角田 怜央(つのだ・れお)
株式会社BranchPoint 代表取締役
横浜出身。学生時代より早く起業したいという想いがあり、高校卒業後、不動産会社で売買の営業を経験。その後個人事業主として独立し営業代行事業を始める。ビジネス拡大に伴い法人化し、営業代行事業を主軸とした株式会社Branch Pointを創業。 現在は業務委託を含め200名以上が在籍する組織となり、新規開拓から商談クロージングまで営業に付随することは全て代行するほか、組織構築のためのコンサルティングやマネジメントのサポートをするなど、クライアントニーズに沿った提案をしている。
近年、日本でも、人材不足課題への対策として、また社内資源のSmart活用のためのBPO利用が加速しています。中でも営業代行は、スタートアップ企業の増加に伴い、その市場も成長しています。今回は、営業代行事業を中心に、さまざまなクライアントのニーズに対しスピード感と柔軟性を持ち、一時的な改善だけではなく長期的に改善し続ける営業組織の構築を総合的にサポートする株式会社Branch Point 代表取締役 角田様にお話を伺いました。
「できるだけ早く独立したい」という決意で始めた不動産会社での営業。入社時点で独立宣言し、実現。
--本日はよろしくお願いします。早速ですが、角田さんのこれまでのキャリアや起業のきっかけをお聞かせください。
高校生の頃から早く独立したい、早く起業したいという想いがあり、高校を卒業してすぐに学歴や手に職がなくても誰にでもチャレンジができる営業職を選びました。多数の商材の営業職がある中、幅広くそしてより深い営業経験や、高価でより難しい商材を扱う経験をしたいという想いから、不動産売買の営業に就職しました。
入社後は、「3−5年以内に独立する」と宣言し、そのために必要な経験を積んでいきました。不動産売買に関する勉強や営業での経験を積みながら、並行して人脈作りを進め、様々な企業のニーズにアンテナを張り、常にビジネスチャンスを伺っていました。
そうした中、スタートアップ企業などを中心に営業代行ニーズがあることに気づきました。営業代行というビジネスは、店舗や在庫が不要であり、初期費用が抑えらるため、早い独立を目指してきた私にフィットしていました。
そこから個人事業主として、テレアポや訪問営業のほか、営業周りで私に出来ることなら全て対応させて頂いておりました。個人事業主として2、3年経った頃、取引先の増加やビジネスの成長に伴い、営業代行を中心事業とした株式会社Branch Pointを設立しました。
それぞれのクライアントのニーズに寄り添った提案。スリムな組織だからこそのスピード感と柔軟さ。
--現在、営業代行事業を中心に複数の事業を展開されていると思いますが、営業代行に関して具体的な事業内容をお伺いできますか?
営業代行事業としては、営業に付随するあらゆる面でサポートしております。例えば、テレアポ、訪問営業、商談、アフターフォロー、新規開拓などの営業代行や、営業組織構築のためのコンサルティングや社員研修などのマネジメントといったサービスも提供しております。弊社にできることであれば、なんでも協力させていただいております。
--ありがとうございます。クライアントとなる企業の業界や業種に特徴はありますか?
大きな特徴などはなく、幅広い方にご利用いただいております。特定の商材ごとであればクライアントの特徴はあり、例えばテレアポ事業ですと、保険、サブスク系、SaaS商材、飲食店向けのサービスといったクライアントの方に多く利用いただいております。他には、組織構築のコンサルティングでは、中小企業、町工場、東証一部上場企業まであらゆるクライアントがいらっしゃいます。
--まさに営業に関する事は「なんでもやる」精神ですね。事業を行う中で貴社独自の取り組みや強みがあれば、お伺いできますか?
クライアントのニーズに寄り添った提案と、スリムな組織だからこそのスピード感と柔軟さです。
①クライアントのニーズに寄り添った提案。
個人事業主としてはじめた当初も、法人化した今も、「なんでもやります!営業周りのことでご協力できることがあればぜひ力にならせてください」という想いで、各クライアントのニーズに合わせた提案をさせていただいております。
特にサービスを提案するにあたっては、「トータルでクライアントのためになる」ことを常に意識しております。また、短期的な売り上げよりも長期的な関係構築を大切にしています。
例えば、スタートアップのクライアントから営業代行の依頼があった際に、長期間の営業代行契約ではなく、営業組織構築を提案したことがありました。営業代行よりも全体の契約期間が短くなり、売上も減少しますが、そのクライアントの状況やニーズを考えると、長期的な営業代行をするよりも自社社員で営業組織の構築をすることが、クライアントにとってメリットが大きかったからです。
その結果、次の機会に繋がったり、関連企業を紹介頂くことができました。このように短期的な利益にとらわれないことで、次のビジネスに繋がるケースも多々あるため、クライアントファーストでの提案を重視しております。
②スリムな組織だからこそのスピード感と柔軟さ。
弊社は中枢組織をスリムに維持するようにしています。また大手と違い稟議書や取締役会がないため意思決定が早く、これが良いと思ったらすぐに取り掛かることができます。これまでにも、優先度の高い案件に、リソースを集中的に投下したこともありました。
さらに、前述のほかにも、それぞれのクライアントニーズに合わせ、柔軟な提案や細かな軌道修正をさせていただいております。例えば報酬体系もクライアントの状況に合わせ、成果報酬、固定報酬、成果報酬と固定報酬のミックスを選ぶことも可能ですし、月途中でのプラン変更をさせていただいたこともありました。
よりスリムに。個の力が強くなれば強くなるほど、結果として組織がスリム化できる。
--今後の展望をお聞かせいただけますか?
弊社の業務のうち外注化できるものは外注化して、さらにスリムな組織にしていきたいと考えています。今後ビジネスがさらに成長して全体的な人数が増えても、中枢組織はピラミッド型ではなく、目の届く範囲のフラットな組織で、スピード感を持って意思決定を今後もしていきたいと思っています。
私も過去に共同経営などを経験したことがありますが、中枢組織に人が増えることでメリットも増えますが、デメリットも増えると思います。デメリットの例として、意思決定に時間がかかったり、権限が分散したり、事業部ごとに縦割りになるなどがあります。そのため、中枢組織をスリムに保つことで、よりスピーディで柔軟な対応ができる組織でありたいと思っています。
自分が出来ることは自分で行い、手助けが必要な部分のみを外注していくような体制を整えていきたいです。
--スリムな組織とクライアントファーストの意識で「なんでもやる」ために、どのような採用をされているんですか?
現在は、業務委託を含め全体で200名以上在籍しておりますが、営業の経験者を中心に採用しております。特に、商談クロージングでは保険営業の経験者などクロージング力のある方を配置し、ご活躍いただいております。
そして今後、さらにビジネスが大きくなれば別の組織にしたり、いずれはこのBranch Pointを明け渡したいと思っています。業務委託の活用により、組織をスリムにしておくことで、人件費などのコストが削減でき、いつでも会社を明け渡すことが出来ます。
また、新規事業として、ペットアパレルなどペット事業の展開もできればと思っています。私自身、犬や猫が好きで保護活動なども行っております。そのため、ペットの関連した事業が出来ればいいなと考えております。
--ありがとうございます。最後にProfessional Online を見ていただいている経営者、決裁者の方に向けてメッセージをいただけますか?
営業周りでご協力できることがあれば「なんでもやる」ので、ぜひお力添えさせていただける方はご連絡をいただけますと幸いです。また、ペット領域の事業を展開されている企業様と今後何か一緒にできれば幸いです。こちらも是非ご連絡をいただければと思います。
--本日はどうもありがとうございました。
株式会社BranchPoint
http://branch-point.co.jp/
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プロフィール
角田 怜央
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