翌年にbodycareサロン第一号店を開院。現在は関東、関西、中京に全国で22店舗を運営中。
近年の日本における健康志向や美意識の変化、働き方改革による現代人の可処分所得の増加に伴うフィットネスクラブの需要が大幅に増加しています。
大手企業の競争が激化するフィットネス業界において、「フィットネスのディズニーランドを創造する」をテーマに掲げ事業を展開する株式会社D-Revolutions代表取締役の魚原様にお話をお伺いしました。
フィットネスの大会で日本一に。業界をさらに盛り上げるべく起業へ
--本日はよろしくお願いします。早速ですが、魚原さんのこれまでのキャリアや起業のきっかけをお聞かせください。
もともとはフィットネスインストラクターとして国内外の最前線で活動し、数々の賞を受賞しました。
日本一のフィットネスインストラクターを決める大会では優勝を飾り、その後海外へ留学。海外でも能力が認められ数々の賞を受賞しました。
その後改めて日本へ帰国しパーソナルトレーナーへと転身しました。転身後に出場した大会で優勝し、おそらく日本で唯一となる「フィットネスインストラクター」×「フィットネストレーナー」のダブルで日本一に輝きました。
--プレーヤーとして国内外で大きな成果を残し順風満帆にも見える中で、どういった心境から起業を決意されたのでしょうか?
2014年頃の日本では「佐川男子」などのカレンダーブームが到来していました。
フィットネス業界を盛り上げるべく、私もブームに乗って「フィットネス男子」のカレンダーを作ることを計画しました。実現に向けて、大手企業に対するスポンサー営業等を個人で行うようになったのですが、社会的信用や立場の違いによりなかなか円滑に進まない場面に遭遇するようになりました。
個人事業主としての活動に限界を感じていた中で、自身も法人としてより大きな挑戦をすべく、2014年に株式会社D-Revolutionsを創業し、翌年2015年にbodycareサロン第1号店を開院しました。
--会社設立後は順調に事業展開が進んだのでしょうか?
はい。満を持して「フィットネス男子カレンダー」を発売したところ、6000部を超えるヒットとなり、それをきっかけにテレビやメディアへの出演が増加しました。
社内体制としては、これまでフィットネストレーナーとして培った人脈や知名度を活かした人材採用を行い、私のビジョンに共感してくれた人や夢を持つ人が多数集まり、順調に人員を拡大していきました。
サロンの店舗出店数も順調に増え続け、現在では全国で22店舗の運営をさせて頂いております。
--順調に事業拡大されているのですね。大手企業や新規参入企業が多く存在する市場ではありますが、その中でもどういった部分が御社の強みでしょうか?
外部環境の変化に対して柔軟かつスピーディーに適応できる点ですね。
私自身が何かに取り組む際に誰よりも早く意思決定を行い、とにかくスタートを切ってみるタイプなんですね。
組織としてもそういった文化が浸透しており、大手企業では実現できないスピードでPDCAを回すことができます。
夢を持っている人が集まり、働ける場所を作りたい
--現在22店舗のサロン運営をされていらっしゃるとのことですが、その他にどのような事業にお取組みされているか聞かせて頂けますか。
現在、3つの事業を主軸として展開しています。
①サロン事業(癒し空間を提供するトータルビューティーサロン)
トータルビューティーとトータルヘルスケアをプロデュースすべく、トレーニングからボディケア(ストレッチ/もみほぐし)を展開。なかでも弊社オリジナルのBODY CAREメソッドでは、「なりたい自分になる」を最短最速でサポート致します。
②フィットネス事業(期待を超える感動体験)
業界のトッププレーヤのみが在籍しており人気・実力も申し分ないインストラクターがTEAMを組み活動。グループエクササイズを通して(エアロビクス・ダンスエクササイズ等)皆様の心と健康の為、「なりたい自分になる為」のサポートに尽力し様々な感動体験を提供していきます。
③ヘルスケアソリューション事業
アパレル事業やOEM開発事業を展開しています。ヘルスケア業界は比較的ニッチな業界ですので、「誰が作った商品であるか」がとても重要と考えています。現在、知人のインストラクターらと共同で販売拡大中です。
--現在22店舗のサロン運営をされていらっしゃるとのことですが、その他にどのような事業にお取組みされているか聞かせて頂けますか。
弊社では、「フィットネスのディズニーランドを創造する」をビジョンとして掲げ、その実現にむけて様々な活動に挑戦しています。
ディズニーランドが夢の国と言われるように、我々も夢を持っている人が集まり働ける場所を作りたいと考えています。
そのためには、モノやサービスを売るだけにとどまらず、エンターテイメント性を高めることが重要だと考えており、お客様に対して「楽しい」という体験価値を提供できるように日々創意工夫を行っています。
ビジョンを実現するための一取り組みとして、毎月社内で行われる定例会議の際に社員一人一人が夢を発表する時間を設けています。
夢を持った人が集まり、それをシェアし合うことにより組織全体に良い影響をもたらしていることを感じていますね。
モノやサービスだけではなく、フィットネスを通じた“体験価値”を提供する
--魚原さんの今後の事業展望についてお聞かせください。
フィットネスを、よりエンターテイメント性の高いイベントへと昇華させる挑戦をしていきたいですね。
弊社にはフィットネス業界における有名タレントが所属しているので、そういったタレントを活用しながら各地でイベントを積極的に実施していきたいと考えています。
さらには、「グランピング×フィットネス」や、「船上クルーズ×フィットネス」など他ジャンルとコラボレートしてのイベントは話題性もありますし、お客様へ提供できる体験価値も大きいものになると考えています。
現在予定しているイベントとして、今年9月5日には太陽の塔で有名な万博記念公園の1万人収容規模のメインステージを貸切ってのイベント開催を予定しています。こういった規模のイベントを今後も継続的に開催していきたいですね。
一方で、上記のような大規模イベントも、同じ志をもって取り組んでくれる仲間がいるからこそ実現できるものです。
一般的にフィットネストレーナーは会社で一通りの経験を積み個人で独立することが多いという状況があります。
弊社では、個人だけでは実現が難しいような、スケールが大きくやりがいのあるプロジェクトに積極的に取り組んでいくことにより、“会社だからこそできること”をクルーに体感してもらいたいと思っています。
それが結果的に自社の事業拡大、ひいてはフィットネス業界を盛り上げることに繋がれば良いと考えています。
--ありがとうございます。最後にProfessional Onlineを見ていただいている経営者、決裁者の方に向けてメッセージをいただけますか?
今後弊社では「ヘルスケア×エンターテイメント」のコンセプトで大規模なイベント開催を行っていく予定です。
弊社との共同開催により両社にとってのシナジーを創出できるような企業様がいらっしゃいましたら、是非お取組みさせて頂ければと思います。
また、今後自社で美容品開発にも注力していくので、美容関連の知見について情報交換させて頂ける方は是非お話させて頂ければと思います。
--本日はどうもありがとうございました。
株式会社D-Revolutions
https://d-revolutions.co.jp/
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